今日は晴れ。今朝は上空に澄んだ暗い空が広がっていて、東の空に星が瞬いているのが見えた。地平線付近が朝焼けでほのかに赤く染まっていて、赤から藍色へのグラデーションが美しい。今朝の気温は6℃で、北よりの風が吹いている。空気がヒンヤリとしていて、風が冷たく感じられる。
今日は通常出勤のため、早朝に家を出た。外に出ると、吐く息が白く見える。寝起きの頭を冷たい空気が包んで、眠気が吹き飛ぶように感じられた。まだコートを着る気にはなれないが、マスクをしていると、顔が暖かくて調子がいい。駅前は人がまばらで、駅のホームの照明が眩しく見えた。
日野駅から乗った電車は昨日に比べて少し混んでいた。電車が国立駅に到着する頃には、乗っていた車両のシートが全て埋まった。電車は途中、踏切安全確認の影響で、新宿駅に到着したのがいつもより少し遅れた。既に都心は明るくなっていて、西新宿の高層ビル群は朝日を浴びてオレンジ色に染まっている。職場に着いて、窓から西の方角を見渡すと、市街地の先に見える山地の稜線がくっきりと見えるものの、富士山だけが雲に包まれていた。
日中は西の空にちぎれたような雲が青空に散りばめたように浮かんでいるが、陽光が燦々と降り注いで穏やかな秋晴れの空模様となった。昼間の最高気温は22℃で、昼前から南よりの風が吹いてきた。湿度が低く、空気がヒンヤリと感じられる。風が冷たく感じられるものの、たっぷりと降り注ぐ日射しがポカポカと暖かくて過ごしやすい陽気となった。
昼過ぎに、携帯電話に先日修理に出した超望遠レンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED 100-400mm F5.0-6.3 IS」が修理を終えて、オリンパスプラザで受け取る準備が出来たことを知らせるショートメールが届いた。できれば仕事の帰りに取りに行きたいところだが、営業時間中に仕事を終えられる気がしない。受取りは来週になりそうである。
それでも今日は早めに仕事を終えて帰るつもりでいたのだが、残念ながら帰るのは夜遅くになってしまった。来週の月曜日はテレワークの予定なので、業務端末をカバンに入れて、職場を出て外に出てみると、都庁舎のライトアップも消えている。
今日は夕食を食べて帰るつもりでいたが、新宿駅西口の店はどこも混んでいて、換気をしているとはいっても、中に入る気にはならなかった。そこで、コロナ禍前に行きたいと思っていた国分寺のラーメン屋に行くことにして、新宿から中央線快速電車に乗って帰宅の途についた。
国分寺駅に到着したところで、改札を抜けて駅北口に出た。急ぎ足でラーメン屋に行くと、既に店は閉店している。営業時間を見ると、自分が記憶していた営業時間よりも1時間早い閉店時間となっていた。仕方ないので、駅の方に向かって歩いて行く。すると目の前にから揚げ専門店「から好し 国分寺北口店」が見えてきた。
店内は比較的空いているようである。そこで、今日はこの店に入ることにした。
店内は入口から見て左手に厨房があり、その前に16席のカウンター席が直線上に配されている。カウンター席の手前3席は使用出来ないようになっていて、その上には検温器と消毒液が置かれていた。店員に検温と消毒を促されて消毒を済ませると、店の奥に進んだ。
カウンター卓は各席毎に仕切板が設けられている。卓上にはマヨネーズとゴマドレッシング、カットしたタクアンの入った壺の他、楊枝と紙ナプキンが置かれていて、メニューが載せられている。席に座ると、お冷やが出された。
お冷やを飲みながらメニューを見る。グランドメニューの他にラミネートされた期間限定メニューが置かれている。
表面にはハニーマスタード、裏面はヤンニョムチキンの各種メニューが掲載されている。
金曜日ということもあって、夕食を食べる前に1杯軽く飲みながら、から揚げをつまんでも良かったのだが、今日はクタクタにくたびれてしまったので、早く食事を済ませて家に帰りたいところである。そこで、さっそく料理を注文することにした。注文したのは「特盛りから揚げ定食」である。ライスは大盛無料となっているので、ライス大盛りで注文する。
料理を注文した後にお冷やを飲んでいると、料理が一式トレーの上に載せられて運ばれてきた。
メインの皿の上には千切りキャベツが盛られていて、キャベツの山にかぶせるように6切れにカットされた大きな鶏の大判揚げが敷かれている。鶏の大判揚げの脇にはから揚げが2個載せられていた。
鶏の大判揚げには「胡麻にんにくダレ」と「カットレモン」が添えられている。
最初に味噌汁を飲むことにした。味噌汁はワカメの味噌汁で刻みネギが浮かんでいる。
箸を取り、お椀を持ち上げて味噌汁を飲む。ワカメの味噌汁は、ダシの旨みが空腹の胃袋に染み渡るように美味しい。ワカメが味噌汁にボリューム感を与えていて、フンワリとしたワカメの食感に刻みネギのシャキシャキとした食感がアクセントになっている。
味噌汁を半分くらい飲んでしまうと、一旦お椀を置く。キャベツの千切りを先に食べようとしたのだが、鶏の大判揚げがちょっと邪魔なので、先に鶏の大判揚げを少し食べることにした。
鶏の大判揚げは最大長さ18cm、最大幅12cmほどの大きさがあり、厚さも2cmほどある。断面には脂身はほとんど無く、白っぽい肉質で、断面からは肉汁が滴っている。
添えられたカットレモンを搾り、まずは1切れ取って、そのままかぶりついた。サクサクとした食感の衣に包まれた鶏肉はジューシーで、旨味が濃くて美味しい。鶏肉は柔らかく、噛めば噛むほど肉汁が口の中に滴り落ちる。
鶏の大判揚げを食べながら、ご飯を食べることにした。大盛りにしたご飯は丼が大きいのか、それほどの盛りには見えないのは残念だが、米粒が艶々としていて、美味そうである。
大判揚げにかぶりつきながら、ご飯を食べる。大判揚げには何もつけていないが、鶏肉の旨味だけでご飯が進む。あっという間に大判揚げ1切れが無くなってしまった。
