2016/5/2
登場人物は男女二人。
最初に二人の掛け合いから。
漫才だけど、機能的には落語のまくら。
当たり前のようにしっかり笑いが取っているのがいかにも大阪の芝居らしい。
ふたりは夫婦の役で、夫は母親との二役、妻は義理の父親との二役を演じる。強引。
しかしその強引を通してしまえば魅力になる。
達者な演者だからこそ。
おたがいほとんど立ち位置を変えず、姿勢と話し方だけで二役を演じ分ける。
座ってないだけで、やっぱり落語っぽい。
仮に二人で落語をやるなら、こういう形式になるような気がする。
ただ気をてらっているわけではなく、構成も二人で二役を演じる意味を持たせている。
たった24分で、ありふれた題材からかなり遠くまで風呂敷を広げたのちにスタート地点にすとんと落ちる。
鼠穴みたい。
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