今の時期、木津川河川敷のいたる処にもっこり塊を造って野茨が咲き乱れて居る
鋭い針を付けた蔓状の枝を四方八方にに伸ばし、白い五弁花をいっぱいに咲かせている。
花は花径約2cm足らず、純白ハート型の5枚の花弁を持ち・・・
結構強い芳香を放ち、いつ見てもクマバチがブンブン飛び回って居る。
撮影2016.5.15
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バラ科バラ属:落葉低木
北海道~九州の河原や原野、林縁などにふつうに生え、高さ2mほどになる。
茎は枝分かれし、直立するが、ほかのものに寄りかかってはい登ることも多い。
托葉の基部に、対になった鋭い刺がある。葉は互生。長さ10cmほどの奇数羽状複葉。葉軸には軟毛と小さな刺がある。
小葉は3~4対、長さ2~5cmの卵形または長楕円形。頂小葉は側小葉より少し大きい。ふちには鋭い鋸歯がある。
表面にはしわがあり、光沢はない。裏面には軟毛が生える。葉柄は長さ約1.5cm。
托葉は葉柄に合着し、ふちはクシの歯状に深く切れ込み、先端は腺になる。腺毛もまじる。枝先の円錐花序に、芳香のある白い花を多数つける。
花は直径約2cm。花弁は倒卵形で、ふつう5個。雄しべは多数。雌しべは無毛。
花柱はゆるやかに合着して柱状になり、花ののどの部分からつきでる。萼筒は壺状で、萼片は広披針形。
萼、小花柄、花序の軸には軟毛と腺毛が生える。苞は早落性。果実のように見えるのは偽果で、萼筒が肥大して液果状になったもの。
直径6~9mmの卵球形で、9~11月に赤く熟す。中には長さ3~4mmのそう果が5~12個入っている。
完熟した果実は甘くて香りがよい。花期は5~6月。