続いて鶏の唐揚げを食べることにした。鶏の唐揚げは添えられた「胡麻にんにくダレ」を浸けて食べることにした。
「胡麻にんにくダレ」にたっぷりと浸けた鶏の唐揚げにかぶりつく。特大の鶏の唐揚げは、サクサクとした食感の衣の中に鶏肉が詰まっている。鶏肉はジューシーな歯応えで、肉汁に「胡麻にんにくダレ」が絡み合って、とにかく美味い。胡麻の香ばしい風味にニンニクのコクが加わって、なかなかの食べ応えである。病み付きになりそうな味わいに、もう1個の鶏の唐揚げも「胡麻にんにくダレ」にたっぷりと浸けて口に運んだ。唐揚げを堪能した後、ご飯をかき込む。とにかく旨い。
ここで、キャベツの千切りを食べる。キャベツの千切りにはゴマドレッシングをたっぷりとかけて食べた。ザクザクとした歯応えのキャベツの千切りは。キャベツの甘みに胡麻の旨味がたっぷりと絡まって美味しい。
キャベツの千切りを片付けてしまうと、残った大判揚げを食べる。ご飯の上に大判揚げのカットを1枚載せると、もう残り僅かになってしまった「胡麻にんにくダレ」を掻き出すようにして載せて、大判揚げにかぶりついた。たっぷりの肉汁とタレが絡まって美味しい。
ご飯は3切れの大判揚げで無くなってしまった。残りの大判揚げはそのまま食べることにする。既にタレも無くなっているので、マヨネーズをかけて食べたのだが、それもまた美味しかった。マヨネーズの酸味が大判揚げをサッパリとしてくれる。夢中になって大判揚げを食べていると、やがて、皿が綺麗に空になった。最後に味噌汁を飲み干して完食。コップに残った冷水も飲み干すと立った。
伝票を持って店の入口近くにあるレジで代金を払って店を出る。大学通り商店街を歩いて国分寺駅に戻ると、改札に入って中央線下りホームに降りた。既にホームには電車が停まっていたので、電車に乗って日野駅に向かう。
日野駅に着いて改札を抜けると、甲州街道沿いに歩き始めた。上空には暗く澄んだ暗い空が広がっている。西の空には大きな半月が浮かんでいて、明るい光を放っている。月の近くにはいくつかの星が輝いているのが見えた。
今日は曇りときどき晴れ。今朝は上空に厚い雲が広がっていて、日射しの無い朝となった。今朝の気温は20℃で湿度が高く、弱い北よりの風が吹いている。未明まで降っていた雨は既に止んでいたが、少し周囲はガスがかかっていて、見通しが悪かった。路面はしっとりと濡れていて、湿った空気がヒンヤリと感じられる。少し湿っぽい朝である。
今日は午前中2時間のテレワークをしてから出勤する予定となっている。いつもより少し遅い時間に起床すると、髭を剃って顔を洗った。それから湯を沸かしてインスタントコーヒーを淹れ、玄関のドアポストに投函された朝刊を取り出して新聞を読みながら、簡単に朝食を済ませた。定時よりも少し前の時間になったところで、業務端末に電源を入れて、業務を開始した。
仕事をしていると、日が射して少し空が明るくなってきた。窓から上空を見上げると、雲が切れて青空が広がっていて、路面も少し乾いてきた。業務を開始してから2時間が経過すると、職場にテレワーク終了を告げるメールを送付して出勤の準備をする。今日は暑くなるとの天気予報に半袖のワイシャツを着て出勤した。
家を出ると、上空には再び雲が多くなってきたものの、雲の合間から日が射していて、少し空気が蒸すような陽気である。しかし、朝よりも湿度が低くなってきて、風が心地よく感じられた。
日野駅から中央特快の電車に乗って新宿に向かう。電車の車内はそこそこ混んでいたが、いくつか空席があって何とか座ることができた。席に座ると瞼が重くなってくる。少し頭を空っぽにしてぼんやりと車窓を眺めていると、電車が新宿駅に到着した。改札を抜けて地上に出ると、街が眩しく感じられた。
時計の針はちょうどお昼にかかるところだったので、昼食を食べてから職場に向かうことにした。前にランチを食べた居酒屋「熱烈酒場 ドンちゃん 新宿店」のあるビルの地下1階にステーキと焙煎カレーの店「ふらんす亭 新宿西口店」がある。今日はこの店に入ることにした。
階段を降りていくと、入口がある。
入口に入ると正面のカウンターテーブルの上にアルコール消毒液があって、ここで手指を消毒した。店内は入口からみて右手に厨房があり、厨房の奥にカウンター席が5席L字形に配されている他、厨房を囲むように4人掛けのテーブル席が3卓と2人掛けのテーブル席が8卓配されている。店員に案内されて2人掛けのテーブル席に腰を下ろすと、卓上にお冷とメニューが置かれた。
お冷を飲みながらメニューを眺める。一番上に置かれた2枚のラミネート加工されたメニューはドリンクメニューと「日替わりメニュー」「300gランチステーキ」である。ちなみに今日の「日替わりメニュー」は「ハンバーグ 味噌だれソース」とのこと。
その下にはキリンビール×ふらんす亭 協働企画の「超ハラミステーキフェア」のメニューが置かれていた。
3枚のラミネート加工されたメニューの下にはグランドメニューが置かれている。かなり年期の入ったメニューである。
メニューを開く。左手のページにはランチハンバーグの各種メニューが掲載されている。
右手のページはランチビーフステーキの各種メニューである。
ページをめくる。左手のページにはランチコンビの各種メニューが掲載されている。
右手のページには「ダブルハンバーグ」「ダブルチキンステーキ」とランチカレーの各種メニューが掲載されている。
裏表紙にはランチグリルチキンの各種メニューが掲載されていた。
店員を呼んで料理を注文する。看板にもあるカレーには興味をそそられたが、ハンバーグやステーキも食べたい。散々悩んだ末に注文することにしたのはランチコンビのメニューの中の「ハラミカットステーキ&ハンバーグ」である。このメニューはSサイズ(ハラミ120g&ハンバーグ175g)、Mサイズ(ハラミ180g&ハンバーグ175g)、Lサイズ(ハラミ240g&ハンバーグ175g)があるが、ここは贅沢にLサイズを注文することにした。
