ぴよ姉の気晴らし日記

ぴよ姉の気晴らしの日々(Since* 2006.4.17)

世界バレエフェスティバル<全幕プロ・眠り> @ 東京文化会館大ホール(8/15)

2009-08-17 01:32:08 | Dance
 念願のず~っと待っていたA.コジョカルのオーロラ。
昨晩から異様に興奮してたけど、劇的疲労でスグに倒れ、いとも簡単に眠れる(笑)
金曜日には空を飛べそうな気持ちが、少し蘇った夜だ。

ゆっくり休もうと思っても、休日に鑑賞が続く。
だって、3年に一度のお祭りですもん。ただ、周りが東京バレエ団。
そればかりは、どうしようもない。
東京バレエ団も久しぶりだから、じっくり観てみよう。
高木さん、奈良さん、久々に観る高村先生が、ぴよ(カナリアの精)じゃ~ん♪楽しみ。

休日の上野の森、家族で賑わっていそう。



JR上野駅には、無事!開場時間少し過ぎに到着(普通そうだろ)
やはり休日の上野は人でごった返していて、それだけでくたびれてしまう。
屋台のカキ氷、ドリンク、文化会館に入らず、西洋美術館まで行く。
今、行われているのは版画展 「かたちは、うつる」


チラッと常設の場所を見て、近くの売店でBeer購入(300円)
真昼間なんですが、やたらと暑くて、飲まなくちゃ!
館内で買うと500~600円だったと思う。
あ、駅の売店なら、定価だったんだ!ボケっ!!

文化会館に入り、昼ごはんに太巻きを持っていっていたので、Beerをお供に食事。
なんだか一人でお気楽鑑賞が続いているが、あと2・3人はバレエ友が来ているはずなのに、日にちが合わなかったのかと残念な気持ちだった。

ところが、この日は2人発見!
終演後、atreに場所を移し「宴」。バレエ談義と、まさかの話題で盛り上がった。

それは、また書くことにして、早速、コジョカルの「眠れる森の美女」の感想文。
驚き三昧、爆笑の渦になりたいのを、ぷっとか、クスっとか。
ひっそりと笑っていた。コジョカル/コボー は最高だった。


2009/8/15(sat)第12回世界バレエフェスティバル全幕特別プロ
マラーホフ版「眠れる森の美女」@ 東京文化会館大ホール

開場 13:00 開演13:30 上演時間:2時間40分(休憩 25分を含む)

◆主な配役◆
オーロラ姫:アリーナ・コジョカル
デジレ王子:ヨハン・コボー
リラの精:田中結子
カラボス:高岸直樹
フロレスタン国王:永田雄大
王妃:坂井直子
カタラビュット/式典長:野辺誠治

【プロローグ】
妖精キャンディード(純真の精):矢島まい
妖精クーラント<小麦粉>(活力の精):乾友子
パンくずの精(寛大の精):高木綾
カナリアの精(雄弁の精):高村順子
妖精ビオラント(熱情の精):奈良春夏
妖精のお付きの騎士:松下裕次、長瀬直義、宮本祐宜、横内国弘、梅澤紘貴、柄本武尊

【第1幕】
オーロラ姫の友人:西村真由美、吉川留衣、渡辺理恵、川島麻実子
         森志織、福田ゆかり、村上美香、阪井麻美
4人の王子:木村和夫、後藤晴雄、平野玲、柄本弾

【第3幕】
ルビー:岸本夏未
エメラルド:阪井麻美
サファイア:村上美香
ダイヤモンド:西村真由美
シンデレラとフォーチュン王子:渡辺理恵-柄本弾
フロリナ姫と青い鳥:佐伯知香-松下裕次
牡猫と子猫:吉川留衣-平野玲
赤ずきん:森志織

指揮:デヴィッド・ガーフォース
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団



オーロラ姫に、アリーナ・コジョカル、デジレ王子に、ヨハン・コボー
主役2人だけが英国ロイヤルバレエ団からで、他は東バからのキャスティング。
今回の眠りはマラーホフ版なので、これはどんな感じになるのかと思って観始めた。


プロローグ・第1幕 13:30 ~ 14:40
なんだかワクワクしてしまう。すぐそこで奏でられるチャイコの音楽!
まずは、パドシスがあるプロローグからだ。
やがて幕が開き・・・舞台装置には宮殿の世界が広がる。
ん、あれ、おっ。なんだかチープな美術?

