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米軍基地はアメリカ租界 その2

2016-05-05 06:00:35 | 人種

 

               米軍基地はアメリカ租界 その2

 

人種のルツボ、アメリカ社会がそのまま反映するのも米軍基地である。日本人のアメリカ社会の人種構成の印象は、多数派の白人がいて少数派の黒人とその他の少数派がいる光景ではないでしょうか。白人は多いがその存在を脅かす人種が出てきている。

やがて白人は多数派(マジョリティ)ではなくなるのではと白人はあきらめ顔でもある。かっては黒人が急速に人口を伸ばして黒人パワーを見せつけた、ブラックイズビユーティ(黒人こそ美だ)と叫んでいたのを思いだす。その黒人の伸びを凌駕する勢いで伸びているのがヒスパニックと呼ばれる中南米系出身者である。分かりやすく言えばメキシコ系移民とその周辺国から移住してきた人々である。ヒスパニック系は多産であるので人口増加が凄い。黒人も小さくなるくらいにアメリカ社会での発言権が高まっている。中南米系は大方、顔色が褐色であるから分かりやすい。日本人を少し色黒にしたような風貌なのだ。中南米はかってのスペインが侵略して土着のインディオとの混血が広がってので、モンゴロイドと白人の混ざった顔になっている。中にはスペインの白人がそのまま中米に定着して中米系となってアメリカ社会に移民して来ているいるのがいる、表面は白人、話す英語にスペイン語独特のなまりのある発音をするので分かる。彼らはアメリカ社会での地位が低いので教育をあまり受けていない、就業の機会に恵まれないので米軍に志願して職を得るのだ。だから米軍内でも英語ではなくスペイン語またはポルトガル語で話す異様な光景を目にすることがある。もうひとつ珍しいことは、米軍内に中国語を大声で話す米軍の制服を着けたグループを見かけた。在米中国人が米軍に志願して米国籍を取ろうとしているのだそうだ。一定期間の役務をこなせば米国籍を取れるので志願するそうだ。中国語を大声で話す米軍兵士を見てびっくりしたものです。

米軍基地の中には教会があります、アメリカではカトリックとプロテスタントの二大宗派がある関係で米軍基地の中にも、その両方を作らないともめるからです。それぞれの従軍牧師や神父がいて、祭祀や日曜礼拝の行事を行っているのです。

家族用宿舎、とても広い空間に大きなスペース、一般兵の家族用宿舎にはトイレ、風呂場は一つしかないが、下士官クラスからは部屋数も多くなりトイレ、風呂場が二つある贅沢な造りとなっている。日本の民間でなら30万円くらいしはする内容である。昨今は米軍将校相手の貸家が旺盛である、中には映画用のスクリーンがモニターボタンで天井から降りてくる豪華な貸住宅まである。

こんな好条件で住むとアメリカへ帰りたくなくなるものです。日本・沖縄は安全だし待遇は良い、米国内での勤務より多く外地手当も支払われる、異国情緒も楽しめるから沖縄から離れたくないそうです。

簡易宿泊施設がある、米軍の軍人が世界中の米軍基地へ出張している間、簡易に泊まれる米軍基地内にある宿舎である。宿泊料は安く、軍人一人なら一泊5ドル(約500円)で済む、家族共々泊まれる部屋もあるが料金はタダ同然である。そんな安い宿泊料金を小切手を使っていた頃には、時々不渡りがあった。一旦受け取った後、不渡りと判明、振り出し人の軍人は他の米軍基地へ移動しているが、米軍の世界中に張り巡らせてある通信網(コンピューター回線)で所在を調べて請求することが可能である。米軍に籍を置いている以上、支払いを逃げることは出来ないのである。万が一支払いを拒めば、本人の軍歴が汚れる措置が取られて昇進が止まるのである、これは金額の多い少ないの問題ではないのです。

