蕎麦彷徨

ひとりの素人が蕎麦について考えてきたことを書きしるすブログ

栽培 (54)

2006-12-06 | 栽培
③  現在考える土づくりについて

ここであえて「現在」としたのは、私は、確信めいた土づくりの方法をつかんでいないからである。従って、考えているのは、次のシースンあるいは長くてもその次のシーズンをどのようにするか程度のスパンである。うまい蕎麦ができなければ、何か新しい試みにトライしなければならない。そして、その希求するうまい蕎麦の方向性に間違いが生じてはならないと考えている。幸い、蕎麦の味には的確な判断を下せる友人のNBさんが身近にいるし、収穫がままならない年を除き、ほぼ毎年食べていただいている全幅の信頼がおける数名の方々がいるから懸念はしてはいない。
彼らの意見を参考に、ソバの栽培を続ければ、必ず納得いく蕎麦に至れると確信している。

ところで、私は、有機の様々な肥料を試してきたが、蕎麦の味を決定的に決めるのが、リン酸肥料それも有機のリン酸肥料ではないかと考え、これまでに考えられる試みは行ってきた。
しかし、このリン酸肥料は、畑の中に適量以上存在したとしても、作物にうまく吸収されないという。農業関係者の間では、今や広く知られているこの事実を、私は武田健氏の『新しい土壌診断と施肥設計』で知った。

うまいソバの栽培に必須と考えてきたリン酸が効かないとなれば、一大事である。
私は、ここから、「現代農業理論」へ足を踏み入れることとなった。