ことばを鍛え、思考を磨く 

長野市の小さな「私塾」発信。要約力、思考力、説明力など「学ぶ力」を伸ばすことを目指しています。

北京の蝶の話

2005年10月23日 | 日々雑感
「北京で1匹の蝶が羽ばたいたら、ニューヨークでハリケーンが起こる。」

1匹(1頭)が飛ぶと周りの蝶もそれを見て2匹、3匹と羽ばたき出す。
それがどんどん広がって大きくなり、ついには遠く離れたニューヨークに嵐が起こる。
.....ミクロの小さな揺らぎがマクロの世界に変化を引き起こすという「カオス理論」(←???)で使われる、バタフライ・イフェクトという例え話だそうです。

前三重県知事の北川正恭氏が、今「地方から日本を変える」をテーマにこの話を全国で紹介しています。
私は新聞で読みました。

この手の話を聞くと勇気が出ますね。
自分がやっていることなんかちっぽけなことだ、世の中なんて変えられないという無力感を感じたときにはこの言葉を思い出します。

人間じゃなくて、象でも鯨でも犬でもなくて、はかない蝶1匹が始まりというのがいいですね.....。
1匹がひらひら舞っている情景から少しずつ仲間が増えてきて、やがて空一面が蝶で覆われるまでが映画のように浮かんできます。
バックに流れるのはラベルの「ボレロ」.....ぴったりでしょ。

さらに、蝶はか弱そうに見えて実は意外と逞しさを秘めているということも、例えとして使うには最適ですね。
しかもそれは、けなげさや哀しさを伴う逞しさです。
アサギマダラの渡りや「てふてふがいっぴき だったんかいきょうを わたっていった」の句には「もののあはれ」さえ感じます。

ところで冒頭の話、蝶の色は何色でしょう?
私は迷うことなく黄色ですね。
青空を背景に黄色が画面いっぱいに.....。
あ、これ大好きな「幸福の黄色いハンカチ」のイメージだ!

.....さて、みなさんも北京の蝶になってみますか?


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