変わるな自然、おきなわ!
糸満市、那覇市の観光に関係しているtiger60にとって最近、気になることがある。
沖縄の自然は貴重なものである、亜熱帯気候が織り成す自然の恵みを受けて島が活気づいている沖縄、いつまでも変わらないものと信じていた、変わってほしくないと考えていた。
最近、大好きな糸満市大度海岸に出かけた。海と浜辺しかない自然の景観が見れる場所なのだ。海は満潮の時も良いがtiger60はあえて干潮時に行く、見たいものが見れるからだ。干潮
になると潮が引き、さんご礁の岩が現れる。その岩礁の至る所に潮溜まりができる。深さは10cmから1m位の浅くて安全な潮溜まりである。この潮溜まりには幾種類もの熱帯魚が群れを
なして泳いでいる。黄色、赤、黒、緑、灰色などのカラフルな南国の小さな魚達の住処になっている。外洋の深い波の荒い海では小さい魚は生きていけないので小さい潮溜まりに隠れ
て住んでいる自然の道理にあった生活なのだ。この熱帯魚の群れをみているとアニメ映画のニモの世界とそっくりで心が和んできます。サンゴの枝が生えている、いろいろな貝類、カ
ニ、ヒトデ、毒を持つ魚や生物もいる。干潮時でないとこんなのどかな平和な光景を見れないのだ。いつまでもこの光景があってほしい、変わらないでほしいと願う気持ちになるもの
です。県外からの観光客がグループで潮溜まりに立ち、グーグルやシュノーケルを海面につけて魚の群れを観察している。時折顔を上げて歓声が上がる。熱帯魚の群れがニモの世界と
そっくりなのでその美しさに魅了されているのだ。これこそが沖縄の財産であると誇らしく感じる。その熱帯魚が最近、目に見えて減っている、原因は人が採取しているのだ。地区の
自然景観観察委員に聞くと、特別の許可された者意外は採取してはならないとのこと。心ない一部の人達が大事な環境を壊している。
大度海岸はあの有名なジョン・万次郎一行が上陸した海岸として知られている。日本が開国する前、日本本土に直接帰れば西洋列強のスパイではと疑われて捕まる恐れがあり、琉球は
外国人に対して緩やかな対応をするとの情報を持っていた可能性があると沖縄在の歴史学者は云う。だから琉球の大渡海岸に上陸したのである、
大渡浜はウミガメの産卵地でもある、春から夏にかけて産卵にやって来るそうだ。
海岸の東側は大きな崖が南の海に突き出ている。この壁に自然洞窟が二ヶ所ある、洞窟を沖縄ではガマと呼ぶ。戦争中にガマに避難民や兵隊が隠れていたが米軍の火炎放射器で入り口
を焼かれてしまい、戦後70年経った今でも入り口の焼け跡の黒い色はついたままである。ガマの中に隠れていて生きたまま火で焼かれた犠牲者のことを思うと胸が痛みますね。大渡海
岸は自然観察だけでない、歴史的上陸地点だけでない過去の悲しい出来事をも含めて今の景観があることを私達が忘れなければ良いのではと考えます。
tiger60
大渡海岸、いつ訪ねても心が癒やされる場所です。南の海を眺めて、さんご礁を眺めて、海岸側には沖縄の熱帯植物が植えられている。青い空、青いグリーンの海、まさに天国のような光景です。他府県、沖縄県民でまだ大渡海岸に行ったことがない人にお勧めします。心の洗濯が出来ますよ。