ハラミカットステーキとハンバーグのソースは別々に選ぶことが出来る。ハラミカットステーキのソースは「ふらんす亭ソース」「わさび醤油」「黒ガーリック」「白ガーリック」「和風」の5種類があるが、選んだのは「黒ガーリック」である。ハンバーグも「てりまよ」「和風」「黒ガーリック」「おろし柚子こしょう」「デミグラス」「ねぎ塩」「白ガーリック」の7種類があるが、やはり「黒ガーリック」とした。
ランチメニューには全品ライスとスープが付く。ライスのサイズはSS(小盛 100g)、S(普通盛 180g)、M(大盛 300g)、L(特盛 400g)があり、どのサイズを選ぶことが出来る。そこで、腹も減っているのでL(特盛)を選ぶことにした。
料理を注文すると、メニューが下げられた。卓上には籠が置かれていて、中にはナイフとフォーク、スプーン、箸、紙おしぼりが入っている。籠の他に、塩と粗挽きコショウ、紙ナプキン、楊枝が置かれていた。
最初にスープが運ばれてきた。続いて「ハラミカットステーキ&ハンバーグLサイズ」が運ばれてくる。楕円形の鉄板には帯状の紙で出来たステーキカバーを立てていた。中の鉄板からは湯気が立ちこめている。最後に平皿に山盛りに盛られたライスが運ばれてきた。
湯気が落ち着いたところで、鉄板の周囲に立てられた紙のステーキカバーを外す。
紙ナプキンを1枚取り、籠の中からナイフとフォーク、スプーン、箸、紙おしぼりを1つずつ取りだして並べてみた。
紙おしぼりで手を拭き、お冷やで喉を潤すと、まずはスープを飲むことにした。カップに入ったスープはワカメとタマネギの入った和風スープである。
熱々のスープはタマネギの旨味と甘みが詰まっていて美味しい。タマネギはトロトロになっていて、舌の上でとろけるような味わいである。ワカメがスープにボリューム感を与えている。空腹の胃袋に染み渡るような味わいである。
スープを半分くらいまで飲んだところでカップを置いた。さっそく鉄板に載せられたステーキとハンバーグを食べることにする。細長い楕円形の鉄板の中央にはモヤシとブロッコリー、コーンで土手を作り、その左手にはハラミカットステーキが8切れ載せられていて、右手にはハンバーグが載せられている。ハラミカットステーキとハンバーグの上にはこんがりと焼けたスライスニンニクが載せられていて、鉄板の上には焦がしニンニク醤油のソースがたっぷりと湛えられている。
ハンバーグをカットしてみた。10㎝ほどの円盤形のハンバーグの厚みは2㎝程度あり、断面からは肉汁がこぼれ落ちている。
まずはハラミカットステーキを食べることにする。ハラミカットステーキの断面からも肉汁が染み出していて、かなり美味そうである。
ひと切れの肉を口に放り込む。8切れあるかひと切れ30gほどなのか、それにしてもボリュームのある肉である。脂身の無いハラミ肉は筋肉質の赤身で柔らかく、濃厚な赤身の旨味がダイレクトに伝わってくる。焦がしニンニク醤油の旨みをたっぷりとまとい、ニンニクの香ばしさとコクが肉の旨味を引き立てている。
ライスを食べる。ライスは平皿に山盛りに盛られている。
ライスは箸で食べることにした。やや固めに炊かれたライスは、米粒が艶々としている。肉汁まみれになった口の中を泳ぐように米粒が入ってきて、肉汁をまとって喉の奥に消えていく。弾力のある歯応えで、ライスも美味しい。
ハラミステーキを半分くらいまで食べてしまったところで、ハンバーグを食べることにした。粗挽きのハンバーグは、断面がきめ細かく見える。口に入れるとふっくらとした歯触りで、柔らかくジューシーで美味しい。ハンバーグの上にはダイコンおろしが載せられているようだ。黒ガーリックソースの旨味をたっぷりと吸ったダイコンおろしと一緒に口の中に放り込むと、肉の旨味とソースのコクが合わさって、ライスも進む。
ハンバーグを片付けると、再び、ハラミステーキを食べる。ところで、鉄板の上には黒ガーリックソースがなみなみと溜まっている。これにライスを投入したら美味そうである。もうこれは投入するしか無い。独り飯の特権である。
特盛にしたライスはまだ半分以上残っている。これを注意深く鉄板の上に投入した。ソースとライスをスプーンでかき混ぜる。箸でモヤシを口に運んだ。ソースをたっぷりと吸ったモヤシはジューシーで美味しい。ブロッコリーは甘く、柔らかくて美味しかった。コーンとライスをかき混ぜる。
ハラミカットステーキを食べながら、ライスをスプーンで掬って食べる。思った通りだ。ニンニクの旨味をたっぷりと吸ったライスはジューシーで美味しい。コーンの甘みと食感がアクセントになっている。ソースには肉汁の旨味を染み出していて、なかなかの食べ応えである。ハラミカットステーキを食べてしまうと、ライスを一気にかき込んだ。肉汁を余さず食べているような気分である。あっという間に鉄板の上は空になった。
最後にカップに残ったスープを飲み干し、完食。美味かった。満腹、満足である。コップに残った冷水を飲み干して、紙ナプキンで口を拭いた。
身支度をすると、卓上に置かれた伝票を持って席を立った。店の入口脇にあるレジに進む。代金をクレジットカードで支払うと店を出た。階段を昇って地上に出ると、陽光が眩しい。食後ということもあるが、ムシムシとした空気が肌を包んで、汗が額からにじみ出た。職場に行く途中で、アイスコーヒーを買って行く。
日中は雲が多いものの、青空が広がって強い日射しが降り注ぐ、蒸し暑い陽気となった。昼間の最高気温は29℃で、2日連続の夏日となった。北よりの風が吹いていて、朝よりは湿度が下がってきたものの、日の当たるところは汗ばむほどの暑さである。しかし、日陰に入ると、風が涼しく感じられた。
午後はデスクワークである。メールの処理は午前中に終えていたが、机上には書類の山が出来ている。書類の山と格闘していると、日が傾いてきて外が薄暗くなってきた。西の空に広がっていた雲に太陽が隠れて、日射しが無くなると空が暗くなってきた。
