![]() | 小説 君の名は。 (角川文庫) |
新海 誠 | |
KADOKAWA/メディアファクトリー |
新海誠 著 : 君の名は。
を、読んだ。
空前の大ヒットアニメ映画を、監督自ら小説化した一冊。
映画と同じくらい、二人の高校生の不思議な入れ替わり生活から始まる物語は、
思わぬ展開から、二人の運命も大きく左右されて行く。
小説版には、三葉の妹である小学生の四葉のスピンオフも描かれているらしいなんて
娘が言うもんだから、買って読んだけど、結局最後までそんなもんは書かれておらず
映画の通りの物語だった(爆)
しかし、あえて言うなら心情の表現って、やっぱ言葉なんだなと改めて感じた。
美しい風景(背景画)が、絶賛されているこの作品は
アニメで見るからこそ、その壮大さやニュアンスが心に響くんだろ
星の降るシーンなんかは、いくら文章で頑張って描いても
同じようなインパクトを出すのは、至難の技だろう。
がしかし、いくら美しく描かれた絵でも、三葉と瀧の心の中までは読み取れない。
声優が話す、回想を聞く以外は、想像するしかない。
でも小説は、人の心の中が描かれている。
同じ物語なのに、文字の方が深く味わい深い感じがした。
文字の羅列の方が、深みを感じるなんて
やっぱり小説って不思議な魔法みたいだ。