好奇心旺盛なおばさんのワクワク日記

勉学優先のセン業主婦!
遠くに見える富士山を眺めつつ、ワクワクしながら学習などにいそしむ日々を書き綴っています

棺を蓋いて事定まる

2022-02-02 10:17:22 | 日記
 棺を蓋いて論定まる
 人を評価することはむずかしい。人間の行動は他人にははかりしれない面が少なくなく、時には傍観者から見れば、まったく不可解としか思えないような行為をすることも決してまれではないからである。

(中略)

 名は身後に垂る
 「棺を蓋いて論定まる」という成語は、いつころ誰が言い出したのか、その由来は必ずしも判然としない。一般に典拠とされているのは、漢の韓嬰が著した『韓詩外伝』巻八に見える孔子の言葉である。すなわち、弟子の子貢が学ぶことに疲れたので学業をやめたいと言い出したとき、孔子が「学びて已(や)まず、棺を闔(おお)いて乃(すなわ)ち止む」(学業に終わりはない、死んだときに終わるのだ)と、子貢をたしなめた言葉がそれである。
 おそらくこの孔子の言説は歴史的な事実ではあるまい。~~ ことの真偽はともかく、この「闔棺乃止」の語から「棺を蓋いて事定まる」、「棺を蓋いて事已む」という成語が生まれた。成語の意味は、「死んではじめて人の事業(しごと・つとめ)はおわる」であり、逆に言えば、「人は死を迎えるまでは、そのつとめをはたさなければならない」の意である。

 (『ああ 哀しいかな ー死と向き合う中国文学』のまえがきより一部抜粋)

 石原慎太郎氏が亡くなりました。氏の訃報に接しこの成語がすぐに頭を過ったのです。
 最保守派の氏を中国の故事を以て語ることに対して「失礼千万、つまらんことするなよ」とお叱りを受けるかもしれませんが、氏の言葉「死ぬまで生きますよ」はまさしくこれらの成語の表す意味そのものだと感じました。

 政界を引退された時は「人から憎まれて死にたい」と語っておられましたが、最晩年のインタビューの際には「人から愛されて死にたいね」と言われたとか。
 多くの政敵がいたことでしょうが、間違いなく多くの人から愛されていたことと思います。かく言う私も大好きですよ!
 このような権力におもねることなく悪いことは悪いと言える政治家が出て来ることはもう望むべくもないでしょうね。
 多額の血税を浪費し少しの反省の色もない政治家なんていらないですよーー。

「地獄も天国もない。来世なんてものはない。死んだら終わり、虚無。」

 合掌

コメント
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