書類の山が解消して、懸案事項も片付ける頃には日没の時刻を過ぎている。明日は出かける予定が出来たので、少し遅くまで仕事をしていくことにした。ようやく予定していた業務をこなすと、職場を後にする。地下道を歩いて新宿駅に向かった。
新宿駅に着いて中央線下りホームに昇ると、目の前に通勤快速電車が停まっていたが、車内はかなり混んでいる。混雑を避けて、後続の快速電車に乗り込んだのだが、それでも車内は混み合っていた。吊革に掴まって電車に乗っていると、三鷹付近でシートが空いた。
席に座ると、どっと1日の疲れが襲ってくる。心地よい眠気に身を委ねて、ウトウトとしていると、電車が日野駅に到着した。
電車を降りて、駅の改札を抜けた。上空には雲が広がっていて、空が白っぽく見える。駅の脇の草むらからは鈴虫の音がうるさいほどに聞こえた。シメシメとした北よりの風が涼しく感じられた。
今日は晴れ。今朝は東の空に雲がかかっているものの西の空は青空が広がっていて、雲の上から朝日が射し込んで明るくなっていた。今朝の気温は25℃をわずかに下回るくらいの気温で、湿度が高く、弱い西よりの風が吹いている。ベランダの外に出てみると、空気がシメシメとしているものの、風が少し涼しく感じられる。団地の前庭からは秋虫の音とセミの音が重なって聞こえてきた。
今日は自宅で午前中テレワークを行い、午後は半休の予定としている。朝5時に起床すると、髭を剃って顔を洗い、昨日淹れたドリップコーヒーを温めて簡単に朝食をとった。その後、玄関のドアポストに投函された朝刊を読んだりして朝の時間を過ごす。定時の少し前になって、端末に電源を入れると、業務を開始した。
午前中は日が昇るにつれて上空の雲も取れ、次第に青空の領域が広がってきた。日射しが次第に強くなってきて、気温もグングンと上昇してきた。団地の前庭の木陰も濃くなり、芝の緑も鮮やかに見える。昼前から南よりの風が吹いてくると、気温も30℃を越えた。
お昼過ぎになったところで職場にメールで業務終了の連絡を入れ、端末の電源を落として業務を終了する。机上を整理して、ルンバを使って部屋の掃除を済ませると、お昼を兼ねて買物に行くために家を出た。
日中は晴れて上空には青空が広がった。所々に小さな雲が浮かんでいて西の空に入道雲が見えるものの、強い日射しが降り注いで厳しい暑さとなった。昼間の最高気温は35℃をわずかに下回って猛暑日とはならなかったものの、昨日に引き続き2日続きの真夏日となった。
家から日野駅まで歩いていく。肌を焦がすような強い日射しが降り注ぎ、肌にまとわりつくような温風が吹いてきて、うだるような暑さである。全身の毛穴から汗が噴き出すように滴り落ち、駅に着くまでに水を浴びたようにTシャツが濡れてしまった。駅に着いてホームで電車を待っていると、ホームを通り抜ける風が涼しく感じられて心地よかった。
今日は吉祥寺まで足を伸ばす。吉祥寺駅前の商業施設で買物を済ませると、お昼を食べることにした。吉祥寺駅の西側の高架下にある商業施設「アトレ吉祥寺」に入る。地下1階に下り、三鷹方面に歩いて行くと、正面に牛たん炭焼「利久 アトレ吉祥寺店」が見えてくる。今日はこの店に入ることにした。
店の入口右脇にあるアルコール消毒液で手指を消毒すると店内に入る。出てきた店員から「カウンター席とテーブル席、どちらにしますか。」と聞かれてカウンター席を希望した。店内は入口から見て正面奥に厨房があり、厨房に面してカウンター席が6席設けられているほか、その手前に4人掛けのテーブル席が7卓配されている。
カウンター席は2席毎にアクリルの仕切板が設けられていて、各席毎に紙おしぼりと箸が置かれている他、卓上には吟醸醤油と一味唐辛子、コショウ、楊枝、ハンドスプレーが置かれていて、メニューが広げられている。
席に座ると、冷麦茶の入ったコップが運ばれてきた。
お冷やを飲みながらメニューを眺める。グランドメニューの冊子の上には2枚のラミネートされたメニューが置かれていた。1枚は「極上鰻とろたん重と牛たん焼定食」で、もう1枚は「昼得限定特別限定ランチメニュー」である。
グランドメニューの冊子を開けてみる。
最初の見開きには各種逸品料理が掲載されている。
次の見開きには各種定食メニューが記載されていた。
次の見開きには牛たん極焼の各種定食メニューや単品メニューが掲載されている。
その次の見開きには牛たん&芋煮定食や牛たんシチュー、牛たんカレー、牛たんハヤシの定食・単品メニューが掲載されていた。
最後のページは牛たん焼単品や牛たん極焼単品、アルコール類が掲載されている。
カウンター席の前にはグランドメニューとは別にドリンクメニューが置かれていた。なお、紙には緊急事態宣言発令の為、酒類提供を一旦停止している旨の記載がされている。
注文したのは「牛たん食べ比べ定食」である。定食類の麦飯は大盛無料となっているので、麦飯大盛り注文した。ちなみにお替わりは追加料金になるとのことである。
最初に運ばれてきたのは「出汁とろ」と「本日の小鉢」である。
しばらく待っていると、残りの料理が一式載せられたトレーが運ばれてきた。トレーの上には2つの焼き方で焼いた牛たんの載った皿と和菓子、麦飯、テールスープが載せられている。
さっそく紙おしぼりで手を拭くと、「テールスープ」を飲むことにする。大きな陶製のスープカップに入った「テールスープ」には骨付きの牛テールと骨の無い牛テールが1個ずつ入っていて、白髭ネギがたっぷりと浮かべられている。スープカップにはレンゲが添えられている。
レンゲを取って、スープカップを持ち上げて飲む。
熱々のスープは牛肉の旨味が染み出して、滋養深い味わいで美味しい。ほんのりと塩気の効いたスープは空腹の胃袋に染み渡るように美味しい。レンゲでネギを掬って口に運ぶ。シャキシャキとした食感のネギはスープを吸ってジューシーで美味しい。
