中小企業診断士 藤田雅三 ブログ

~コンサルティングblog~ざっくばらんにいろいろ書きます。

情報を握って、商品を開発する

2010年07月08日 16時38分04秒 | 商品・製品開発

ビジネスを勉強したこことのある方だと、SCMとかバリューチェーンとかビジネスシステムとっいった言葉を聞いたことがあると思います。
ざっくりと表現すると、その業界における、調達から製造、販売、アフター~までの流れや外観が見えるツールだったりするのですが、それぞれの段階での登場人物ではメーカーや卸業者、販売業者といったプレーヤーがいるわけで、通常商品開発はメーカーがしていると思われます。しかしながらどの業界においても、小売業者が商品開発を始める、、、あるいは卸業者が自社PB商品を開発する、、、といった動きがでてくるようです。

本日の日経産業新聞にこんな記事がでていました。

「介護給食を自社開発」
・ジャスダック上場で有料老人ホーム運営のメッセージは、飲み込む力が落ち、普通食が食べられなくなった高齢者向けの「ソフト食」を自社開発した。介護施設運営会社が自社開発するのは珍しい。
(引用:2010/07/08 日経産業新聞より)

とのこと。
珍しいといっていますが、ワタミとか、逆に食に強い会社が介護施設を経営している場合もあるので、この業界で結果似たようなことをしている会社はあるわけですが。

この介護食というビジネス、今後高齢化社会に向かっていく日本で、ますます競争が激しくなっていく感じがします。

一般的な食品業界の流れを見ても、ずっと以前に問屋の中抜き論などがありましたが、このように介護食業界においても給食業者や介護施設までが、メーカーとタイアップして自社商品開発を進めたりしています。
介護食の卸業者においても今後は自社PB開発などがどんどん進んでいくのではないでしょうか。
業界構造において、あるプレーヤーが中抜きされないようにするために、メーカーやエンドユーザーの情報を掌握し、SCMの考え方で、流通の要として存在感を増す必要があります。

介護、治療食業界においては、一般食品系の業界団体とメディカル系の業界団体が存在しますが、各団体の加盟業者同士の連携も今後重要性を増してくるように思います。

どの業界においても、「情報を握る」ことと「商品を開発する(あるいは開発に係わる)」ことは、すべてのプレーヤーにとって必要な事業活動ではないでしょうか?

さて、あなたのビジネスにおいて、「情報を握る」活動、「商品を開発する」活動は行われているでしょうか?


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