気がついたときには赤ちゃんが抱かれている。
そして、6人の妖精達がお祝いしている。
妖精達の衣装は通常は赤やピンクや黄色に水色、オレンジ、紫とカラフル。
ところが、このマラーホフ版では、なんと、中間色でぱっとしない。
そして、下々達だからか?腕を見せず、長袖なのが違和感。
リラの精のチュチュのスカート部分が長すぎて、やぼったい。

妖精達のこの部分は踊ったことがある。
今にも踊りたくなる。いろいろ思い出す。
ここでこう踊った、あ~そこ!難しかったー。とかね。
最高に音が美しいので心地よく鑑賞。

東バのソリスト達は無難にバランスもしっかり保って踊っている。
でも、何故だろう?何か足りない。掴まれない。
Aプロ、Bプロを観てしまったから、多少体型の差とかはあるものの、踊りに魅了されない。
高村先生のぴよだって、きちんと決めるところ決めて、きれいにかわいく踊ってた。
どうしたことだろう?

カラボスの登場。
なんと、高岸さん!衣装すごっ!しかも歌舞伎?白塗りメイク(笑)
高笑いの時の反りが深い。めっちゃノリノリですけど、ずっと ぷっ!って吹きだしてた。
手下と共にステージを駆け回る。
妖精達に追われて去るが、こいつらはまたやってくる。
いやぁ、いい意味でキモイ!王子をやっていた人がキャラクテール。
これ、評価はどうなんだろう?私はいまひとつw

場面は幕前でちょろちょろとカラボスと妖精(リラ)が踊ってる。
何故か子供が登場?何だろうか、オーロラなのか?
意味もわからないまま、第一幕の準備が出来るのを待つ。

来たっ! 庭園の配色が悪趣味~っっっ(笑) 学芸会~!?
国王の金髪ヅラの違和感。
まぁ、いいや。
ワルツを踊る男女の衣装! やば~い、ちょうちんの段々w
ま、いっか。

来た!王子4人登場~!和夫がいる。晴雄も!
気持ちがはやるオーロラの登場間近な音楽に期待して待つ。

そして、コジョカル登場~
こんなステージの様子でも、彼女が登場すると一気に華やぐ。
彼女の衣装は白生地(オフホワイトかな)に淡いサーモンピンクのバラで可愛らしい。
コジョカルに似合っている。

登場して、軽やかに踊る。とても難しいのにいとも簡単に。

王子様の中から誰かを選びましょうってことで、
国王と王妃がマイムをひたすらするんだけど、抜群にコジョカルの演技が上をいっている。

そして、ローズアダージオだ。
最初のバランスで既に大変難しそう。
以前、習っていた先生がオーロラをやった時がある。
そのとき、直前まで衣装がとどかないなどの理由から、出番前にBeer煽っちゃって(笑) 酔っ払いのオーロラ(16歳)を演じてて大笑いした。
その先生に聞いた話では、パートナー4人それぞれ微妙に違うから、バランスが取りにくいのだそう。

やりにくそうでも難なく見事なバランスを見せてクリア。
その後のヴァリアシオンも大人しめ、ピルエットもダブル。
ラストだけトリプルだったかに留めた。
コジョカルは回転よりもバランスものが得意な気がした。

カラボスが贈った花の棘を差してしまい、眠りにおちるわけだけど・・・
そのときのクラクラしながらも踊るところ、演技も表情もさすがだった。
これが観たかった!コジョカル、ブラーボ!