牛テールは後のお楽しみに取っておいて、さっそく牛たんを食べることにした。長方形の平皿には1枚の牛たんを3切れにカットした牛たん極焼と1枚の牛たんを2切れにカットした牛たん焼味噌、キャベツの浅漬け、南蛮味噌が載せられている。
まずは牛たん極焼である。牛たん極焼の牛たんは最長7㎝、最大幅6㎝ほどの大きさで暑さは1㎝ほどある。
断面はほのかな桜色で、牛たんには隠し包丁が入っている。
牛たんを1切れ取って、口に入れた。牛たん本来の旨味を引き出した塩味の牛たんは香ばしく、隠し包丁が入っているので柔らかくて美味しい。厚切りの牛たんを噛めば噛むほど肉の味わいが口の中に広がり、肉汁が口の中にほとばしる。
1枚の牛肉を堪能しながら麦飯を食べる。麦飯は大きな丼のようなお碗に山盛りに盛られている。
やや固めに炊かれた麦飯は肉の旨味をしっかりと受け止めている。麦飯を食べながら、牛たんを食べた。
続いて牛たん焼味噌を食べる。
牛たん焼き味噌の断面は鮮やかな桜色で、牛たん焼き味噌にも隠し包丁が入っている。
牛たんを1切れ取って、口に入れた。オリジナルブレンドの味噌で熟成させた味噌ダレに浸けて焼いたという牛たんは味噌を焼いた香ばしい風味が鼻腔に広がって、なんとも美味しい。香ばしい味噌の味わいと牛たんの肉汁が混ざり合って、喉の奥に消えていく。その余韻だけでご飯が進む。牛たん焼味噌の肉片は大きいので食べ応えがあるが、2枚しかないので、大事に食べた。
牛たんを食べてしまうと、牛たんの載っていた皿に盛られているキャベツの浅漬けを食べながらご飯をかき込む。キャベツの浅漬けには薄くスライスしたニンジンの浅漬けが彩りに添えられている。
キャベツの浅漬けはジュシーで、シャキシャキとした食感で美味しい。ほどよい塩加減でご飯が進む。あっという間に浅漬けが無くなってしまった。
残った麦飯に「出汁とろ」をかけて食べることにした。小さい片口に入った「出汁とろ」には青のりが彩りにトッピングされている。
麦飯に「出汁とろ」をかけると、牛たんの載っていた皿に残っていた南蛮味噌を全て麦飯の上に移した。南蛮味噌は青唐辛子の味噌漬けである。
残ったご飯と南蛮味噌、「出汁とろ」をよくかき混ぜると、ご飯をかき込んだ。「出汁とろ」の出汁の旨味ととろろの甘さに南蛮味噌のピリッとした辛さと味噌の旨味が渾然一体となって口の中に流れ込んでくる。サラサラと美味しい。
「出汁とろ」をかけた麦飯を食べながら箸休めに本日の小鉢を食べる。小鉢はタケノコの水煮のスライスで、糸唐辛子を和えている。
タケノコは薄口の味付けで、ジューシーで美味しい。タケノコを食べながら麦飯をかき込んでいると、小鉢が無くなる頃には麦飯も無くなった。
ここで、スープカップに残っていたテールスープを飲む。テールスープの中に入っている牛テールは良く煮込まれていて、口の中に入れると肉がホロホロと崩れるように軟らかい。脂身はトロトロとしていて、舌の上でとろけるような味わいである。骨付きの牛テールは歯で骨から肉をこそぎ取るようにして食べた。こちらは歯応えもあって、肉そのものを食べている感じである。
ここで、コップの中の冷麦茶を飲んで、少し口の中をサッパリさせる。
食後に和菓子を食べる。和菓子はうぐいす餅である。餅の中には粒あんが入っていて、表面に抹茶の粉をまぶしている。うぐいす餅には楊枝が差してあった。
楊枝を使って、うぐいす餅にかぶりつく。もちもちとした餅の中の粒あんの優しい甘さに、表面の抹茶粉のほのかな苦みが重なって美味しい。抹茶の風味が鼻腔に清涼感を与えている。特大のうぐいす餅はなかなかに楽しめた。
最後にコップの中に残った冷麦茶を飲み干して完食。美味かった。満腹、満足である。
帰り支度をすると、卓上に置かれた伝票を持って店の入口にあるレジに進んだ。代金を払って店を出ると、アトレ吉祥寺の中を通って吉祥寺駅の改札に向かう。
吉祥寺駅から電車に乗ると、豊田駅に向かった。豊田駅北口のイオンモール多摩平の森で買物を済ませて帰宅の途につく。
日野駅に着く頃には、日もだいぶ傾いていて、西の空には夕日が街をオレンジ色に染め上げていた。気温はまだ高く、30℃を越えている。汗だくになりながら、自宅にたどり着いた。
家に着くと、風呂を沸かして汗を流す。窓の外は日が沈んで、既に暗くなってきている。団地の前庭の茂みからは鈴虫の甲高い音が聞こえていた。
今日は曇り。昨夜、目覚まし時計をセットして寝たこともあって、今日は9時に目を覚ました。カーテンを開けて外を見ると、上空には厚い雲が広がっている。昨夜に引き続き、2日連続の熱帯夜で、既に外は蒸すような陽気である。ベランダの外に出てみると、北よりの風が吹いていて日射しが無く、それほど暑くはなかった。
日中も上空にはどんよりとした雲が広がっていたが、時折、薄日が射して空が明るくなっている。昼間の最高気温は30℃で猛暑日からは解放されたものの、真夏日となった。弱いよりの風が吹いていて湿気が多く、蒸し暑い陽気である。団地の前庭の木々からはセミの音が聞こえていた。
午後になって雲の厚みが増してくると日射しが無くなって、空が少し薄暗くなってきた。風は15時頃に一旦、東よりの風に変わったものの、再び北よりの風に変わった。わずかずつではあるが、気温が次第に下がってきた。
今日は夕食を外で食べることにしている。夕方になって家を出ると、日野駅に向かった。昼に比べると少し涼しくなってきたとはいっても、まだまだ空気が蒸すような陽気である。駅に着く頃にはシャツも汗で濡れてしまった。
電車に乗って隣の立川駅に向かう。電車が駅に到着すると、コンコースからグランデュオ改札を抜けてグランデュオ立川に入った。エレベーターで7階に昇り、レストランフロア「ごちそうダイニング」に到着する。
今日は29日なので「肉(29)の日」である。これまであまり意識したことも無かったが、肉を食べようという気分になった。そこで、先日、ランチを食べたインド料理レストラン「アジアンダイニング タージパレス」の隣にあるとんかつ屋「伊達かつ グランデュオ立川店」に入店することにした。この店のある場所には以前、とんかつ店「名代とんかつ かつくら 京都三条 グランデュオ立川店」があった。
