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【閉店】今日のランチ(あたまライス@豊ちゃん)

2017年05月29日 | 【閉店】食べ歩き


今日は晴れ。今朝は上空一面に青空が広がっていて、強い日射しが降り注いでいる。朝の気温は18℃で湿度が高く、弱い北風が涼しく感じられたが、次第に気温も上昇してきた。
午前中に風向きが変わり、日中は強い南風が吹いてきた。上空には雲ひとつ無く、強烈な日射しが燦々と降り注いでいる。昼間の最高気温は27℃で、少し蒸すような陽気であるが、風が一陣の涼気を運んでくるように感じる。

今日のお昼は外で食べることにした。明後日に場内洋食屋「豊ちゃん」閉店するということもあって、事務所を出ると店に向かった。店はそこそこ混んでいたので、少し列に並んで待っていたが、なかなか席が空かずに今日は無理かなと思ったところで席が空いたので店内に入った。


席に座るとお冷やが出されたので、そのタイミングで料理を注文する。明日、明後日は混んで食べることができないかもしれない。そんな考えが頭をよぎった。後悔しないようにと注文したのは洋食屋「豊ちゃん」の代表的なメニューの1つである「あたまライス」である。ご飯を大盛で注文した。
この「あたまライス」は一昨々年に閉店した前の洋食屋「豊ちゃん」の名物料理だった。その名前の由来は「具をどんぶりの頭に見立てて名付けた」とのこと。その料理を今の洋食屋「豊ちゃん」が引き継いだのである。「あたまライス」とはカツ丼の具とご飯を別々の皿に分けた料理である。牛丼の肉とご飯を別々の皿に分けた牛皿定食みたいなものである。

そもそもなぜ「あたまライス」という料理が出来たかと考えると、それは築地市場の食事と深い関わりがある。築地市場で朝から仕事をしている人は昼頃には仕事を終える。ひと仕事を終えてビールを片手にカツ丼を食べる者がいる。いろいろな食べ方があるだろうが、ご飯の上に載っているカツを酒の肴にビールを飲もうとすると割り下がご飯を汚す。それが良いという者もいれば、綺麗なご飯を食べたいという者もいる。
そこで「あたまライス」である。ご飯とカツ丼の具を別々にしておけば、ご飯が割り下で汚れることもないというわけである。

料理を注文すると、最初にお新香が出された。お新香はキャベツの浅漬けで、千切りニンジン、スライスキュウリ、ショウガが入っている。


続いて料理がカウンターの中から出された。
大盛りのご飯は先日に比べると若干量が少ないか。それでも山盛りのご飯は米粒が艶々としていて美味しそうである。


皿には7切れにカットされたとんかつをタマネギがたっぷりと入った醤油ベースの割り下で煮て玉子でとじ、ミツバを散らしたものが載せられている。


とんかつの衣は割り下を吸って、やや脂身が多い厚めの肉を包んでいる。
まずはお新香でご飯を食べる。シャキシャキとしたキャベツの浅漬けの塩気でご飯をかきこんでお新香が無くなると、いよいよカツでご飯を食べる。

カツを1切れ箸でとってご飯の上に載せ、カツにかぶりつきながらご飯をかきこんだ。玉子で揚げたてのトンカツを素早くとじているということもあって、衣にはカリカリ感が残っている。脂身の多い肉はジューシーで柔らかく、肉の甘味に割り下に入っているタマネギの甘味が加わって美味しい。


カツはボリュームがあって美味しい。トンカツの肉を纏う衣が割り下をたっぷりと吸って、肉と割り下に一体感が生まれている。ひたすらカツをほおばり、ご飯をかきこんだ。カツが無くなったところで、皿に残ったタマネギやミツバ、割り下をご飯茶碗に注ぎ、ご飯をかきこむ。こうなってしまうと、カツ丼と全く変わらない。というか、自分的には「あたまライス」よりカツ丼として食べた方が性に合っている。サラサラとご飯をかき込んだ。
最後にお冷やを飲み干して完食。代金を払って店を出た。

午後は事務所で仕事をして、夜に帰宅の途につく。日中に比べると気温も下がってきた。
ふと空を見上げると暗く澄んだ空の西方に三日月が明るく光っていた。

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