小学生用の問題です。
新幹線のぞみ号が東京駅を午前10時に出発し、2時間30分かかって新大阪駅に着きました。新大阪駅には何時何分に着きましたか。午前、午後をつけて答えなさい。
ほとんどの子どもは「午後12時30分」と答えます。
さて、この答をどう評価しますか?
日常会話ではもちろんこれでも十分正解ですが、厳密に言うと誤りですよね。
正午から後、日付が変わるまでを「午後」と言いますが、午後○時×分という「時刻」は正午から○時間×分経過したという「時間」で表しているわけです。
そうすると「午後12時30分」という時刻は正午から12時間30分経った時ということですから、日付が変わった深夜に新大阪に着くことになってしまいます。各駅停車を乗り継いでもこんなにはかかりません....。
こういった時刻と時間の概念をわかりやすく説明すると、小学生でも4、5年生ならきちんと理解して「午後0時30分」という正解を出してくれます。
こちらからは絶対に「0時」という考え方は提示せずに気づかせるのが、手間はかかっても面白いところです。
3年生以下は事例がないのでわかりませんが....。
正確さという観点からすれば、午前や午後の区別のない24時間制表示の方が望ましいのでしょう。
交通関係はすべて24時間制ですよね。
しかも聞き間違いによる誤解も生じないよう、17時は「じゅうななじ」と言っています。
まあそれでも私には昔、14時を午後4時と勘違いして覚えていて、駅に着いたらとっくに列車は出発していたという経験がありますが....。
24時間制が主流なのは、あとはコンピュータ関連くらいでしょうか。
日常生活では意外と少ないような気がします。
デジタル時計にも12時間制に切り替えられる機能を持った物、ありますね。
電話の117も「ただいまから午後○時×分をお知らせします」だし....。
公の催し物案内でもビジネス文書でも、12時間制の方が主流ではないでしょうか。
ふだんから主に24時間制を使った生活を送っているという人はどのくらいいるのでしょう?
世代によっても違うかな....。
私は自分の予定は24時間制で管理していますが、他人に対する通知では12時間制を使うことの方が多いですね。
何となく12時間制の方が庶民的な感じがするのは私だけ....?
話がそれました。
結局言いたいのは、12時間制の12時、24時間制の24時というのはイコール0時であり、実際には存在しないと考えた方がわかりやすいのではないかということです。
ただし、12時(or24時)ジャストという時刻に限っては、話者の意識の問題で存在することがあります。
正午ちょうどに着いたときには0時より12時と表現した方が気持ちにピッタリするような....。(ただし「午前12時」です!)
すなわち、1日の終わりという意識が強ければ午後12時、新しい日の始まりという捉え方なら午前0時ということになるでしょうか....。
因みに時刻表は24時間制ですが、到着時刻の場合は24:00、出発時刻のときは0:00と使い分けています。(従って到着時刻も載っている大きい駅の場合、24:00着、0:00発という例があります。)
いっそのことアナログ時計の文字盤、12の代わりに0を使うというのはどうでしょう?
その方が「午後12時30分」というわかりにくい言い方もなくなるし、何よりリセットされて新たな半日が始まるという前向きな気持ちになれるのでは....?
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新幹線のぞみ号が東京駅を午前10時に出発し、2時間30分かかって新大阪駅に着きました。新大阪駅には何時何分に着きましたか。午前、午後をつけて答えなさい。
ほとんどの子どもは「午後12時30分」と答えます。
さて、この答をどう評価しますか?
