いろいろとありがとさん

楽しく嬉しくハッピーに感謝して暮らすために

治す?直す!

2007-08-09 | 医療
直すと治すの違いは分かりますか?

『直す』を辞書で調べると訂正・矯正・修理。
事例では‘ネクタイを直す’‘化粧を直す’
本来の道から外れたものを元に戻すというイメージでしょうかね。

一方、『治す』は、病の治療に使われます。
‘ガンを治す’‘持病を治す’などの使い方がされます。

慢性病というやつは、どうも本来の姿から逸脱して長年経つと
出てくるのではないかと考えています。
本来の姿とは、自分を偽る必要のない天然・自然の状態。
本来の自分のあるべき姿。食べ物もそう。仕事もそう。
無理のない、楽で、楽しく、喜んで、感謝できる状態。
見栄もなく、奢りもなく、のびのびとした状態。
抽象的で分かりにくいかもしれませんが、
自然の恵みをありがたく頂戴して日々を過ごせる状態。

表面的な病の姿だけをみるのではなく、
その裏に隠れている、ご本人も気づいていない
本来の姿から逸脱していることを気づかせるのが
今の医療に足らない大事な部分だと思います。

そこらへんを玄米クリニックの仕事にしたいと思います。
だから私のところは治すではなく直すなのです。

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認知療法

2007-07-30 | 医療
うつ病の治療について
浜松医科大学名誉教授の高田明和先生は認知療法の
効果をその著作の中で強調しています。

うつはゆがめられた考え方から生まれる。
その考え方とは
①何か失敗するとそれで全てが駄目だと思う
②失敗すると何をやっても駄目だと思う
③自分の否定的なことだけを取り出す
④自分のよい点を無視する
⑤他人の心を憶測する。将来を予測する
⑥ものごとの重要性を過大に考える
⑦感じたことが現実と思う
⑧こうする以外にないと思う
⑨自分はだめだとラベルを貼る

これらのゆがめられた考え方から脱却する
つまり従来の考え方を変える治療が認知療法です。

現在うつの治療というと薬物療法が主流ですが
副作用や再発が問題となってきています。
反面、認知療法は治療効果が高く再発が少ないのです。
考え方を変えることはたやすいことではないので
すぐに効果が現れるものではありませんが
考え方を変えるプロセスをこなせば
多くの方に恩恵が得られるでしょう。

家族の方の協力が得られる方は
当初は家族の方にペースメーカになってもらって
この療法を薦めたいと思います。


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サイモントン療法

2007-07-29 | 医療
今日はサイモントン療法の講演会に出掛けました。

放射線科治療医であった米国のカール・サイモントン医師が
癌治療の第一線の現場で患者の治療を重ねるにつれ、
病状は全く同じ患者でも、回復力に雲泥の差がみられるという
矛盾を何度と無く目の当たりにすることをきっかけに、
患者さんの精神・心理状態が病気の経過に大きな違いを
つくるということに気付いた。

つまり希望をもって治療、または日常生活に取り組む人と、
絶望感に苛まれながらそうする人では
病気の回復に大きな差が出たわけです。

そこでサイモントン医師は患者さんの精神・心理状態を
良好に導くことによって病を癒す治療法を開発しました。
1971年に最初の患者さんに好結果が得られ、
以後米国以外でもフランス・イタリア・スイスなどで
取り入れられているイメージ療法です。
日本では1999年から導入されています。


今日の講演の中で印象に残ったフレーズは
自分を忘れて自分でない自分を演じていると
それを気づかせてくれるのが病気。
病気とは
本来の自分に戻りなさいというメッセージ。
納得納得です。

沖縄でもサイモントン療法の3日間のミニセミナーが新都心の
のはら元氣クリニックで受けられるとの事。
9月15日、16日、17日です。場所は同クリニック。
参加の問い合わせは098-867-0012.

