フルート吹きのほっと一息

フルートのこと、音楽のこと、作曲家のこと。そして愛犬トム君との日々。
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トマ オペラ「ミニョン」

2016年11月27日 | 作品あれこれ

 

エビの殻をむいたり背わたを取るのは時間がかかるので

トマのオペラ「ミニヨン」のCDを聴きながらタイ風春雨サラダなぞ作っていた。

ざわざわとした音はモノラル録音で、今どきの素晴らしい録音技術ではないけれど

歌手だけじゃなくて、オーケストラの息づかいまで聴こえてきそうだ。

ライブ録音なので観客の拍手が聴こえて面白い。拍手も表情があるもの。

復刻版CD二枚組。生き生きとして躍動感がぐんぐんと伝わってくる。

 

 

でも、そもそも外国語がわからない。何語かも聞き取れない。

オペラって自国語でないと難しい。ストーリーがわからないと楽しめないし、

オペラの外国語のアリアだけを生で聴いても『上手な歌だね』程度だわ。

序曲から全部が演劇のように楽しめて、面白ければいいのだけれど

日本人なんだよな私。ああ、残念。

 

 

トマはパリのコンセルバトワールの先生だった

このオペラ「ミニヨン」は1866年初演でその後大ヒットを飛ばした作品で

パリの街ゆく人達の流行歌くらいのレベルで有名だったのだわ。

で、私が聴いている録音はメトロポリタンオペラなので、アメリカの。

 

 

たっぷりのエビが入っている春雨を味見して

録音した年代を見たら1945年1月・・・・なんと。戦中ではないですかー。

「勝ってくるぞと勇ましく〜♪」と、歌っていた日本とは違って

オペラ座で恋物語のオペラをやっていたって言うのがまた。。。

フランスものだったから上演していたのかもしれないけれど。

 

 

ロマン派の作品の少ないフルート吹きとしては

こういったヒットしたオペラのメロディをテーマとした

ファンタジー作品は貴重なのだけれど

日本人なものでこのオペラも見たことないしさ。

ヒットした時代も知らないし、曲を聴いたことも無かったし。

 

 

クラシック音楽の中でもオペラの過去の遺産っていう扱いだもんね。

タファネルが書いたミニヨンファンタジーって素晴らしく面白いんだけど、

このオペラが流行っていた頃からあったんだけど

ヒット曲だしなぁ、当時のパリの観客は熱狂的に面白く聴けたんだろうなぁ。

と、まあ一般の人が全然知らないオペラをワクワクと2時間聴いた所で

日曜の午後の日も暮れてしまいました。 

 

 

 

生徒さんがミニヨンファンタジーをやりたいと楽譜を持って来たので

「難しいけどねー、やりたいなら譜読みしておいで〜」

と朝のレッスンで話していたのでした

  

ミニヨンファンタジー

ミニョンファンタジー 1

タファネル ミニョンファンタジー2

 

写真は11/19のもの。最後の秋の日

 



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