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天気 朝のうちはまだ午後から久々
吉田修一 著 : パークライフ
を、読みました。
第127回 芥川賞受賞作品。
この本の中に、『パークライフ』と、『flowers』という
2つの作品が入っていました。
『パークライフ』は、東京の駒沢公園を中心とした物語
主人公ぼくは、電車の中で勘違いをして
しらない女性に話しかけてしまいます。
しかし驚いた事に、彼女は10年来の友人のように
平然とぼくの問いかけに答え返しました。
そして、偶然にもその彼女に再会するのが駒沢公園。
東京の真ん中の公園を舞台に知らない男女が
ほんのひと時心を交わす物語。
主人公ぼくの心の動きを、見事に描いた作品です。
『flowers』は、作者と同じ田舎、長崎から東京に出てきた
若い男の物語。22歳にして結婚している主人公僕は
嫁の夢をかなえるために、上京します。
長崎で小さなころから兄弟同然で育った従兄弟に
どこかしら似たところのある、職場の先輩元旦と知り合うにつれ
面倒な事に引き込まれそうになります。
風変わりで、異質な性格の元旦と僕との共通点は花・・・・。
人間の毒々しさを、登場する数々の花たちが、
さらに強調する効果を効かせていました。
パークライフで、ぼくが物思いにふけっているのを
他人に見られたときに感じる思いが、納得共感で
こういう心理を、サラリと書けるのというのが、
さすが芥川賞作家と、思いました。
いままでで一番私の中のベリーさんのイメージにかぶるかも。
このテンプレート私も大好きで、ずっと使いたかったけど
なかなかタイミング悪くて~。
やっと手を出す事ができました(笑)
しばらくコレでいこうかな~~~~