実は前々から興味のある治療法でしたが
なかなか折り合いがつかず
実際に経験はしていなかったのですが
いづれ聴講生として一度参加して
みようかと考えています。
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心身症

2007-07-27 | 医療
ストレスが原因で生じた病気を心身症といいます。

実は心身症には、皆さん聞きなれた病気が多いんですよ。

気管支喘息
高血圧
胃・十二指腸潰瘍
過敏性腸症候群
潰瘍性大腸炎
過食症
甲状腺機能亢進症
糖尿病
偏頭痛
めまい
夜尿症
慢性蕁麻疹
アトピー性皮膚炎
円形脱毛症

でもこのことは医者はもちろん知っておかなければ
ならないんですが、本当にそうでしょうか?
どうも薬優先の現状を見ていると
これらの病気の治療として精神や身体の負担
軽減をまず行うことを忘れているような気がします。

もちろんストレスの受け止め方には個人差があるので
ストレスを真正面から受け止めてしまう人は
これらに心身症になりやすいでしょうし
ストレスをうまくかわせる人は心身症にはなりにくい
でしょうね。

上記の病気の方は
よい薬、よい医者を探すより
まずは自分にかかっているストレスをよく考えて
それらを除くことをまず考えましょう
お金と時間の無駄遣いにならないように
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医師の言葉の効果

2007-07-25 | 医療
生理学、脳科学が専門で著書の多い高田明和先生が,
外国での調査結果を紹介しています.

それによると,さほど重くない病気の患者に対して,
医師の言葉がけがどのような影響を与えるか調べたところ,
「数日でよくなりますよ」と告げられた患者の
6割以上が2週間以内に病状が軽快していたとのことです。
一方「あまり原因が分からないのですが」と自信なげに告げられた患者は
4割しか症状が改善しなかったということです。
このことは,医師が改善するといった内容の言葉かけは、
患者さんによい効果を与えることを物語っていると
調査チームは解釈しています。

が、このデータむしろ「分からない」と答えた事にも
問題があると読みました。

もちろん嘘やいい加減は許せませんが、
分からない事をストレートに分からないと
言い放つことは患者さんをさらに不安にさせ、
治癒とは反対側に進ませる可能性を秘めている
ことを忘れてはいけないと教訓にしました。
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発見

2007-07-21 | 医療
診療所を開院してから5週間経過しました。

勤務医のときには見えなかった色んな発見がありました。
その中でもなんといっても一番は、
時間をかけて患者さんから色んな情報を引き出せば
自ずと原因や解決策が出てくるという不思議な経験です。
あーそうだったとか、あーそうなのかというご本人の
気づきだけで問題解決がぐーっと進むのです。
なんと効率的で効果的で医者にとっても患者さんに
とっても満足度の高い診療でしょうか。

今までやってきた短時間診療の外来では
こんな事は決して予想できなかったことです。

我々は錯覚していたのかもしれません。
出来るだけ短い持間で聞きだして診断に結びつける?
これは実は患者さんのためにではなく、
医療者の自分勝手の手法ではなかったのかと思います。
結局何回通っても診断にたどり着けない非効率の方法では
なかったのかと思います。

今、うちの診療所で行っている30分~1時間かけての問診を
中心とした診療は、たくさんの患者さんが来る大病院では
無理かもしれません、がとてもいい診療だと思います。
むしろ、うちのようなちっぽけな診療所でしかできない
診療でしょう。スモールサイズを生かす方法ですね。

でも内科に限らず、心療内科、婦人科、ガン診療と
様々な患者さんが門を叩いてくれています。
全てには即座には答えられないこともあり、自ずとこちらも
勉強しながらの毎日ですが、とても心地の良い日々を
過ごさせていただいております。
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医者も知らない病気の治し方

2007-07-18 | 医療
今日も引き続きバーナード・ジェンセン著『汚れた腸が病気をつくる』から

~現在医療が、多くの時間と金を費やしているのは、
有毒で危険な環境の被害を受けた人体に手当てを施すことなのです。
医師の大多数は『文明化された生活』から発生する病気を治療しています。
しかも、人々はトラブルの原因を取り除くための努力をするどころか、
生活態度を変えようとせず、今まで通りの習慣を続け、医者に通い、
クスリを飲み続けてわが身を荒廃させ続けているのです。~

