ぴよ姉の気晴らし日記

ぴよ姉の気晴らしの日々(Since* 2006.4.17)

エトワール・ガラ 2008<Aプロ>オーチャードホール(8/6)

2008-08-09 02:29:42 | Dance
 あれ?今年も「ルグリと輝ける仲間たち」だったっけ。
終わってみたら、すっかり、ルグリ色に塗り替えられてしまった感じだ。

今日は遅れることなく全てを堪能した。
休憩込みで約3時間はケラさんの芝居コース。

帰りの電車、井の頭線の下北沢駅を過ぎたところで、ぐっと眠くなった。

ロックフェスに浮かれているうちに状況は変化していた。
プジョルとモローとベランガール、三人も怪我で来日できなくなっていたなんて…

でも、メラニー・ユレルとマチアス・ヘイマンとルグリが来日!!
まさか、今をときめくマチアス、そして又ルグリが見れるなんて、良かったのかな?
でも・・・あの5月の来日公演「ル・パルク」でルグリとの最高のコンビネーション
素晴らしい踊りを見せてくれたプジョルを楽しみにしてた。本当に残念!!!


 ★ 以下、ボチボチ書いていきます(あくまでも主観)。


1)「ハムレット」第2幕より パ・ド・ドゥ
(振付:J.ノイマイヤー 音楽:M.ティペット)
シルヴィア・アッツォーニ、イリ・ブベニチェク

のっけから引き込まれた。
恋人たちの出会って間もない初々しい躍動的な踊り。
久しぶりに観たブベニチェク双子の一人、確か世界バレエフェスで観た。
ちょっ額があがった?ソレは関係ないね(笑)
とても感じのいい兄弟だった。出待ちしてサインもらったかな?←まったく。
シルヴィア・アッツォーニが凄くいい。
ガラのはじまりは期待でワクワクになる幕開けだった。


2)「ジゼル」第2幕より
(振付:M.プティパ、J.コラリ、J.ペロー 音楽:A.アダン)
スヴェトラーナ・ルンキナ、マチアス・エイマン

期待!だって、マチアスのアルブレヒトだよ!
ロシアから参加のルンキナ、やっぱりクラシックしか踊れない?のかもね。
照明が暗すぎるジゼル、確かにゾンビだから、二幕は・・・。
あまりにも有名なこの二幕のパ・ド・ドゥ。
ひっそりと呼吸を殺して観てしまう。
あーこのジゼルのように アラセゴンに上げる脚に魅了される。
コンテンポラリー公演でアラセゴンに脚を上げたことのある私はあの緊張感を思い出した。
そして、上げた脚を5番に戻し、デリエールにもっていきプロムナード。
なんてスムーズで美しいのだろう。
体重を全く感じさせない。マチアスのサポートも優しいし安定してた。
で、2人ともお顔が小さくて・・・なんて理想的なのでしょう!!
マチアス綺麗な脚さばき!あとは男の色気を待つばかり(←そればっかりだよ(笑))


3)「椿姫」第1幕より
(振付:J.ノイマイヤー 音楽:F.ショパン)
エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ/ピアノ:上田晴子

昨年の「ルグリと輝ける仲間たち」では第二幕を踊った。

私の辛口な文面には?
~彼のリフト、なんかスムーズじゃなくてタラタラしてしまった。
絶妙なコンビネーションとは、およそ遠い印象、だから退屈したのかな?
後方に行ったときにエレオノーラ・アバニャートがドレスの裾をたくし上げていた。
う~ん・・・がんばれ!バンジャマン・ベッシュ。

別荘で療養中のマルグリット、恋人アルマンとの密会がばれてしまう。
マルグリットをいとおしく想う気持ちが、ひしひしと伝わってくるはず。
「密会」ってキーワードだけで、妙に揺さぶられるものがあります。~

今回は第一幕のパ・ド・ドゥ。
あ~コレの方がいい、なんだろう昨年のリフトの酷さ。


4)「メリー・ウィドウ」 ※世界初演
(振付:P.ラコット 音楽:F.レハール 衣裳:P.ラコット)
マリ=アニエス・ジロ、マチュー・ガニオ

P.ラコットに振付をお願いして、ジロのために振付けられたパ・ド・ドゥ
最高にエンターテイメントで楽しいダンス!
バレエであって、ミュージカルのような演劇のような?
ジロの魅力をたっぷりと引き出しているんだよね!素敵・・・
次のヴァリアシオンに行く前に、乾杯するの。
コーダは海賊・ドンキのようにグランフェッテの変形、ゴージャス☆
楽しいなぁ・・・


