2018年3月18日
ついにこの日を迎えました。
2年生から担当になったので丸5年。コーチ暦21年の中で今まで一番長く見た学年。
長く見た分、思い入れも一番大きいかもしれません。
最初は弱かった。。
まさしく弱ウイングスって感じでした。
人数も多くなくて、試合のたびに下の学年から借りて参加してました。
その頃の自分の憧れのプレースタイルはスペイン代表のようなティキタカと呼ばれるショートパスを多用したポゼッションスタイル。あんなサッカーができたらどんなに楽し
いだろうと思っていました。
しかしうちのチームには夢のような話でいつかそんな日を夢見て、「ボールコントロールの技術を高める」ためにひたすらドリブルの練習をしていました。試合でも味方に
パスしないで自分で勝負をしかけることを優先に戦いましたので最初の2年間はどんな大会に出ても負けの方が多いからもちろんトロフィーや賞状をもらうことなく、子
供にも父兄にもあまり楽しくない時期だったかもしれません。
4年生の県大会の前のブロック予選の前の佐倉支部予選、そこで今までにまったく勝てたことのなかったチーム勝ち、佐倉市で1位になれました!
今までやってきたことは間違いじゃなかったのかなって初めて思えました。
そのころもドリブル主体の戦術は変えずに、ディフェンスの選手が相手のゴール前までドリブルしてシュートを打つなんて当たり前のようにありました。
なので結果は勝ったり負けたりの繰り返し、4年の市長杯も4位と検討はしましたがまだまだ成長が必要だと思いました。
5年になり、ある程度技術はついてきた頃でしたが、逆に私の中に変化もありました。
それはティキタカは楽しいし理想だけど週に2日の練習では今の段階で6年の卒団までに完成はできないと思ったのと、ドリブルで抜く楽しさを知ったことです。
今まで以上にドリブルを極めたくなったし、ドリブルの練習をすることがボールコントロールやトラップ等の技術を高める近道だと信じ、将来中学・高校、その先に進んだ時
に所属したチームがパスチームだったとしても基礎技術を高めておけば対応できるようになると思ったからです。基礎技術の取得が小学生年代では最重要だと言う
事は自分の経験からも間違いないです。
自分は小学校6年生の時にリフティングが12回しかできませんでした。でもそれがダメという環境でもなかったし、ちゃんと教えてくれる指導者もいませんでした。今の6年
生で12回しかリフティングできない子はいません。 ってことは全員自分より上手になるはず!
これって嬉しいことです。
5年生になっても、技術的なドリブル練習を体力強化と共に続けてきて市長杯は決勝まで行けました。
しかし1-7の大敗。。雨も降っていて準優勝なんてまったく嬉しくない状況でした。。
その頃、勝つことでモチベーションが上がるという声も聞きました。当然です。
でも勝つ為だけのサッカーにはなりたくなかった。育てながら勝ちたい。
口で言うのは簡単ですがかなり難問です。
あっという間に6年になり試合が増えてきました。
毎週のように遠征です。とても細かい技術練習をゆっくりやってる暇などありませんでした。
正直5年生までの技術を優先してきたことが良かったと思えた1年でした。自分たちも他のチームも体が大きくなり、ボールも遠くへ蹴れるようになってきたなかで技術があ
ることが武器になってきました。そんな中ヘルプに5年生をよく来てもらいました。5年生には戦う気持ちを前面に出せる子が多かったのでそれを6年にも見習って欲しかっ
た。技術はあっても最後の最後はやっぱり気持ちで戦わないとダメだと思っています。
そして市長杯、これは先日アップしてるので細かく書きませんが、父兄が撮ってくれた試合のDVDを何回も見ました。グランドにいたら分からないスタンドからの応援、
とても感動しました。スタンドいた他学年のコーチが喜んでくれているのを見て、みんなで掴んだ優勝なんだなって改めて思いました。
例年だと市長杯のあとってちょっと卒団に向けて、練習にも気が入らないようなこともありましたが、今年は卒団のギリギリまでハードな練習ができたと思います。これは
コーチも含めてもっとうまくなりたいと思っていたし、選手もあまりだらけるようなこともありませんでした。
年が明けて残り卒団まで3ヶ月とせまり、ふと考えたら6年になってどの大会に行っても簡単には負けないようになりました。3大会連続決勝進出なんてこともありまし
た。ケーブルテレビにもいっぱい出ちゃいました。(全部決勝で負けちゃったけど。。)
でもなんとなく勝つ為のサッカーになってきちゃってたのかなって思いました。
これってコーチの声掛けと采配で決まってしまいます。
残り3ヶ月、大会はまだたくさん残っていましたがそれに勝つことより中学に行った時に活躍できる選手にしたい、楽しいプレーをさせたいって思いました。
そして突然決めました!
