イマカガミ

こころにうつりゆくよしなしごとを・・・

日銀文学

2007-09-20 00:30:28 | 外国為替
という言葉があるが、今日はまさしくそれが発揮された一日だったと思う。

彼らの利上げの根拠は、もともと
「消費者物価指数の上昇率が1%前後」であったが、
これが長期にわたり達成されないと見るや、
「長期的に見て消費者物価指数は上昇傾向にあり・・・」と変わった。
無論、長期的に見ても最近の物価指数のトレンドははっきりしたものではなく、
結局は「大丈夫だから大丈夫」と言っているに過ぎない。
傍証として、アメリカ経済の先行きに触れていたわけだが、
今日は「アメリカ経済からの影響に耐性がついてきた」とな。
経済を考える人というのは、どうしてこうも都合のよい指標ばかり見るのだろう。
いや、この場合、指標ですらないのか。

最近10年の単位で見た日本の利上げは、欧米の利上げ局面の
後半に行われることが多く、十分に上がりきる前に
欧米の利下げが始まってしまっていたが、
今回もその典型例になりそうな気がする。
それとも、無理をして来年年明けに一回くらい利上げするだろうか。
ほら、総裁の退官記念にさ。