---------休憩---------

5)「ラ・バヤデール」第1幕より
(振付:M.プティパ  音楽:L.ミンクス)
スヴェトラーナ・ルンキナ、イリ・ブベニチェク

この演目のこのパ・ド・ドゥが好き。
今回の演目はどれも当たり前のものじゃなくてドラマティックなものを持ってきてるなって。
ルンキナのお相手はペッシュ?と思ってみてたら、ブベニチェクなのね。
もう彼がクラシックを踊らない気がして違う人に見えちゃう。
きちんとリフトをこなし、とても美しく彼女を引き立たせてました。
何でもできるのだ・・・・当然か。
それにしても綺麗なシーンだ。ほ~っと溜息が漏れます。


6)「ロミオとジュリエット」第1幕より“マドリガル”
(振付:R.ヌレエフ 音楽:S.プロコフィエフ)
メラニー・ユレル、マチュー・ガニオ

ごめんなさい。マチューはいいけど、やっぱりユレルのジュリエットは・・・
表情豊かに初々しく微笑んで見せてくれても、どうしても16歳には見えないから。
どう見たらいいのか、ごめんなさい、ごめんなさいって。
チャイコのヴァリアシオンとか、テンポのいい技術を見せる踊り。
利発そうな役柄とか、そういうのがいいのに、彼女。


7)「思いがけない結末 Unintended Consequence」 ※世界初演
(振付:J.ブベニチェク、マリ=アニエス・ジロ 音楽:E.クーパー)
マリ=アニエス・ジロ、イリ・ブベニチェク

ブベニチェクとジロが踊るコンテってだけで期待する。
スムーズなコンタクト、ブベニチェクの振りによるものだ。
途中から、時折 ん?上手く絡まないヶ所が見られた。
コンタクトで踊ってうまく踊れると、とっても楽しい!
でもそれには二人の絡みなので、うまく呼吸を合わせていかないと成立しない難しさがある。
プロとはいえ、どのぐらいの練習期間があったのだろうか?
後半、もっともっと良くなったはずだ。少し残念。


8)「ベラ・フィギュラ Bella Figura」
(振付:J.キリアン 音楽:G.B.ペルゴレージ、A.ヴィヴァルディ)
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ

ベラ・フィギュラのほんの一部をダンスワークショップで踊った経験がある。
さりげなく、なにげなくやっているような振りでも、とても難しかった。
体の反動を利用して動くと動きやすいコンテだが、そういう振りになっているのに難しい。
今回、踊った二人はすごい。おそらくコンテンポラリーダンスに何の抵抗もない。
体に動きが馴染んでいる。
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ 二人ともいい、好きだ。


---------休憩---------

9)「カンツォーニ Canzoni」 ※日本初演
(振付:M.ビゴンゼッティ 音楽:N.ケイヴ)
エレオノラ・アバニャート、バンジャマン・ペッシュ

実は記憶がない。きれいだったとは思う。ダメでもなかったはずだ。
やっぱりレポはすぐ書かなきゃだめ。


10)「バーンスタイン・ダンス」より“Part1 Wrong Note Rag”
(振付:J.ノイマイヤー 音楽:L.バーンスタイン)
アレクサンドル・リアブコ

アレクサンドル・リアブコ、彼は俊敏性があるし、めっちゃ動けるダンサーだ。
「バーンスタイン・ダンス」、この後のルグリの演目よりも、ロビンス?って感じ。
でも、ノイマイヤーの振りだって。
会場は盛り上がるわけでなく、ただひたすら観ている。
私はロックフェス明けなので「ひゅ~」とか、手拍子したい気持ちを抑えるのが必死でしたんですが。
でも、演目が終わった途端、割れんばかりの拍手。最高でしたね!!!


11)「ダンス組曲」
(振付:J.ロビンス 音楽:J.S.バッハ)
マニュエル・ルグリ/チェロ:宇野陽子

ちょ(笑)ルグリ、ドンキホーテに来店する元ヤンのおっさんかい?
素材の違う上下赤の衣装。めちゃくちゃ自由に踊るので、最初はインプロなのではないかと思った。
だって、森光子「放浪記」じゃないが、でんぐり返しはしちゃうし(ルグリ様がですよ!?)
側転も美しく決めてくれるじゃないですかー。
J.ロビンスの振り付けは幸せな気持ちにさせてくれるんだね。
楽しかったし、何よりもとても楽しそうなルグリが素敵でした。
まだまだ現役で踊って欲しい。



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