「極力パス禁止」
2.3年生の頃に逆戻りです。でもあの頃と違ってもう基礎的な技術はある程度あるので、「相手を観察して格好良く抜く!」これをテーマにしました。
相手の股を抜く・相手の頭の上を抜くこれって思っている以上に難しいんです。
しっかり止める技術・相手を観察する技術・抜く技術が必要なので、これを中心に練習しました。
もちろん大会に参加してもこれを発揮させることを中心に行いました。逃げるようなパスが成功するより、チャレンジして取られた方がいい。
そうしたら選手も見てるほうも面白いんです。試合中に笑顔がでたりします。チャレンジしなきゃいけないから取られた選手を怒る味方選手もいません。
しかも本当に困ったらパスもできるので、やっぱりサッカーって技術があれば楽しいよなぁって試合中に思ったりしてました。
そしてとうとう卒団の日を迎えました。
例年通り、午前中は景品と今まで取ったトロフィーを取る順番を決めるゲーム大会です。
やることは毎年担当コーチに任されているので、今年は今までやってきた基礎の部分の「リフティング」「ドリブル」「1vs1」「フリーキック」そして「1km走」
過去でいうとコーチは見てるだけかちょっと参加する位でしたが、今年は全て参加しました。
しかも全種目ガチで(笑)
60秒間で何回できるかで競うリフティングでは200回オーバーが3名(私は145回・・)
今年、Jリーグが25周年でJリーガーが25秒で何回リフティングできるかってやってる企画があります。たしか今のところ1位は川崎フロンターレの家長選手の98回。
他のプロの選手は80回前後が多かったと思います。リフティングだけならすでにJリーガー並み(笑)これも努力の賜物ですよね。
少ない子でも60回オーバー(嬉しい結果です)
1vs1は本当に面白かった。いつもやってるけど今まで以上に真剣そのもの、そんな中で遊び心を出せる選手。これだけでも1日中やれそうです。
フリーキックでは右足で有利な場所と左足が有利な場所を設けましたが、一人の選手はそれぞれを両足で蹴り両方決めました。
体は大きくないですが、これって凄いですよね。
そして最後に1km走、半年間毎月走ってきたのでだれが早いか遅いかなんてやる前から分かってます。なので順位決めは過去の自分に勝つこと!過去のベストタイム
より何秒早く走れたかを競いました。
そうしたらなんと、全員がベストタイム!一番伸びた子は21秒も早くなりました。(私は1秒だけ更新・・)
そして結果発表!
上位に入る子はやっぱり今までコツコツ努力を続けてきた子でした。
ウサギとカメじゃないですが、努力をできる才能に勝る才能って無いんですよね。
ちなみに私は5位・・ホントの本気で望んで5位・・
もうサッカーの基礎的な部分で自分を上回ってる子が4人もいる。。
自分の衰えも感じましたが、過去に小学生に勝てないなんて無かったから悔しい反面、嬉しいです。
みんなの成長を感じました。
そして午後の試合、5年生との最後の試合、6年は浮き足立ってるのかなんか変な様子。なんでもっといい意味で遊ばないのか?
やっぱり5年生のプレッシャーが早いのか?
結果は引き分け。
当たり前にハードワークできる5年生いいチームだよね。
最近は足元もうまくなってるし!
先が楽しみ。
試合後に一人の5年生が6年生全員と握手してた。。
嬉しかったなぁ。。
そしてメインイベント
6年 対 コーチ
なんと6年もコーチもユニフォーム姿
こんなの今までの卒団式で一度もないよ!
試合前のセレモニー
それぞれのチームの集合写真
そして両チームの集合写真
なんかプロみたい
試合は大人が面目保って勝ったけど、チャンスの数じゃ負けてたかも。。
こっちにはスーパーキーパーいるからね♪
1~5年生の応援
階段から見てくれてた全学年の父兄の応援
みんな6年生を応援してくれてる。
試合をしていて最高の気分でした。。
試合終了が近づくにつれ寂しくなってきました。。
そしてお楽しみの景品とトロフィー取り、午前中のゲームの結果で取れる順番が決まってます。悩む子・悩まない子こんな所でも性格が出るかなって見てました。
とりあえずトロフィーが人数分以上あって良かった。
しかもほとんどが5.6年の2年間で取れたのが自分としても嬉しかったです。
そして、お別れです。
まずは選手からってことでお世話になったコーチ達へ色紙のプレゼントと、チームの名前の入っているネックウォーマー頂きました。
あと、今年の市長杯を中心に今までの活動の写真をスライドショーにしてくれたDVD。
音楽・コメント共とてもよくできていて、もらったその日に5回見ちゃいました。。。
最後にコーチから一言ずつ。
過去に担当して頂いた、片桐コーチ・大下コーチからも一言頂き、そのあとに6年コーチ陣。
吉田コーチは今までのことがこみ上げてきてしまっていました。
水谷コーチは冷静にこの1年を振り替えってお言葉頂きました。
そして、自分の番。
何を話そうか事前に考えとこうと思っていましたが、当日思ったことを話せばいいかなってあまり考えませんでしたが、いざ自分になったら勝手に言葉が出てきました。
選手への感謝と期待、父兄への感謝、そして長谷ママへの感謝
しかも遅い時間になっていたのに、6年生の担当じゃないコーチや、他学年の方が数名いて卒団式の様子を見守ってくれていて嬉しかったです。
2018年3月18日 第25期生は無事に卒団致しました
父兄のみなさん、ウイングスファミリーのみなさん、そして長谷ママ
ありがとうございました。
長い文になってしまいましたが、お付き合いありがとうございました。
6年生卒団おめでとう
みんなの将来に期待しています
p.s.
卒団式の後、6年生が階段の前のコートで1時間近くサッカーしてました。。(笑)
6年担当コーチ 北澤
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