日常会話ではもちろんこれでも十分正解ですが、厳密に言うと誤りですよね。
正午から後、日付が変わるまでを「午後」と言いますが、午後○時×分という「時刻」は正午から○時間×分経過したという「時間」で表しているわけです。
そうすると「午後12時30分」という時刻は正午から12時間30分経った時ということですから、日付が変わった深夜に新大阪に着くことになってしまいます。各駅停車を乗り継いでもこんなにはかかりません....。
こういった時刻と時間の概念をわかりやすく説明すると、小学生でも4、5年生ならきちんと理解して「午後0時30分」という正解を出してくれます。
こちらからは絶対に「0時」という考え方は提示せずに気づかせるのが、手間はかかっても面白いところです。
3年生以下は事例がないのでわかりませんが....。
正確さという観点からすれば、午前や午後の区別のない24時間制表示の方が望ましいのでしょう。
交通関係はすべて24時間制ですよね。
しかも聞き間違いによる誤解も生じないよう、17時は「じゅうななじ」と言っています。
まあそれでも私には昔、14時を午後4時と勘違いして覚えていて、駅に着いたらとっくに列車は出発していたという経験がありますが....。
24時間制が主流なのは、あとはコンピュータ関連くらいでしょうか。
日常生活では意外と少ないような気がします。
デジタル時計にも12時間制に切り替えられる機能を持った物、ありますね。
電話の117も「ただいまから午後○時×分をお知らせします」だし....。
公の催し物案内でもビジネス文書でも、12時間制の方が主流ではないでしょうか。
ふだんから主に24時間制を使った生活を送っているという人はどのくらいいるのでしょう?
世代によっても違うかな....。
私は自分の予定は24時間制で管理していますが、他人に対する通知では12時間制を使うことの方が多いですね。
何となく12時間制の方が庶民的な感じがするのは私だけ....?
話がそれました。
結局言いたいのは、12時間制の12時、24時間制の24時というのはイコール0時であり、実際には存在しないと考えた方がわかりやすいのではないかということです。
ただし、12時(or24時)ジャストという時刻に限っては、話者の意識の問題で存在することがあります。
正午ちょうどに着いたときには0時より12時と表現した方が気持ちにピッタリするような....。(ただし「午前12時」です!)
すなわち、1日の終わりという意識が強ければ午後12時、新しい日の始まりという捉え方なら午前0時ということになるでしょうか....。
因みに時刻表は24時間制ですが、到着時刻の場合は24:00、出発時刻のときは0:00と使い分けています。(従って到着時刻も載っている大きい駅の場合、24:00着、0:00発という例があります。)
いっそのことアナログ時計の文字盤、12の代わりに0を使うというのはどうでしょう?
その方が「午後12時30分」というわかりにくい言い方もなくなるし、何よりリセットされて新たな半日が始まるという前向きな気持ちになれるのでは....?
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私はコンピュータに携わったり、日々の予定がめまぐるしく変わるときがあり、間違いがないようにと24時間制で話をします。
分単位では動きませんが...(笑)。
しかし、桐先生が書かれているブツを読んで、なるほど~、まだまだ日本語は奥が深い。大阪語は外国語に近いと実感しております!ありがとうございます。
なお、礼儀&常識はいつでも勝手に使ってください。
実は結構な持論を抱いてます。プラス思いやりという3点セットで、よく後輩と話をしました。
アディオス!
でもひと様に言うときは午前,午後をつけた12時間制に翻訳する方が多いですね。
ついで: 中学生に理科で天文を教えるとき、午前・午後の「午」の意味, 「子午」線の意味をきくとみんな「知らない」です。意味をわかって使って欲し~い、って思います。
十二支の動物の中で、午前中に見ることのできる動物は何?
マジック1つ減らしておきました。球児が調子落としているのが気がかりです。
「大阪語は外国語に近い」、面白い説ですね。
礼儀&常識&思いやり、奥が深そうです。もう少し私なりに煮詰めてから使わせてもらいます。
なるほど、天文の世界も24時間制ですね。
午前、午後の「午」や子午線の「子」「午」の話は、私も地理の最初の所でよく話します。ついでにafternoonとの共通点とと相違点も考えさせ、「前置詞」に話を広げることもあります。子どもは結構面白がりますね。
ああ、そうですね。25時、26時、ありますね。いつまでも「今日」が終わらない感じで面白いですね....。逆に「今日」が昨夜から始まっている場合(たとえば前日の22時に起きて、ずっと起きていて昼になった場合)は今日がマイナス2時から始まったりして....。
え?何?....わからない...。午より前にあってチューだから子(ね)ですか?....違いますよねぇ....。いつもKさんの出されるクイズ、パズルは難しすぎて....。もう少し考えまーす!