店に入ると、店員が出てきて入口に置かれているアルコール消毒液で手の消毒を求められたので、手に吹きかけて手指をもんで消毒した。その後、店員に案内されて2人掛けのテーブル席に座る。店内は4人掛けのテーブル席が7卓と9人掛けのテーブル席が配されていて、入口を入ってすぐ右手にレジカウンターがあり、その奥が厨房になっている。
卓上には各席毎に箸と紙おしぼりが置かれている他、メニューが広げられていて、その脇にとんかつソースと甘辛仙台みそソースといったとんかつ用ソースが2種類とキャベツ用にノンオイルしそドレッシング、岩塩、小袋に入ったマスタードソース、紙ナプキン、楊枝、伝票立てが置かれている。
席に座ると、冷麦茶の入った湯呑みと白ごまの入ったすり鉢と擂り粉木、小皿が運ばれてきた。ちなみにすり鉢はとんかつソース用、小皿は仙台みそ用とのこと。
お冷やの冷麦茶を飲みながらメニューを眺める。メニューの上には2枚のラミネートのメニューが載せられている。1枚は期間限定店長おすすめメニューと書かれた「黒豚ロースかつ御膳」で、もう1枚はお持ち帰りメニューである。
グランドメニューを開く。
最初の見開きは伊達かつ人気の三種を一皿に載せた「伊達かつ御膳」のメニュー紹介である。
ページをめくると各種御膳メニューが掲載されている。
次の見開きは各種ミックスフライが載ったメニューが掲載されている。
ページをめくると、各種御膳メニューや単品メニューが掲載されている。
次の見開きは各種ドリンクと、料理の紹介である。
ページをめくると、お持ち帰りメニューが掲載されていた。
最後のページは店の紹介のページとなっている。
注文したのは「宮城豚ロースかつ御膳」である。ご飯が白米か雑穀米を選べるとのことで、雑穀米とした。またご飯、キャベツ、味噌汁がお替わり自由となっているので、ご飯を大盛で注文した。
料理を注文してしばらく待っていると、料理が一式載せられたトレーが運ばれてきた。
最初に味噌汁のお椀の蓋を取って、味噌汁を飲むことにする。味噌汁はシジミの味噌汁で、中には10個ほどのシジミが入っていた。
お椀を持ち上げて味噌汁を飲む。シジミからは良いダシが出ていて、空腹の胃袋に味噌汁の旨味が染み渡るように美味しい。味噌汁を半分くらいまで飲んだところで、いよいよトンカツを食べることにする。
網の上に載せられたロースかつは最長16㎝、最大幅7㎝ほどの大きさで5切れにカットされている。ロースかつの脇には千切りキャベツが山のように盛られていて、その頂に千切りのニンジンが彩りを添える程度にトッピングされている。
トンカツの断面を見てみると、厚みが3㎝ほどもあり、赤身と脂身の割合が6:1くらいになっている。
とんかつにすぐにかぶりつきたいのを我慢して、まずはキャベツを先に片付けることにした。キャベツの山に卓上に置かれたノンオイルしそドレッシングをたっぷりとかけて、キャベツを食べる。千切りキャベツは絹のように繊細な食感で、ドレッシングがたっぷりと絡まって口の中に入ってくる。ふんわりとした歯応えにシャキシャキとした食感が美味しい。
ようやくキャベツの山を片付けたところで、いよいよトンカツを食べる。その前に、白ごまを擂ることにした。白ごまはすり鉢の中に入っていて、擂り粉木が添えられている。
白ごまを擂り粉木で適当に擂ると、その上から卓上のとんかつソースを適量注いだ。
また小皿には甘辛仙台みそソースを垂らす。
とんかつを1切れ取り、まずは何もつけずにそのままかぶりつく。とんかつに使用されいる豚肉は宮城県産銘柄豚「JAPAN X」で、宮城蔵王山麓の清らかな水と豊かな自然の下で育った豚の豚肉とのこと。サクサクとした衣の中に詰まった豚肉の赤身はきめの細かい肉質で、肉の旨みが濃い。ほのかにジューシーで柔らかく、脂は甘く舌の上でとろけるような味わいである。
とんかつを食べながら、雑穀米のご飯を食べる。ご飯はお碗に山盛りに盛られている。
ご飯の上に一口かぶりついたトンカツを置き、塩を振りかけて食べた。塩が肉の旨味を凝縮するかのような美味しさで、ご飯が進む。あっという間にトンカツが1切れ無くなってしまった。
2切れ目のトンカツは甘辛仙台みそソースに浸けて食べることにする。
トンカツを1切れ持ち上げると、甘辛仙台みそソースを垂らした小皿に載せて、たっぷりとソースに浸けた。
これをご飯の上に戻して、トンカツにかぶりつきながら、ご飯をかき込む。とんかつの衣にたっぷりと絡んだ甘辛仙台みそソースは濃厚な味わいで、肉ともご飯とも両方に良く合う。肉の旨味を引き出しつつ、ソースそのものも美味しくて、ご飯が進む。トンカツが1切れ無くなると、お碗の中にはご飯がもう2口か3口分くらいしか残っていない。
このご飯は漬物で片付けることにした。トレーの上には2種類の漬物が載せられている。その内の1つはガリで糸昆布が和えられている。
ガリをご飯の上に載せて、ご飯をかき込む。ジューシーなガリは甘くて美味しい。ガリと一緒にご飯をかき込むと、あっという間にお碗が空になった。
ここで味噌汁を飲む。お椀の半分くらいに残っていた味噌汁を飲み干すと、お椀の底に溜まったシジミの身を全てほじくり出して口に運ぶ。シジミの殻を味噌汁の蓋に全部のせると、店員を呼んでご飯と味噌汁をお替わりした。ちなみに2杯目のご飯も大盛で注文する。
ご飯と味噌汁が運ばれてきた。2杯目のご飯は心持ち、最初のご飯よりも多めに盛られている気がする。
味噌汁は新しいお椀に蓋を載せて運ばれてきた。
再び、トンカツを1切れ取り、甘辛仙台みそソースを垂らした小皿に載せてたっぷりとソースに浸け、口に運ぶ。仙台みその芳醇な風味に濃厚なソースがトンカツの肉に絡んで、ご飯が止まらない。ひたすら肉にかぶりつきながら、ご飯をかき込んだ。
