オメガ3系不飽和脂肪酸

このブログでもオメガ3系不飽和脂肪酸のすばらしさは再三
お伝えしてきましたが、先ごろミュンヘンで行われた欧州
心臓学会でも、またまたオメガ3不飽和脂肪酸の有用性が
報告されましたね。

今回はイタリアの研究者の発表でした。
心不全の患者さん3500名に対して毎日1ｇのオメガ3不飽和脂肪酸を
摂取してもらい、その後の経過を追ったものですが、ほぼ同数の
心不全の患者さんに比べて、死亡数も入院件数も有意に減少した
との報告でした。

復習になりますが、オメガ3とオメガ6系不飽和脂肪酸は身体では
合成されないために、必ず摂らなければならない必須脂肪酸と
よばれています。
しかし、現代は植物油に代表されるオメガ6系に偏っているために
両者のバランスが崩れて、特に血管の病気が多くなっていると
言われています。
オメガ6は、血管を硬くする方向に働き、オメガ3は血管をやわらかく
する方向に働きます。
だから、今回の報告のように、心臓に対しても負担を軽減して
楽にする方向に、オメガ3系不飽和脂肪酸は導きます。

EPAやDHAという魚油由来の脂がオメガ3です。
また市販のものでは亜麻仁油・しそ油などがオメガ3ですが、
なかなかスーパーなどで見かけませんし、あったとして有機栽培の
ものかどうかも不明なものもあります。
是非、よい亜麻仁（フラックスオイル）を探してください。
インターネットや自然食品店で購入する方がよいでしょう。
未精製のコールドプレスで光を遮断したビンに入っている
オーガニックのものを選ぶようにしてください。

※コールドプレスとは日本語では『低温圧搾』という意味です。
新鮮な油を劣化させないように、30度以上の熱をかけずに、
原料を絞って油を抽出するシンプルな作り方のことです。