魅惑の島 沖縄を知り楽しむ

沖縄を知り楽しむ。
魅惑の島 沖縄。歴史、文化、亜熱帯の気候が織り成す独特な空気。
旅人を魅了して止まない沖縄

あんた、どこね~!

2015-10-16 16:16:58 | 沖縄社会






              門中


門中、沖縄ではよく聞く言葉ですね。標準語ではもんちゅう、沖縄呼びではむんちゅうと言う。

沖縄はこの門中制度が残っている社会です。tiger60は糸満市の観光関係の仕事でミニバスに乗ることがあります。車内の運転手の名前が掲げられているのを見て、糸満の人達は必

ずどこの門中だねと聞く。運転手もどこどこの門中で屋号はこうこうしかじかと述べる。これが普通の会話としてあるのだ。

現代の社会ではプライバシー意識が出てきて、名前やどこの出身かとか門中かと聞けない雰囲気になっているが、南部糸満市でプライバシーに関係なく会話が成り立つ。

tiger60はこの光景を見て那覇市ではこんな会話が出来ないが糸満市では違和感も無く話せるのは不思議でもあります。

どこどこの出身や出目、門中を聞いて自分と同じ関係者なら話しが弾むのです。これが沖縄の田舎の風景です。血縁や一族意識を大事にする、選挙の立候補者も門中や血族、地縁

をフル活用することが当落につながるとさえ言われる社会です。糸満市や南部の集落の住宅の並ぶ道を車で走っていると、丁度選挙運動の真っ盛りの時、ノボリが立つ広場や家か

ら支持者らしい一団がこちらを見ている、警戒しているようにも見える。地縁、血縁を通じて必死に選挙を戦っている様子が分かります。

地域の発展もこの血縁、地縁によってかなり差がでるようです。結束が固い集落や一族からは市会議員を三名も出す集落もあると言われます、逆に結束があまり無い地域、血縁だ

と一人の議員も当選させることが出来ないところもあるそうです。政治の中身ではなく地縁、血縁で決まるとはすごいことですね。

門中意識も良い面もあります、自分がどこから出てきたのかが分かることは人間としてとても大事なことですね。出目と言う言葉は現代ではあまり聞かないと思います、分からな

い、聞いたことがない人も多いのではないでしょうか。出目とは自分の先祖の大元に当たります。誰でも沢山の先祖が生きてきたお陰で今の自分が生きているのです。一人で生き

ているわけではないのです。目に見えない先祖たちがいたので今の自分があるのは当たり前のことですね、昨今の風潮としてこの自然な簡単な論理が理解していない人が多くな

っているように感じるのはtiger60だけでしょうか。決して自分よがりしてはならないのです、誰かがいて自分がある。

普段の生活では門中を意識することはないが、一年に一回、4月の清明祭や旧盆の時や冠婚葬祭の時に門中の大事さ、こんなに多くの親族縁者がいることに感銘するものです。

先祖崇拝の基本は子が親を敬ぶ心だと確信します。この事実を忘れたら、失くしたら人間失格になりますね。親らしいことをしなくても親がいたから自分が生まれた、自分がいる

のだと考えることは自然なことですね。


tiger60
今日のブログは少し真面目に語り過ぎたかもと思います。

好きな言葉があります、

   失って初めてきずく、親と金!

   悔いのない親孝行が出来るのも親が生きている間だけですね。

















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2 コメント

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Unknown (雷ぞう)
2015-10-21 18:15:32
お初に入りました・宜しくです。
那覇市の50代です。
門中・沖縄ならではですね、
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門中 - コメント (tiger60)
2015-10-21 19:22:24
那覇市の雷ぞうさん、コメントありがとうございます。初めましてよろしくお願いします。
こうしてコメントを頂けるのが最も嬉しい限りです。
門中のことを語ると24時間あっても足りないのがウチナーンチュではないかと思います。熱く語る人達は結構います。いろいろなカテゴリーで書いていきますのでコメント参入を期待しております。ありがとうございます。
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