今更留学記 Family medicine

家庭医療の実践と、指導者としての修行も兼ねて、ミシガン大学へ臨床留学中。家庭医とその周辺概念について考察する。

TBクリニック

2010-02-12 21:34:06 | 家庭医療
水曜午後、精神科外来のあとはTBクリニックです

研修はアナーバーとイプシランティの境にあるSaint Joseph Hopsitalの外来で行われます

感染症の先生と、ひたすら結核の患者さんをみます

HIVが増えた関係でTBも多くみるようになったとはいえ

アメリカではまだ結核は一般には馴染みが薄いらしく

一緒に研修をしていた内科の3年目レジデントは、一症例ごとに感動していました

私自身は陶芸が盛んな地域にある市中病院で初期研修と内科ローテート研修をしており

 呼吸器内科ローテーションも6ヶ月しましたので

結核、塵肺などはかなり数をみており

診療自体も洋の東西の違いを感じませんでしたが

それでも結核にかかった人達の経歴は大変興味深く

中米で結核にかかったオーストラリア人、ソマリアからの移民、インドからの学生など様々です

さらに興味深いのは、結核菌を排出していても

家でおとなしくしていられる環境であれば、自宅療養となること

そういえば日本はかつては結核予防法

そして今は感染症法で強制的な隔離ができるんですよね

ちなみに「結核予防法」、知らないうちに無くなってましたね

そして「感染症法」、正式名称は「感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律