長らく探し倦ねていたタヌキマメの花に意外なところで出逢った。
木津川堤の補強工事で土をほじくり返し移動した後の荒地に、一株だけが元気に育ち、奇妙な蕾と実を一杯に付けて居た。
木津川流域にも存在することは聞いていたがまさかこんなところで出会うとは・・・・しかしこれは既成の生地では無く土の移動でたまたま紛れて来たものだろう。
この場所なら2~3年歩き続けている。
細い柳のような葉を一杯伸ばし株近くよりたくさんの枝に分岐、その枝先に一杯毛むくじゃらの袋状萼をぶら下げて居る。
確かにそれはタヌキの金玉・・・見たことないけど
午前中に見たときはこんな様子の花・・・
再度昼から出掛けて撮影した花は、見事に美しかった。
京都府絶滅危惧種。
撮影2015.9.18
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マメ科タヌキマメ属 ・花期 7~9月
和名の由来 ふくれて毛の多い萼の形や、花の正面の姿がタヌキの顔に似るから、また豆果が膨らんで萼の褐色の長い毛に包まれ濃い茶色の条がタヌキの背中を想わせるからとも。
特記事項 ・一年草 マメ科には珍しく単葉をもち、花は蝶形花で午後4時間ほど開いてしぼむ半日花。
萼は大きく、褐色の毛が密生してよく目立ち深く上下に2裂し、さらに上裂片は2裂、下裂片は3裂する。
花のあと萼は大きくなり豆果をすっぽり包む、熟した豆果を振ると莢の中でカラカラと音がする。