つまり多くの病気の原因は食と現代生活が精神的にも肉体的にも
ストレスを及ぼすことで起こっているのですよということ。

この事は、医者すら分かっていないのではないか?と思います。
それが証拠に食や生活の事を聞きもせずに、クスリを出そうとする。
もちろん医療を求めてくる人も分かっていない人が多い。
それが証拠に、食事と生活の話をすると、そんな話はうんざりだ、
それよりもすぐ効くクスリをくれよという顔をする。

病気になったら
病気のことに囚われないで
どうして病気になったのか
特に食事と生活そして心の穏やかさを考えましょう。
おのずと最高の解決策が分るはずです。



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EBMとNBM

2007-07-16 | 医療
EBMという言葉は医療界では知名度の高い言葉です。
Evidence Based Medicine(根拠に基づく医療)という意味で
できるだけ沢山の人間に対して実験や分析をやって、
その結果がどうだったかというデータに基づく医療を指します。

西洋医学の医療は、この考え方によって行なわれています。
ですから喘息にはどの薬をまず使いなさいとかいうのは
このデータに基づく治療なのです。

従来の医療が経験だけに偏ることの是正から始まったのがEBMです。

ところがこれには一般的にはそうなんだけど、目の前にいる人に対して
どうなのかという判断ではありません。
つまり患者さん個々に合わせた医療ではなく平均的な人間には
どうなのかという医療なのです。
さらに
日本で行なわれているEBMの医療は、まだ欧米のデータに基づいて
いるものが多く、本当に日本人に適しているのかという問題
も含んでいます。

このEBMに反して
個々の人間の個別性にあわせた医療の流れが
ゆっくりではありますが、動き始めています。
それをNBM(Narrative Based Medicine:物語に基づく医療)と
いいます。
しかし、このNBMが医師の経験による偏りをどう是正するかは、
これからもっともっと育っていくことが必要です。

私も、このNBMを大事にして育てて生きたいと思います。
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病気はメッセージ

2007-06-29 | 医療
病気になったとき、皆さんはその意味を考えるでしょうか?

どうして、この病気になったのか?と自問自答したことがありますか?

病気を転機に、その先の人生が大きく二つに分かれるような気がします。
1つは、病気の原因はたまたまで、偶然だった、運が悪かっただけだと
片付けてしまって、病気が治っても同じよう生活を続ける方。
いわゆる喉元過ぎれば熱さ忘れるタイプですね。
もう1つは、その原因をよくよく考えて、今までの生活を改め、
その病気を吉にして健やかな人生を送る方。

ほとんどの方が前者ですよね。
今の医療の仕組みでは、医者も目の前の病気を治療するのが精一杯で
その原因をじっくり考え、再発予防に力を入れる時間は作れないようです。

後者の方は、病気を戒めのメッセージと受け止め
生活を改め、健康を意識して生きる人生となる。
健康を気づかせてくれた病気にむしろ感謝の気持ちを抱いている。

病気や体の不具合を何らかのメッセージととらえ
マイナスだと思われることを生活から除いていく。
全ての病は食と生活と心の乱れから起こります。
上っ面だけの治療では一時しのぎでしかないと思います。
食と生活と心の乱れを正して根治しましょう。
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話せば解る(わかる)

2007-06-17 | 医療
話せば分かるとよくいいます。
これは充分話し合えば、きっと分かり合えるということです。

医療の世界、特に医者と患者さんの間では
患者さんの話の中に解決のヒントが隠れているので、
充分話を聞くことが、いろいろな検査で
お金と時間を使うよりも、一番の近道であることを
おそらくたくさんの医者が認識していることだと思います。

しかし
昨今の問題点の1つは、大勢の方が大病院志向ということです。
そのために大病院の外来には、たくさんの患者さんがあふれ、
聞きたくてもお一人お一人に充分な診察時間が取れない事です。

そのため3分診療と揶揄される診療スタイルとなってしまいました。
3分では何も分かりません!
しかしいやがおうでも大勢の行列の前にはいかにこなしていくか
しかない診療となってしまうのです。

私の目指す診療スタイルは『話せば解る』です。
とことんこれにこだわってじっくり診療するスタイル。
これでいきたいと思います。
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