魅惑の島 沖縄を知り楽しむ

沖縄を知り楽しむ。
魅惑の島 沖縄。歴史、文化、亜熱帯の気候が織り成す独特な空気。
旅人を魅了して止まない沖縄

月桃の花ーサンニン 

2016-02-07 21:59:01 | 癒しの自然

 

                  

              月桃の花 -サンニン

 月桃 - サンニン、沖縄ではこの花、葉を知らない人はいないが、他府県人が聞くと、何だろう?と思うはずです。

沖縄県民のソウルフード、ムーチーがある。食べる餅である。ムーチーあるいはカーサムーチーとも呼ぶ。

毎年、旧暦12月8日、今年の新暦では1月17日だった。鬼餅を食べる日と言えば分かりやすですね。沖縄でもこの日に家で餅を

作るのが慣例です(昨今は買ってすますこともあり)。餅をこの月桃の葉に包んで蒸して食するのです。味無しの普通のもの、砂

糖などを混ぜたもの、黒糖味のもの、紅芋を入れたもの、落花生を入れたものなどがある。沖縄では子供が生まれた家庭ではこの

カーサムーチーを作り、隣近所、親族、知り合いなどに配り生まれた子の健康と未来を祝ってもらうのです。tiger60が幼少期に

は、自分の年の数を紐でくくり天井から吊るしていたものです。

餅を包む月桃の葉は蒸すと香ばしいにおいが餅の旨さと重なり味わい深いものとなります。月桃の葉はそのままでもハーブ特有の

強い尚香を放ちます。花が咲き芳醇な香りがあたり一面に漂います。花が咲く時期が決まっているので夏場の花の匂いを嗅ぎたく

て待ち遠しくなります。月桃は殺菌効果があり、冷蔵の無い時代には食材を包み腐れるのを防ぐ貴重品でもありました。漢方薬と

しても有用です。沖縄の月桃の香水がフランスのパリの一流ブランド店で、かなり高い値段で売られているようです。

沖縄ではどこにでもさりげなく咲いている月桃は地味な存在でもあるが、その役割は大なのである。我が家にも植えてある、芳醇

な花を見るのが好きで、匂いが嗅ぎたいのだ。これがないと人生が白けた気持になるから不思議である。外を歩いていると月桃の

咲いているのを見ると立ち止まって見てしまう。毎年花が咲くと命が繋いでいるのが分かる。だから無いと空白になる思いであ

る。最近思いを寄せる植物が増えた、パパイヤである。あのパパイヤの大きな丸い果実が幾つも垂れ下がっているのを見ると豊か

な気持ちになるのだ。鈴なりに沢山あるのが良い。木成りで熟して黄色くなったパパイヤは格段旨そうに見える。散歩していると

他人の家の庭にたわわにパパイヤがなっているのを見ると立ち止まって見て、我が家のと比べてします。人の家の玄関近くで立ち

尽くす不審な男と思われたかも知れない。

観光客を案内していて月桃の花やパパイヤがなっているのに遭遇すると、観光客に説明する、初めてみる南国の木々や果物に客も

感動するようだ。ほとんどの客が初体験で喜ぶ。沖縄にある普通のものごとでも来訪者にとっては感動物である。こんな客がまた

沖縄に来たい、来年来たらまたこうの光景は見れるかと聞く、沖縄は変わらないと答えるようにしている。観光客は帰ってから友

人や家族、周囲にその感動を話す、取った写真を見せて熱く説明するから、翌年はみんなで沖縄に来るのだ。バナナは日本全国、

季節を問わずに食べることが出来る時代であるが、実際バナナの実が咲いているのを見せると喜ぶものです。沖縄県民はバナナの

木を見ても何も感動しないですね、人と住む場所が違うと違う印象、感動があるのです。我々沖縄県民がリンゴ園や梨園、柿など

の風景を見ると感動するはずです。これらがある本土の人たちにとっては何も感じないものになっているのです。

 

tiger60

なんでもないものに目を当て、感動する、喜ぶ気持を持ってほしいとの思いで書きました。それはものだけではないですね。普段見慣れた、家族、夫婦、職場の人たち、買い物する店の人間関係でもそうなのではと思う最近です。もう一度、あの時の原点に立ち戻り今までの変わり様、どこがターニングポイントだったかを考えてみるのもいいのではと思います。価値あるものは再認識をして、必要のないわずらわしいものは捨てることも大事ではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