とんかつを1切れ食べてしまうと、甘辛仙台みそを垂らした小皿の上のソースをガリでかき寄せるようにしてご飯の上に垂らし、ソースでご飯を食べる。思った通り、甘辛仙台みそとご飯の相性は抜群で、これだけで軽くご飯が無くなりそうだ。ソースが絡んだご飯が無くなったところで、我に返った。
4切れ目のトンカツはとんかつソースで食べることにする。
トンカツを1切れ箸で持ち上げると、今度はとんかつソースを垂らしたすり鉢に入れて、擂り胡麻を絡めたトンカツソースにたっぷりと浸けた。
これを雑穀米のご飯の上に載せると、トンカツにかぶりつきながらご飯をかき込む。とんかつソースは濃厚な味わいながらも、ほんのりと酸味があって、やや辛めの味わいである。肉の旨味を引き出しつつ、ソースに絡んだ擂り胡麻の香ばしさと風味が加わってなかなかの食べ応えとなっている、トンカツを食べてしまうと、再び、お碗の中には3口ほどのご飯が残った。
このご飯はもう1つの漬物で食べることにした。その漬物はタクアンで、昆布が絡められていて、白ごまが振りかけられている。
パリパリとした食感のタクアンは、箸休めにもちょうどいい。タクアンをかじりながらご飯をかき込むと、ご飯の茶碗は空になった。
ここで味噌汁を飲む。蓋を取ると、湯気が味噌汁のお椀から立ち上った。中には11個のシジミが入っていた。
味噌汁のお椀を傾けて味噌汁を飲む。ご飯が詰まった胃袋に、シジミのダシがたっぷりと染み渡るように美味しい。熱々の味噌汁はまた格別である。味噌汁の塩分が胃袋を労るように感じられた。
味噌汁を飲み干すと、再びお椀の底に残ったシジミの身をほじくり出して食べる。シジミの殻を味噌汁の蓋に全部のせると、再び、店員を呼んでご飯と味噌汁をお替わりした。さすがにお腹も膨れてきたので、3杯目のご飯は普通盛りでもらうことにした。
ご飯と味噌汁が運ばれてきた。普通盛りのご飯はさすがに1杯目のご飯よりは少なめに感じる。
味噌汁は新しいお椀に蓋を載せて運ばれてきた。
最後のトンカツの1切れをとんかつソースにたっぷりと絡めてご飯の上に載せた。トンカツにかぶりつきながらご飯をかき込む。胡麻の香ばしい風味にプチプチとした歯応えが、アクセントを与えている。トンカツを最後まで楽しみながら食べた後は、すり鉢の中に残ったトンカツソースを全てご飯の上にかけて、ご飯をかき込む。更に残ったご飯は、タクアンやガリで片付けた。
ご飯が無くなる頃には2皿の漬物も無くなった。余力があればキャベツをお替わりしても良いと思っていたが、さすがにお腹もいっぱいである。最後に熱々の味噌汁を楽しむことにした。
お椀の蓋を取り、味噌汁を飲む。中には7個のシジミが入っていた。
熱々の味噌汁はじんわりと胃袋に染み渡るように美味しい。満腹の胃袋の隙間を味噌汁が染みこんでいくかのような錯覚にとらわれながら、味噌汁を飲んだ。味噌汁を飲み干すと、再びお椀の底に残ったシジミの身をほじくり出して食べる。
もうお腹いっぱいだ。満腹、満足である。湯呑みに残った冷麦茶も飲み干すと、帰り支度をして席を立ち上がった。卓上に置かれた伝票を持って、店の入口脇のレジに進む。代金を精算して店を出ると、エレベーターでグランデュオ立川の1階に下りた。
グランデュオ口改札を抜けて立川駅構内に入る。中央線下りホームに降りると、ホームに停まっていた電車に乗り込んだ。
隣の日野駅に着くと、電車を降りて改札を抜ける。上空には雲が広がっていて、空が白っぽく見えた。湿り気のある温かい北よりの風が吹いていて、不快な陽気である。団地の茂みからは鈴虫の甲高い音が聞こえていた。
今日は曇りときどき雨。今朝は上空に厚い雲が広がっていて、日射しの無い朝となった。今朝の気温は24℃で、弱い北よりの風が吹いている。湿度が高く、暑かった昨日の余韻も加わって、朝から蒸すような陽気である。
今日は午前中2時間のテレワークをしてから出勤する予定となっている。いつもより1時間遅い時間に起床すると、湯を沸かしてインスタントコーヒーを淹れた。玄関のドアポストに投函された朝刊を取り出して、記事を読みながら、簡単に朝食を済ませる。その後、髭を剃って顔を洗うと、定時よりも少し前の時間になったところで、業務端末に電源を入れた。テレワーク開始の連絡メールを送付し、仕事を開始する。
仕事をしていると、外が少し明るくなってきた。仕事に集中していると、あっという間に2時間が経過した。慌てて、職場にテレワーク終了を告げるメールを送付すると、出勤の準備をして家を出た。
家を出ると、上空一面には雲が広がっているものの、薄日が射している。木々の木陰からはセミが鳴いているのが聞こえた。日野駅に到着して電車を待っていると、ホームを通り抜ける風が涼しく感じられる。やがてホームに入ってきた特別快速電車に乗って、新宿に向かった。
新宿駅に到着すると、改札を抜けて外に出た。上空には厚い雲が広がっているが、時折、雲が切れて日が射しこんで、強烈な日射しが降り注いできた。
新宿に着くと、時計の針はちょうどお昼にかかるところだったので、今日も職場に行く前にお昼を食べていくことにする。以前、「みそつけ麺」を食べた麺屋兼居酒屋「新宿達翁」のあるビルの4階に居酒屋「かあさん 新宿西口店」がある。
今日はこの店に入ることにした。エレベーターで4階に昇ると、目の前に店の入口がある。入口手前に置かれたローテーブルの上のアルコール消毒液で手指を消毒すると店内に入った。
店内は入口からみて左手奥に厨房があり、その手前に6人掛けのテーブル席が4卓と4人掛けのテーブル席が6卓ある他、窓際にテーブルを並べてカウンターにした席が7席設けられている。
店員に「お好きな席にどうぞ」と言われて、窓際のカウンター席に座った。卓上には3個のコップが並べられた脇に冷水のポットが置かれている他、手指消毒用のアルコール消毒液とランチメニュー、ティッシュボックスが置かれている。
まずはコップを1つ手に取ると、ポットから冷水を注いで一杯飲んだ。更にコップに冷水を注ぐと、コップを卓上に置いてメニューを見る。メニューの表面には「チキンカツ定食」「サーロインステーキ定食」「唐揚げ&生姜焼セット定食」「豚バラの生姜焼定食」の4つのメニューが掲載されている。
