蕎麦彷徨

ひとりの素人が蕎麦について考えてきたことを書きしるすブログ

釜前仕事 (6)

2006-07-06 | 釜前仕事
問題はいかに速く蕎麦にからみついた水を切るかである。
まず、出来ることは、茹で上がった後、水の中でぬめりを取りよく洗ったあと、たっぷりからんだ水をできるだけ振り切ることだと思う。
問題はその先である。

最初に試みたのは、雑誌などで見て知っていた、大きなザルの端を使う方法である。ザルの端の傾斜がある部分に少しずつ蕎麦を置いた。水が切れた頃合いを見計らってザルに盛った。しかし、あまりよくなかった。端がもっと急傾斜で水がよく切れそうなザルも新たに購入し試したが五十歩百歩であった。

次に、扇風機を使ってみた。先ほどの大きなザルの端に置いた蕎麦に、風を送ってみたのである。ザルを動かしたり、風の当て方を様々に変えてみたり、蕎麦を箸で動かしてみたりと、考えられるだけのことは試みた。結局、扇風機を使う方法も画期的といえるものではなっかた。

上記の方法を試みながら、振って水を切ることも平行して進めていた。これが意外に良かった。壺状の振りザルを購入してきて水を切っていたのだが、欠点があった。力強く大きく振れるのだが、蕎麦がザルの中で一塊になってしまう。塊の中心の水が切れない。そこで、高さの低い小さな一種のかごにしてみた。この方がよかった。

今は、これで水を切っている。ザルの穴の大きさ、ザルの形状やザルの振り方など考えることは多い。もっといいアイデアが浮かぶのではないかといつも考えながら使っている。