今回の台風やアメリカのハリケーンの報道を見ていて、昨年のことを思い出しました。10月に来た台風23号です。
わが町周辺は県内でも一番被害が大きく、道路があちこちで崩れて孤立状態。
長野市の隣りなのにですよ...。
私も塾から帰れず、ビジネスホテル泊まりを余儀なくされました。
翌日、通れる道を探し回って、昼過ぎにようやく帰宅。
前の晩からの停電がまだ続いていて、もう一晩ロウソク暮らしかと覚悟した6時頃になってようやく復旧しました。
さらに山奥の地区はもう1日かかったようです。
最近は停電になってもすぐに復旧することが多く、あれほど長い時間の停電は子どものとき以来です。
テレビやパソコンはなくても済むし、冷蔵物も10月なら何とか...。
困ったのは冷凍物と、何と言っても灯りですね。
物には躓くし、本も読めないし...。
ふだんいかに電灯のお世話になっているかを実感しました。
1ヶ月に一度くらいは敢えて電気を消す「キャンドルナイト」を実践するのもいいかも知れませんね。
暗闇に身を置くといつもと違った会話が生まれたり、思索が深まったりということもあるでしょう。
因みに、アメリカではハリケーンシーズンの9、10ヶ月後に出産が増える傾向があるそうです。
「キャンドルを点けたりしてロマンチックなムードが高まるのでは?」という分析結果が付いていました。
さて、ここからはその暗闇を積極的に体験することのお勧めです。
24時間営業の店が増え、街灯もたくさん設置され、夜中でも多くの車が動いている...。
今や都会では、真の暗闇は家の中にしか存在しないものになってしまいました。
屋外で全く何も見えない世界に身を置いたことがありますか?
バックミラーに何の光も映らない山道を走ったことがありますか?
私は子どもが小さいとき、一度そういう体験をさせてやろうと思い、すぐ近くの里山に夜遅く車で入ったことがありました。
少し登って木々が鬱蒼としてきた辺りで車を止め、ヘッドライトを消します。
とたんに訪れる漆黒の闇...。
もちろん月明かりさえもない日です。
やがて目が慣れてくると、空の方から徐々に森の輪郭が見えてきて少しホッとしますが、聞こえるのは鳥とも獣ともつかない鳴き声ばかり...。
ずっと車の中にいたのに、5分ほどで退散してしまいました。
ああ、情けない...。
でもホントに怖かったんです。
何というか、けもの系の怖さと、幽霊系の怖さ両方で...。
もう少し本格的に、山の中でテントでも張って一晩過ごしたら、貴重な体験ができると思います。
森に感じる神秘さ、畏れ、敬虔さ、人の小ささ、時の重さ、太陽のありがたみ...そんなものが一晩で感じられるのではないでしょうか。
今年は実現できませんでしたが、来年の夏休みにはぜひ生徒を連れて「暗闇体験キャンプ」を行いたいと思っています。
※応援してくださる方はクリック(↓)をお願いします!
わが町周辺は県内でも一番被害が大きく、道路があちこちで崩れて孤立状態。
長野市の隣りなのにですよ...。
私も塾から帰れず、ビジネスホテル泊まりを余儀なくされました。
翌日、通れる道を探し回って、昼過ぎにようやく帰宅。
前の晩からの停電がまだ続いていて、もう一晩ロウソク暮らしかと覚悟した6時頃になってようやく復旧しました。
さらに山奥の地区はもう1日かかったようです。
最近は停電になってもすぐに復旧することが多く、あれほど長い時間の停電は子どものとき以来です。
テレビやパソコンはなくても済むし、冷蔵物も10月なら何とか...。
困ったのは冷凍物と、何と言っても灯りですね。
物には躓くし、本も読めないし...。
ふだんいかに電灯のお世話になっているかを実感しました。
1ヶ月に一度くらいは敢えて電気を消す「キャンドルナイト」を実践するのもいいかも知れませんね。
暗闇に身を置くといつもと違った会話が生まれたり、思索が深まったりということもあるでしょう。
因みに、アメリカではハリケーンシーズンの9、10ヶ月後に出産が増える傾向があるそうです。
「キャンドルを点けたりしてロマンチックなムードが高まるのでは?」という分析結果が付いていました。
さて、ここからはその暗闇を積極的に体験することのお勧めです。
24時間営業の店が増え、街灯もたくさん設置され、夜中でも多くの車が動いている...。
今や都会では、真の暗闇は家の中にしか存在しないものになってしまいました。
屋外で全く何も見えない世界に身を置いたことがありますか?
