ぴよ姉の気晴らし日記

ぴよ姉の気晴らしの日々(Since* 2006.4.17)

オリガト・プラスティコVOL.4 「しとやかな獣」@紀伊國屋ホール(2/6)

2009-02-07 01:46:50 | Live・Play
 昨日はお芝居だった、遠征に行く前日に直人くんを観にいって以来。
最低、毎月1回の頻度で観にいっていたお芝居もライヴに圧されて激減。
というか観たい!というものが無いような気もする。
それとも情報が取りきれていないのかもね?

会場は紀伊國屋ホール。
ホールは、新宿・紀伊国屋書店本店の4Fの奥にある。
最近のライヴ会場とは激変で(笑) キッズ達から、ぐっと落ち着いた大人達の社交場といったロビー。
ナイロンよりはずっと大人で、お洒落でいい感じに年をとった大人達だ。
そんな風に年を取れたらいいなと半端ものの私は思ったりした。
しかし、やけに安心する。ライヴ会場の方が背伸び(?)している私なのかもしれない。

立て続けに記事をアップしてるので雑かもしれないけど、
すぐに文字に起こさないと忘れるから、本能のままに書き逃げていいでしょか?

本多劇場にナイロン100℃を観にいったとき、ロビーで大河内浩さんに遭遇。
ちょいと、お話させていただき、しっかりと握手を交わした。
この芝居、「あの・・・」と、その場を去る私を呼び止めてまで宣伝してくれた大河内さんの熱意。
「紀伊國屋ホールで、来年2月に芝居やるので、是非!」と。
そして、ケラさん演出だし、よし!観よう!と思った。
でも、呼びとめられなければ、この芝居を知らなかったかもしれないね。

新藤兼人さんの作品。
それはそれは何だか暗くて明るい部分が無くて、どろどろしているようなしてないような訳の分からない混沌として煮え切らないような・・・
そうそう、あーもー!だからなんなのよぉ~!?的な舞台。
ケラさんがどう料理するのかなと思い、じっくりと構えて観た。

オリガト・プラスティコVOL.4 『しとやかな獣』
作: 新藤兼人
演出: ケラリーノ・サンドロヴィッチ
キャスト: 浅野和之 緒川たまき 広岡由里子 近藤公園 すほうれいこ
     佐藤誓 大河内浩 玉置孝匡 山本剛史 吉添文子
■【東京】2009年1月29日(木)~2月8日(日)/ 紀伊國屋ホール
■【新潟】2009年2月11日(水)/ りゅーとぴあ
■【大阪】2009年2月14日(土)/ シアター・ドラマシティ


『しとやかな獣』制作日記 を見つけた。非常に興味ぶかし(笑) 後で読もう。

開演から、15分ぐらいは前説的に始まり、ナイロンでもあるいつものパターン。
音楽が入って、役者さんの顔と配役とがスクリーンに映る。

役者さんは、ケラさんと広岡さんのプロジェクトなので、広岡さん必須。
主役に浅野和之さんを迎えた。妻に広岡さん、彼女はこんなすっとぼけた主婦の役がぴったりだ。
夫役の浅野さんも飄々とした演技がなんともいい味を出していた。
設定が50歳前なんだけど、どう見ても50半ばって感じで還暦近い雰囲気もあった。
それに反して息子(近藤公園)が若いんだか何だかわからん。
そんな幼稚さと大人のずるさとを両方持ち合わせたようなアンバランスさが出てた。
大河内さんは作家さんの役、女を囲うけど、いまひとつ。
誰一人操縦できていないふがいない感じとかぴったりでとても良かった。

父、母、集金係の息子、元ホステス?で作家の愛人の娘
作家、社長、会計係の女、税理士?の男、、、他

なんといってもキーとなるのは会計係の女、緒川たまきさんなのですが、彼女の白ブラウスに黒のタイトスカートと和服姿が最高だ。
どうして、彼女は凛とした事務員姿も、たおやかな和服姿も着こなしてしまうのだろう。
日本的女性を演じさせたら物腰といい一歩下がった感じといい、見事だと思う。
ただ、それだけじゃなく、こんなしたたかな女も美しい彼女だからこそいい。
たとえ子供がいても、あんな女性だったら誰でも騙されてみたいはずだ。

で、結局何が言いたかったんだろう。と思いつつも私の中の結論は出る。

『悪いことをしたら、いずれはバレるぞ、そうはうまくいかないぞ』

完全犯罪と誇らしげに喋った彼女だが、人のココロを弄んだ結果が返ってきてしまう。
後のことはご想像と言う結末だったけど、もうそこは見なくてもよいことだった。

プログラムも何もないので本作品のことも何もわかりません。
あぁ、ケラさんはどんなに暗くて重いテーマでも、(笑)を必ず入れてくれるよ。
ブラックコメディではあるけれど、絶望的なのに大いに笑えちゃうみたいなのがたまらない。
それとどうにもできない心の矛先を破壊行動的にて表現するところとか。
夕焼けが出てバカ踊りするなんて最たるものだと・・・バカだけど、そんなのが好き。
役者さん達の巧さも絶対だけど、これは思っていたよりも楽しかった。
東京公演は、明日がマチネとソワレ、明後日が千秋楽でマチネのみだ。

すほうれいこさんブログで出演者の会場記念撮影写真を見た。
現役監督の新藤さんは97歳でお元気!凄い!!

紀伊國屋ホールには、またまた行く。
段田さん、岡本健一さん達を観に行く。コレも楽しみ!



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