春 夏 秋 冬

めぐり来る 春夏秋 麗しき 大和し護れ 民草いとえ 
          

師走の一日に

2009年12月01日 16時26分32秒 | 日常徒然
12月も小春日和の良好なお天気で始まった。
一日なので例によって立木観音に夫と二人でお参りした。
立木さんではもう障子の張替えを等の、お正月の支度を始めておられた。
12月の立木さんは忙しい。

お正月までには、750段ほどの石段の真ん中に付いている鉄製の手すりの錆を落として、毎年ペンキを塗り替えておられる。
初めて立木さんに登ったのは、もう18年も前のことだけれど、
その時から錆びていて、この手すりは何時まで持つだろうかと気になっていたが、大部分が18年間も持っている。
錆びかけた手すりでも、毎年毎年丁寧に手入れをしていたら、
こんなにも持つのかと感心させられている。
勿論部分的には、新しいものと取り替えられたところもあるけれど・・・・・

最近の学校などの公共建築物が、
ちょっと古くなったら惜しげもなく毀してしまって、
新しい校舎に立て替えるのを見たら、勿体ない限りで、
立木さんのこの精神を見習って欲しいと思われる。

しかし現代の経済は、人が古くなったものを捨てて、新しいものを買ってくれなくては、行き詰ってしまうように出来ているので、皆が古いものばかり使っていたら、逆に不景気で皆が困ってしまうことになる。

と言うことは経済システムそのものが、間違っていると言うことなのかもしれない。
CO2問題だけでなくだけでなく、
地下資源を今のまま目一杯掘り出していたら、
環境破壊をするし、
又その資源も使い尽くしてしまいかねない。
この先どうなるかと心配しながら、それでも、需要の落ち込みが不景気の原因であるから、雇用を創出して皆がもっと物を買うようにならなければ、
この不景気は脱出できないと言われている。

昔のように景気が良くなり、
「消費は美徳」とばかりに皆がどんどん消費するようになって、
昔のように景気が良くなったとしたら、
人類は本当に幸せになれるだろうか?

たちまち資源は其処を付き、地球は公害で息付く所もなくなるかもしれない。

今こそ本当の意味のワークシェアリングを導入して、
全員失業者無しで、仕事とお金を分け合って、
必要なものを必要なだけ作る工夫が出来たら、
或る人は死ぬほど働かされ、ある人は仕事が無くて生きていけないと言うようなことにもならず、
全員が余暇を楽しむ事ができる、素晴らしい世界が出来るだろうにと思うが、
既得権益に執着するのも、人間の本性であることを思えば、
組織替えなど土台無理と言うことなのかもしれない。

立木さんにお参りして帰り道の空に、
ふんわりとした白い雲、羊雲と言うのだろうか?
綺麗な青空を合間に見せて、綿雲が拡がっているのが、ことのほか美しく見えた。
羊雲は天気の崩れる標しでもあるとか・・・・・

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