そして、箱舟のようなものがセンターに運ばれ、彼女は100年の眠りにつく。
上からは鳥かごのようなものが下りてきた。
妖精達も一人ひとり踊っては、眠りについたのか?
暗く照明の当たらない場所で動きを止める。


♪休憩 25分

トイレに行って、末席からロビーまで降りていく。遠い~!
集合場所を決めていたが、友だちとなかなかめぐり合えない。
外に出てみたり、中に戻ってみたり、また終演後でいいか。
たらたらしていたら、スグに25分が経ってしまった。
客層は若年層は殆どいない。つまり35歳以上ってことです。
奥様達の社交場のような?

そういえば、私の座席はAプロと同じように加齢臭漂うシルバーゾーン。
でも、前よりも端っこに外れていたので、奥様ゾーンのほうが近くて助かった。
空調の風向きによっては、運ばれてきたんですが、さほど気にならなかった。


第2幕・第3幕 15:05 ~ 16:10

2幕になって、ヨハン・コボーが登場した。リラと踊ったりする。
オーロラは100年の眠りから覚めるらしい。
オーロラの幻影は友人達の合間をすり抜けて踊ってる。
なかなか王子に姿を見せない。
ヴァリアシオンもなく、いとも簡単に2幕は終わった。
王子の衣装が、帽子被っていたら、ジゼルのヒラリオンみたいに素朴。
あれは狩りにでも出ていたんだっけ?(←ストーリー読めよってことだね)
調べたら、単に妖精達と悪戯ごっこをしていたらしい。

場面は変わり、眠っているオーロラ。ヨハン・コボー演ずるデジレ王子がKISSをすると、眠りから覚めて立ち上がるオーロラ。
そして、3幕の結婚式なんだよね~単純な話だけど、そんなのさ。

結婚を祝うお客さん達がそれぞれ登場して踊りを披露。
シンデレラが踊って、赤頭巾ちゃんが踊らなかったってのも通常の版と違う。
衣装がどうにも受け入れられない感じ。
今まではっきりしない中間色だったのに、突然の宝石たちの原色にもビックリ。

金、銀、パールじゃなくて、ルビー、サファイヤ、エメラルド、ダイヤモンド
振りがとても簡単になっている~ 何故だ?
シンデレラとフォーチュン王子が踊りあり。女性の方は清楚な感じ。
牡猫と子猫は役者だ。浜あゆ的メス猫に、ちんぴらっぽいオス猫(笑)
フロリナ姫の衣装が何故かクリーム色!それはともかく青い鳥のメイクは何だ?
これも指導によるものなのか、まるでコロッケみたい。ブリゼボーレ、頑張ってたけど。
フロリナの足の甲が伸びてなくて気になったとみんなで話した。
赤ずきん役の森志織さんって、コンクールで名前を何度も見たよ。
ハッキリした顔立ち。

そして待ってました!3幕のグラン・パ・ド・ドゥ
アダージオが素晴らしくて、もっぱら安心感のある優しいサポートのコボーを見てた。
コジョカルは安心しきった様子で1幕のローズアダージオとは表情が全く違う。
それぞれのヴァリアシオンがまた素敵だった。
地味だけど、確実なパを見せてくれるコボー。
コジョカルのヴァリアシオンはロイヤル版で踊っていたけど、品があって綺麗だった。

コーダも観客を湧かしてくれて、素晴らしかった~
やっと、コジョカルが観れた事が何よりですが、本当に素晴らしいオーロラだった。

最後にみんなで踊って、2人を祝福!
一瞬、音が止まった。あいつがやってくる。カラボス。
時を止めたのか?高笑いをしている。
リラが退去しろと指をさして去っていくのだが、高岸さん役を楽しみきっていた。

う~ん、美術や衣装やはしょり方など、しっくりこなかったけど、英国ロイヤルコンビは良かった。
コジョカルの踊りを堪能できたから嬉しかった、ありがとう。



さてと、この後は毒舌会を
なんと、気がつけば、22時近くまで話していた私達。
どれだけバレエ話に飢えていたのかね~って、実は違う話も。
また別記事にしましょ。





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