メニューの裏面には「唐揚げ定食」「豚汁定食」「日替わり定食」が掲載されていた。
ちなみに今日の「日替わり定食」は店の柱に掲げられたボードに紙が貼られている。
店員を呼んで料理を注文する。注文したのは「唐揚げ&生姜焼セット定食」である。ご飯、味噌汁、お新香はお替わり自由とのことなので、ご飯を大盛で注文することにした。
最初に調味料と楊枝の入ったケースが運ばれてきた。ケースの中に入っている調味料はマヨネーズとソース、七味唐辛子、塩である。
料理はびっくりするほど早く運ばれてきた。トレーの上には生姜焼きと小鉢、お新香、ご飯、味噌汁が載せられている。唐揚げは今、揚げていて、少し遅れるとのこと。
さっそく味噌汁を飲もうとして、唐揚げも運ばれてきた。
あらためて、箸を取るとまずは味噌汁から飲むことにした。
味噌汁はワカメの味噌汁である。
空腹ということもあって、胃袋に味噌汁のダシが染み渡るように美味しい。ワカメが味噌汁にボリューム感を与えていて、優しい味わいである。
続いて生姜焼きでご飯を食べることにした。皿にはキャベツの千切りを盛り、その脇に8切れほどのタレに漬けて焼いた豚バラ肉の小片を載せている。
キャベツの千切りにマヨネーズをかけて食べる。キャベツのシャキシャキとした食感にマヨネーズの酸味が絡まって美味しい。キャベツの甘さと歯応えを感じながらキャベツの千切りを片付けると、いよいよ生姜焼きを食べる。
生姜焼きを載せて食べるご飯は大きな丼に盛られている。米粒が艶々としていて、ご飯だけでも美味そうである。
生姜焼きを1枚ご飯の上に載せると、生姜焼きにかぶりつきながら、ご飯をかき込んだ。甘辛い味わいの豚肉はほどよい厚みがあって、なかなかのボリュームである。しかも肉は8切れもあるので、ご飯が足りなくなるのでは無いかと心配するほどだ。
豚肉はほどよくジューシーで、ひたすら生姜焼きとご飯を交互に食べる。一見すると少ないように思えたご飯の丼は、意外にも深くてなかなかの量である。豚肉が無くなると、残ったご飯を小鉢で食べることにした。
小鉢はモヤシとほうれん草のナムルである。ほうれん草の緑色が料理に彩りを与えている。
モヤシのナムルはジューシーで、これだけでもご飯が進む。小鉢が空になる頃には、ご飯の丼も空になった。
ここでご飯をお替わりする。ご飯のお替わりはセルフサービスとなっていて、入口脇のレジの脇に置かれたお釜から自分でご飯を盛る。適当にご飯を盛ると、自分の席に戻ってきた。
続いて唐揚げを食べる。唐揚げの皿にはキャベツの千切りを盛り、その脇に2つの大きな唐揚げが載せられている。
生姜焼きと同様、キャベツの千切りにマヨネーズをかけて食べた。先ほどのキャベツの千切りと異なり、少しお腹も膨れてきたこともあって、今度は冷静にキャベツの千切りと向き合うことが出来る。キャベツの千切りを噛みしめるように味わうと、ようやく唐揚げの出番である。
唐揚げにかぶりつく。カリッとした衣の中にはジューシーな鶏もも肉が詰まっていて、なかなかの食べ応えである。鶏の濃厚な旨味に塩加減が絶妙で、ご飯が進む。1杯目のご飯もなかなかの量だったが、そんなことはどこかに忘れ去ってしまったかのようである。鶏の唐揚げを楽しみながらご飯をかき込んでいると、窓の外から日が射して来た。
2個の唐揚げを片付けた後は、残ったご飯をお新香で食べることにした。お新香はカクテキである。ダイスカットされた4個のダイコンのキムチにネギが少量添えられている。
カクテキを1個口に放り込んだ。最初はちょっと辛いなと思ったのだが、ダイコンの水分がそれを薄め、ダイコンの旨味が唐辛子と絡んで、なかなか美味しい。この味わいでご飯をかき込む。このカクテキもお替わりができると思うと、全く、節約する気も無かったのだが、あっという間にご飯とカクテキが無くなってしまった。もう結構お腹いっぱいである。
最後にもう一杯、味噌汁を飲むことにした。店員を呼んで味噌汁をお替わりする。お替わりの味噌汁は新しいお椀に注がれて運ばれてきた。先ほどと同じワカメの味噌汁だったが、お替わりの味噌汁には刻みネギが浮かべられている。
味噌汁を飲む。熱々の味噌汁は、食後の胃袋を労るような優しい味わいで美味しい。ふんわりとした食感のワカメのボリューム感に刻みネギが食感のアクセントになっている。味噌汁を飲み干して完食。美味かった。大満足である。
最後にコップに残った冷水を飲み干すと、伝票を持って席を立った。店の入口脇のレジで代金を払う。精算は現金またはPayPayのみとなっている。現金を払って店を出ると、エレベーターでビルの1階に下りた。
外に出ると、上空の雲の厚みが増してきたようだ。昼間の最高気温は29℃と真夏日から解放されたものの、湿度が高くて蒸し暑い。ムシムシとした陽気で、じっとしているだけで汗が額から滴り落ちた。職場に行く途中で売店に寄り、アイスコーヒーを買って行った。
午後は職場でデスクワークである。昼頃から南よりの風が吹いてくると、雲の厚みが増してきて、日射しが無くなった。上空には厚いベールのような雲が広がっている。
夜、仕事を終えて職場を出ると、雨がパラパラと降っていた。外は蒸し風呂のような暑さで、空気は湿っぽく、なんとも不快な陽気である。地下道を歩いて新宿駅に向かう。
中央線の下りホームに昇ると、目の前に通勤快速電車が停まっていた。お盆ということもあって、電車の車内は比較的空いていた。ビジネスリュックサックを網棚の上に載せると、読み物を取り出して読み始めた。幸い、電車が三鷹駅に到着したところで、席に座ることができた。
電車が日野駅に到着すると、改札を抜けて外に出る。上空を白い雲が覆っていたが、所々暗い空が透けて見えた。道ばたの茂みの中からは虫の音が聞こえていた。まだまだ暑い日が続くが、既に秋の気配が感じられるようである。