イマカガミ

こころにうつりゆくよしなしごとを・・・

バルセロナで

2006-10-25 21:14:44 | 日記
最も感動したものの一つ。
カタルーニャ美術館のロマネスク美術コレクション。

ここはスペインの山奥にある現在は廃れたロマネスク修道院の壁画を片っ端から蒐集し展示している。
その中に、いわゆる熾天使の絵がありました。

諸説ありますが、キリスト教の天使には9つの階級がありまして、
例えば一番下は平の天使、その一つ上が大天使という具合です。
一番上が熾天使と呼ばれる階級で、基本的には「愛」など観念的な存在です。
それが人間の前に姿を現すときは人間に化身し、6翼を持ちます。
2枚で上半身を隠し、2枚で下半身を隠し、残り2枚で空を飛ぶ。
しかも最後の審判が近いので「よく見るために」体中に眼があります。
という具合に知識としては知っていたのだけれど
実物を見たのはこれがはじめて。
あんまり感動したのでずっと見ていました。

学芸員に率いられた団体のドイツ人観光客がフラッシュをたきながら
写真を撮っていたので
私も撮ってみました。フラッシュなしで。
すると・・・
監視カメラで見ていたのかどこからともなく学芸員がやってきて
私だけにしつこく注意をしていきました。
むう。

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