バックミラーに何の光も映らない山道を走ったことがありますか?
私は子どもが小さいとき、一度そういう体験をさせてやろうと思い、すぐ近くの里山に夜遅く車で入ったことがありました。
少し登って木々が鬱蒼としてきた辺りで車を止め、ヘッドライトを消します。
とたんに訪れる漆黒の闇...。
もちろん月明かりさえもない日です。
やがて目が慣れてくると、空の方から徐々に森の輪郭が見えてきて少しホッとしますが、聞こえるのは鳥とも獣ともつかない鳴き声ばかり...。
ずっと車の中にいたのに、5分ほどで退散してしまいました。
ああ、情けない...。
でもホントに怖かったんです。
何というか、けもの系の怖さと、幽霊系の怖さ両方で...。
もう少し本格的に、山の中でテントでも張って一晩過ごしたら、貴重な体験ができると思います。
森に感じる神秘さ、畏れ、敬虔さ、人の小ささ、時の重さ、太陽のありがたみ...そんなものが一晩で感じられるのではないでしょうか。
今年は実現できませんでしたが、来年の夏休みにはぜひ生徒を連れて「暗闇体験キャンプ」を行いたいと思っています。
※応援してくださる方はクリック(↓)をお願いします!
先生の周辺では蛍はいっぱいいますか。
やはり闇夜は蛍で乾杯!すいません。鑑賞でした。
こちらの方でもごくわずかに復活しつつあります。
自然学習までしてくださる塾ってFEEL GOOD!
では。
田舎育ちなので自宅でも夜空の星はキラキラだったのですが、三方山が近く、電線もじゃまで、満天の星を求めてよく山へ行きましたよ。
一番よく行ったのが飯縄方面かな、流星観測や星座写真を撮りに。キャンプ場をよく利用したけど、独自にテントを持って行ったことも。
観望中キツネなんかと遭遇したこともありました。山の中の夜、かえってわくわくします。手を伸ばせば掴めそうな星、きれいに流れる天の川、いいですね。まさに曽根崎心中の一節を唱えたくなります。
東京に住んでた頃、夜の公園を歩いてみたことがあるけど、幽霊とかではなく、生きてる人間の方が怖かったです。闇の中を歩くということは、自分の潜在意識と向き合う感じがします。
りんごさん、いつもありがとうございます。
蛍、ウチの周りでは見ませんねぇ...。あまり積極的に探していないからかも知れませんが...。来年はちょっと前向きに調べてみます。
いやぁ、素晴らしい少年時代をお過ごしですね。東京暮らしが多かったので、普段から星を観測するなんてほとんどなかったです。羨ましい...。
曽根崎心中道行の段、いいですね。
「...星の妹背の天の川
梅田の橋を鵲の橋と契りていつまでも
我とそなたは婦夫星...」
谷崎潤一郎の「蓼食う虫」という小説、ご存知ですか?文楽の女性の人形に恋してしまう物語です。その気持ち、よーくわかりました。
>日本には星や星座に関する神話や昔話があまりないけど、昔の日本人は農耕民族のせいか、夜出歩いたり起きてる必要がなかったんじゃないかな。
そうですね、太陽と共に寝起きする生活ですからね...。回覧板を持って行くのは昼間にしないと、6時半にはもう寝てるご老人もいます。
都会の夜の公園はホントに怖いですね。いろいろな人が潜んでいそうで...。
度々失礼。小学生時代は自分で言うのも変ですがけっこうませたガキでした。親父が本好きで、その書棚にあったものを片っ端から読んだのですが、その中に谷崎潤一郎の「蓼食う虫」もありました。これも手に取りましたが、途中で挫折しました。
桐さんに言われて早速ネット検索をかけてみました。一部覚えているところがありましたがあとは???
早速読んでみますね。
「曽根崎心中道行の段」は星座神話で有名な野尻抱影氏の本に引用されていたのを読んで感激し、暗唱してしまいました。
桐さんお住まいの町、昨年のあの時は大変でしたね。お住まいの町を知っているのは、桐さんの日記予告に従って、あの日の朝日新聞をわざわざ買ったからです。今もとってありますよ。
>来年の夏休みにはぜひ生徒を連れて「暗闇体験キャンプ」を行いたいと思っています。
これ、すごくいいですね!
実はうちも年に4回ほど課外授業やっています。今年の7月は漁業体験、8月はプラネタリウムに行ってきました。
紙の上だけの理屈だけの勉強なんて楽しくないですよね。実体験に基づく教育はもっともっと必要なのではと思いますね。