フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
一緒に楽しんでくださると嬉しいです

ミニョンファンタジー 1

2013年12月19日 | 作品あれこれ


今をただ普通に生きていると

トマの作品は全然耳に入ってこないのですが

なんだかんだで彼のことを調べたりしています。


 アンブロワーズ・トマ(1865年頃)
 


シャルル=ルイ=アンブロワーズ・トマ(1811-1896)はフランスの作曲家。

弦楽器奏者であった父親にピアノとバイオリンの演奏法を学ぶ。

12歳で父親と死別した後、母と兄と共にパリへ移り住み、

17歳でパリ音楽院に入学し、作曲法を学ぶ。

21歳でにローマ大賞受賞。3年間ローマに留学する。

1837年(26歳)初演のオペラはコミック座で115回上演され大成功

1850年の『夏の夜の夢』ではトマの名を盤石のものにする。

1856年以降は、パリ音楽院作曲科の教授に就任  (弟子にマスネがいる)

1866年『ミニョン』を発表し初演されると、瞬く間に成功を収めた。

(トマの存命中に上演回数が1000回を達成している)

1868年悲劇のオペラ『ハムレット』も大成功を収めている。

1871年にはパリ音楽院の院長に就任し、85歳で亡くなるまでその地位にあった。

 

You Tubeでこの「ミニョン」のアリアを検索してみたら。

あら。結構あるじゃないですか

そして初めて聴く耳にもドラマティックで美しく

 

テレビもラジオも映画もない時代なら

コミックオペラ座という娯楽の場所での音楽や演劇は

人々の生活の中で素敵な存在だったでしょう

 

なるほどねぇ・・・

タファネルが時代に乗ってファンタジーを吹きたくなったわけが

ようやく感じられるようになってきました。

 

タファネルは1844年生ですので,ミニョンがヒットしたとき22歳。

ファンタジーをいつ書いたのか?まだ調べていませんが

 

聴衆に喜ばれたことは容易に想像がつきますねぇ

ちなみにタファネルもパリ音楽院のフルートの先生でした

 

 

ミニヨンファンタジー

タファネル ミニョンファンタジー2

トマ オペラ「ミニョン」


楽譜通り吹こうとすると一見エチュードみたいで頂けませんが

この曲を魅力的に料理して来年は演奏会で披露しようかな

と楽譜を眺めている12月です