ぴよ姉の気晴らし日記

ぴよ姉の気晴らしの日々(Since* 2006.4.17)

子供から目を離すこと

2007-05-21 11:33:13 | Family
 「引きこもり問題とうつ・うつ病」の講習会に行ってきた。
定員70名と言う枠だったが、席はほぼいっぱいに埋まっていた。思っていたよりも年配者が多い。そうなるとお子さんの年齢もかなりなんだと深刻に受け止めた。同時にひとりじゃないんだとの思いも強くなる。

そもそも、引きこもりとは?(goo辞書より)
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何らかの理由で外出できない状態。精神医学的に病理性の高いものから,社会生活に対してストレスを強く感じるためなど,さまざまな原因が挙げられる。〔2000 年(平成 12)厚生労働省により引きこもりに関する初の全国調査が行われ,引きこもりを「とくに精神的な障害がきっかけではなく,自宅や自室に 6 か月以上の長期間ひきこもって社会参加できないでいる中学卒業段階以降の青年の状態。現役の小・中学生の不登校は含まない」と定義している〕
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うちの場合は、ムリムリ外出に引っ張り出したりしているが、一人で出るのは自販機に飲み物を買いに行くか コンビニにお菓子やパンを買いに行くぐらい。ビックリしたのは・・・私が入院中、病院まで一人で来ようとしたこと(結局は場所が分からず引き返す)。その後、行きかたを覚えたところは電車・バスを使っていけるようになった。これは発達障害(うちの場合、高機能自閉症)の特性だけど・・・。

一般的な引きこもりは単に社会不適応状態になる。なので苦手とは異なる問題で、精神的なものが、かなり関与しているものだと思う。・・・だから、うつ・うつ病になりやすいものなのか!?発達障害でも、二次障害として、“うつ”になる場合もあるらしいから、全く違う問題とも言い切れない気がした。

講習会は、質疑応答を含めて、だいたい3時間だった。まず冒頭は専門用語が並ぶような医学的な説明ではなく、医師は病を治すというが、薬を与えて精神的に安心させる役目だと話す。つまりは医者だけじゃないってことだ。そして“引きこもり”も“うつ”も しょいながら生きること、と伝えていた。そして自分の家族や取り巻く環境などから話をはじめて、とても分かりやすく、聞いている私たちにも共感しやすいものだった。長くなってしまうので 細かい事までは書かないが、そっか!家にいる時間を増やして、子供に構って、導いてって、「猛烈に頑張らなくってもいいんだー」と楽になった

子供達が学校に行けなくなった我が家。まず息子、そして娘と足掛け2年近くの葛藤の日々が続いた。学校が終わるまでは無理だけど、午前中いっぱい1Fの集合ポスト辺りにいたり、階段に座っていたり、玄関の前にいたりした。やがて、玄関も開けれなくなり、次にはランドセルをしょわなくなり、服に着替えなくなりと、どんどん 外から中へ・・・そして とうとう不登校になった。「いかなくていいよ」と伝えて楽になったときの気持ちと似ている。

講師の言葉が頼もしかった。学校があるから、登校拒否・不登校と言う言葉がある。だけど、なかったら・・・行かないのが当たり前 「誰が行けって言った!?」集団が悪い!人の言いなりになる子供がいい子だというからいけない。時代に合わせようとした人間観・・・。しかし、自分の将来は自分で考える。行く行かないは自分で決めるのだと!!

子供達がいけなくなった理由。
学校で何があったかの詳細は未だに分からない。

引きこもる原因はそれぞれだろう。
集団に入れない、馴染めない、人前で失敗をしたくない、迷惑をかけたくない、言いなりにはなりたくない、などなど・・・。人として生きる競い方をしていないで、自分を持てないで、“心のつくり”が弱くなっているようだ。でも、引きこもることによって、立ち止まって考えることができる この時間も大切なんだって分かった。

その後、娘は通常クラスに入ってはいけないが、週に2回(ボランティアさんの日と学校の先生の日)クラスじゃなく別室だが、登校できるようになった。引きこもりが心配なのは息子のほうだ。振り返ると、教師も親である私も、真摯に息子を心配しすぎて常識的なことばかりをグチグチ言い過ぎた。こうしなさい!ああしなさい!との先生の命令口調と、私が言う、毎日の生活習慣を直せって同じことをくどくど言うこと・・・。

講習会のなかで、耳に入ってきた言葉がズシ~ンと響いてきた。

『嫌味ひとつで元に戻ってしまう』

『ごまかさない』

疲れていたり自分のペースが思うようにつかめないときに口走ることがある。自分が悪かったときに正当化して誤魔化そうとすることもある。いけないな とは重々分かっていたんだけど、講義を聞いて、ものすごく反省した・・・。

発達障害があっても一緒だと思う。でも確認で、できれば質問したかったが、場を考えずに長い質問をした人がいたために時間がなくなり残念だった 引きこもり当人がするべきことは、今で言う“自分探し”や“自分づくり”ということだ。

以前フジテレビで放送されていた子供向け番組『ウゴウゴルーガ』がDVDで発売される ミカン星人とぷりぷり博士とシュール君が懐かしい♪ 深夜に「復活!じゃないよ!?ウゴウゴルーガスペシャル」と言うタイトルで放送していたが、ウゴウゴくんだった田嶋秀任くんも22歳、今“自分探しの旅?”をしているという。彼は立川に母親と二人暮らし。反抗期がなかったという・・・。でも幼児期・思春期の反抗、自己主張は大切なのだと今回の講師は話していた。「何かをやりたい」というものを、自分に探せるのが大事なんだそうだ。そして今、彼も自分で進む道を決めたいようだ。母親は今からでも放っておくことが必要ってことなんだなぁ・・・。

結局、親は子供から目を離し、見守ることで、当人が“やりたいことを探してくるのをじっと待つこと”なんだ。子離れってことかな?親は子供を見ない、目を向けない、どっしり構える。なんだか全てを覆された~

じゃ 私は堂々と職に就いてよいってこと!少し安心した

※ PHOTOは、もっか押入れ整理中の我が家、毎日いろんなもんを発見
  息子の作ったポケモン・ニョロゾ貯金箱が見つかる。可愛い♪


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