Mrs.ベリーのVeryな一日

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歌うクジラ(上)

2011年06月01日 07時12分46秒 | ベリーの感想文(本・映画)
歌うクジラ 上
村上 龍
講談社

天気             天気      ????わかりづらい

村上龍 著 : 歌うクジラ(上)
を、読みました。

2022年、ハワイ沖の海底でグレゴリオ聖歌を正確に歌うクジラが発見される。
そのクジラを解剖すると、驚くべき事実がわかる。
歌うクジラの年齢は、1000歳を優に超えていた。
その100年後の日本に生きる、少年アキラの冒険を描いた物語。

物語は、新出島という九州のどこかの島から始まります。
111年後の日本は、地方が独立していて
九州や、山陰地方などが、独自の自治を行っていますが、
その有様は、今の日本とは全く別の世界になっています。
敬語が失われ、助詞が乱れた日本語を話し、
経済格差は、信じがたいほど開き、治安は乱れきっています。
「え~~~~~っ!!こんな日本なんて嫌だぁ~~~~っ!!」と、
声を大にして叫んでみて、
「えっ??でももう私死んでる。」と、
ちょっと安心してみるんですが、
もしも、キャンディが子孫を残せば、
その子が、大人か老人になっている筈。
「え~~~っ!!やっぱ孫かわいそうだから、やっぱヤダーーーー!!」と、
この小説の舞台となる、私の住むこの国の
あまりにも酷い変貌ぶりに、どうしても
楽しい気持ちで読めないのだけど、
しかし設定の奇想天外ぶりに、惹かれてしまう
不思議な物語。
さて、後半はどんな風に進展してゆくのでしょうか??


ちなみに、作者 龍さんのインタビューはこちらから