イマカガミ

こころにうつりゆくよしなしごとを・・・

読んだ本を

2006-02-18 20:07:10 | 日記
紹介するのをしばらく忘れていました。

(1) 鹿島茂著「衝動買い日記」。amazonの該当ページ
タイトルの通り。
古書に目がない(自制心がない)著者だが、
この本は古書以外に衝動買いしたもののリスト。
例えば腹筋マシーンとか、うさぎの時計とか。
多重債務者にも関わらずこの明るさ。
大丈夫なのだろうかと心配になってしまうと同時に、
あまりの幼稚さに腹も立ってくるのだ。

(2) 藤巻健史著「タイヤキのしっぽはマーケットにくれてやる」。amazonの該当ページ
著者が外銀に勤めていたころの話をまとめたもの。
著者の本を何冊か読んでいると多分に重複があります。
伝説のトレーダーと呼ばれていた、とか。

(3) 倉部誠著「物語 オランダ人」。amazonの該当ページ
オランダ人の名前には van とか der とか von が多い。
この本にはオランダ人の名前の由来と、ナポレオンの意外な関係が語られている。
一般に、ドイツ人の場合、 von の後は地名が続いていて、
領主を表しているのだが、オランダ人の場合事情は異なるようだ。
それにしても、オランダ人のDutchぶりが面白い。
そのDutchに苦しめられてきた著者の語り口もよい。
そんなオランダにどうして住み着いたのかと疑問に思えてくるが、
その理由は言葉の端々に表れているが、
最終章に述べられているのではないだろうか。

(4) 羽生善治著「決断力」。amazonの該当ページ
著者がどのような心構えで将棋に取り組んでいるかを淡々と述べたもの。
コンピューターの登場で将棋の研究が飛躍的に進んだというくだりが
印象的だった。
情報はあっという間に共有され、陳腐化していく。
つくづく物理の研究に似ていると思う。
ただ、将棋の方が若干自由度が低いと思う。
きっと私だったら毎回同じ駒の配置からスタートするのに
耐えられなくなるだろう。
とはいえ、程度の差こそあれ、物理も似たようなものだけど。

矢倉戦法は50手程度まで研究され尽くしているそうだ。
それでも著者は、解明されている部分は将棋全体の数パーセントであり、
そこから先を研究するのが楽しくてたまらないという。
現在の将棋を楽しいと思うという、そこをもう少し読みたかった。
業界の価値観と共鳴できる人は幸いである。

最新の画像もっと見る