米軍基地そのものが軍隊でもあるが、軍人・軍属とその家族で構成するコミュニティ社会であるので、毎年住民自治総会なるものが開かれる、軍内の映画館などを使い多くの人達が集まる。その総会では民主主義の国らしくいろいろな意見が飛び出して、時には議論が沸騰して意見の違う者同士が互いを避難・罵倒するくらいヒートアップすることがある。日本人の感覚だと総会の役員には幹部・上官もいるからあまり意見を言わないで、シャンシャン手打ちの総会となるのだが、アメリカ人は相手が最高司令官であろうが意見を言える発言権がある場合は、堂々と意見を言う、あれだけ個性の集まるアメリカ社会の人達だから違う意見も多々あり総会の場が議論で熱くなることが多い。彼らには一つのルールがある、決して人種と宗教をテーマとしないことである、決してしない、それだけとてもデリケートな問題だからです。tiger0も米軍に勤務時代は人種、宗教、過去の戦争の問題は決して話さなかったものです。

米軍の公的施設の空調の使用は制限がある、多くの部隊の施設の空調装置は冬の間は冷房が止められる、電源を入れてはいけない。沖縄の天候は、春には暑い、クーラーなしでは汗ばむが我慢するしかない。内緒にクーラーを使用していると軍人が苦情を言う。みんな同じ暑い思いなのに、勝ってにクーラーを使うなと厳しい。基地内のコンビニやフードコートでも同じ措置なので暑くと陳列棚のチョコレートが解けたりする、フードコートの従業員は暑いどころか灼熱の地獄で働いているが如く脱水症状気味である。ではなぜクーラーは夏だけしか使用出来ないのか?

在日米軍のおもいやり予算の中の条項で、日本政府と米軍との取り決めがある、空調も金が掛かる(電気使用量)、その使用の基準を設けなければなし崩しになる。その基準を東京の温度変化に置くのだ、北の北海道から南の沖縄まで日本列島は十把からげて論じること自体がおかしな話しではあるが、みんなの意見を聞いていたら切りがない、東京の春の温度はクーラーが要らない、窓を開ければことがすむのだ。そんな基準を暑い沖縄に当てはめる。5月からしかクーラーが使えないからそれまでの期間は地獄である。窓の開かない施設や大事な軍のコンピューター施設は年中空調が必要であるので例外はある。

買った商品に対する感覚、日本人の場合、缶詰を買い開けて食べると、味が自分の期待する味ではないと返品しないで、次回は買わないと考えるのが当然である。アメリカ人は違うようだ、ある基地内のコンビニでの光景、米兵が空けて缶詰を持ってきて返品すると言う、店側は開けてあるから無理と反論、返す、返せないの問答が続き、結局店側は本部に確認して答えを得て返品に応じたのである。

米兵の言い分、俺の口に合わない、口に入れたらフニャフニャしてドロドロして気持悪いと言う。

味の感覚には店側もどうしようもないが、アメリカ社会では客のわがままが通る面もあるのだ。これでは社会の生産効率、流通効率が悪くなる。これが日本の自衛隊の共済売店でのことであったら、どうだろう。

こんなわがままな自衛隊員はいないはず、万が一にいたとしたら自衛隊員として経歴に汚点が残るのを気にしてこんな小さな問題は起こさないだろうがアメリカ社会は生まれた時から消費社会に浸かっているから、抜け目がない人間も出てくるものです。

戦闘用ブーツを買って、履いて演習に行った帰りに(買った日から1週間後)、泥がついて汚れた靴を履いたまま軍服販売所に来た兵隊、返品したいと、サイズが小さくて演習の間足指がきゅうくつだから。

店側は汚れて水満たしになっているので、未使用なら返品可能だがもう無理と断ったら、その後2時間苦情を言い放っなしだった。店の支配人は本部の上席に連絡して相談したら、返品に応じるようにとの結論、全く呆れるしかないですね。

基地の中には病院、スーパーマーケット、教会、学校、図書館、クラブ、スポーツジム、プール、ダイビングの練習用深プール、ヨットハーバー、映画館等々があり金網の外に出なくても中だけでも十分に暮らせるものです。

 

tiger60

同じ米軍人でも東京などの他府県で見かける米軍人(雰囲気と髪のカットと体系、付けているカジュアルの洋服で分かる)の様子と沖縄で見かける姿には違いがある。沖縄では気を張っていない、気(神経)を使わない、遠慮が無いゆったりとした表情である。同じ軍人でもその表情が違うのは、日本人が圧倒的に多い他府県では遠慮がちになり、米軍が多い沖縄では安心している感があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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