Mrs.ベリーのVeryな一日

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JJをさがして

2006年03月20日 19時41分41秒 | ベリーの感想文(本・映画)
JJをさがして

ランダムハウス講談社

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天気    ぴかぴか

 

アン・キャシディ 著 : JJをさがして
を、読みました。


16歳のアリスは、皆が知らない過去を持っています。
6年前にイギリス中を騒がせた、凶悪少年犯罪
10歳の女の子JJ(ジェジファー・ジョーンズ)は、親友を殺害します。
少年犯罪のため、刑期が短く保護システムにより
JJは、知らない土地で慈悲深い大人たちに守られ
新しい人生をスタートさせました。アリスになって・・・。


この物語は、ある2つの実際の少年犯罪をモチーフにして書かれた
フィクションですが、犯罪を犯した青少年の気持ちを
知りたくて、書かれた作品だそうです。


主人公アリス(JJ) は、モデルの母に育てられ
母をとても誇りに思っていますが、物心ついたときから
決して満たされる事なく、あわれな幼少期を過ごします。
それでもなお、母を愛し、母に愛して欲しいと願っていた。
そうして、優しいJJの心の中に
犯罪を犯す、心の温床は着々と出来ていきました。


数多の少年犯罪の加害者を弁護する気は、毛頭ありません
こうして、まだ幼い少年少女が犯罪に走るには
やはり親の存在が大きく影を落としていると思うと
今の私で大丈夫?と、つい不安になってしまいます。


いつも犯行を犯した一日が、頭の中で再生され
楽しい事、嬉しい事があっても決して喜べない
いつも、自分の正体が知れるのを恐れている
生き地獄の中で、結局求めた母の愛も得る事が出来ずに
生きてゆくかねばならないJJが、可哀想でした。


私は子どもを、被害者にも加害者にも
してはいけないと、思いました。