遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

BLOCH PRESENTS「PROJECT WALTZ」

2019-12-08 23:29:27 | 演劇を見てきた

2019/12/8

・25分くらいの3人芝居を5本。

・合計2時間をこえるものの、どの作品もコンセプトがしっかりしているので、時間ほどの長さは感じない。

・「栄光の~」とタイトルにつけるだけあって、装置凝っている。高村由紀子さんデザイン。

・劇団しろちゃん『ビッカビカ』。いじめの加害者側の話。

・自分の記憶の何かに結びついたらしく「えびせん」で頭に血が上る。

・不快表現がうまかったんだけど、どこまで意図的にやっているんだろう。

・炎上企画『398』。

・どうして三人芝居でシャークネードやろうと思ったのかは謎だけど、わかりやすい。

・もともとB級映画モチーフなので、多少チープに見えてもコンセプトどおりになるのずるい。

・大人の事情協議会『バンドやろうぜ☆77』。

・タイトル的に一番心配だったけど、ここ数年で一番笑った短編演劇かも。自分と完全に同じ世代なのもある。

・裏方能力の高さゆえに、あんまり役者姿を見ることのない濱道俊介くんの一発ギャグがふわっとしてスタート。

・三人が出会う瞬間のリズムの良さ。

・大柄な濱道くんに頭を鷲掴みにされ、長い手足を振り回す三島祐樹くん。言葉じゃないところの掛け合いもいい。

・バカバカしいやりとりの中に差し込まれる、身につまされる具体的なこと。

・それらを、おもちゃの楽器を使った、ヘタウマ一歩手前という絶妙な加減の演奏でまとめている。

・謎場転かわいい。

・星くずロンリネス『スイッチスイッチ』は、ある科学者が人格入れ替わり装置を作った話。

・断片的な情報から全体の構成はわかるものの、三人の入れ替わり、声アテレコで、設定以上に複雑に見える。

・もうちょっとシンプルに役者さんの演技を見たかったかも。

・っぽいけど違う音楽好き。

・えれきとろんどん『アクティブな犬』。

・仮通夜を故人の飼っていた犬とすごす疎遠な親族三人の話。

・思ったより犬がアクティブだった。

・悪趣味の加減が好み。

・一番貫禄のある小林エレキくんがアルバイトというギャップ。

・5作通して、終始、えげつない笑い方をしているお客さんいた。

・「三人芝居らしさ」は、もうちょっと数見ないとわからないかも。今後も期待。

(2019/12/7 19:30の回)

コメント

札幌放送芸術&ミュージック・ダンス専門学校、札幌アニメ・声優専門学校『Hospital of Miracle』

2019-11-08 00:55:37 | 演劇を見てきた

2019/11/7

・縁あって招待券で見せていただく。

・「骨髄移植推進キャンペーンミュージカル」と銘打ち、ドナー登録を呼びかけるための演劇。

・どんな感じなんだろうと見てみると、少女の絶叫から始まり、最初っからデカい音楽、ぶんぶん動く照明、プロジェクションマッピング、上下する舞台美術、生演奏、次から次と人が出てきてバンバン踊る。

・超派手。

・本来は前売当日4500円のチケットに、150分強(15分の休憩を含む)というボリュームにも納得。

・時間ほどの長さは感じなかった。

・普段こじんまりとした演劇を見ることが多いので、かでる2・7でこんなにテクニカルが主張してくる作品を見たのは初めてかも。

・ここまで使ってくれたら劇場も本望だろう。

・空間を使い切る重要性みたいなものを再認識する。

・いじめキッカケで入院してきた女の子が、入院先で白血病の男の子と仲良くなる話。話としては単純な筋。

・テーマがはっきりしているボーイミーツガールの話。テンプレ展開を活かしつつ、いかにフックが作れるかがポイント。

・ホスピタルクラウンの存在や、院内放送でラジオ番組を始めるところがアイディア。

・休憩空け、怒涛のライブ構成で強引に空気を立て直している。ラジオの設定が活きている。

・ロッカーキャラのお兄さんがいきなり「川の流れのように」を唄い出すのもおもしろい。

・彼が健康体にしか見えないけどそれは些細なこと。

・役者さんは全体的にやるべきことをしっかりやっている印象。

・つまんないギャグでも腕がふれているので、どうにかなっている。

・こういうことも時間をかけて作られているからだと思う。

・内向的なキャラでも何かのきっかけでキレキレで踊りだすミュージカルのお約束は、個人的に好きなところ。

・一人あげるなら、幼馴染の子がよかった。当たり前のように一緒に歌うのも、理屈としてはおかしいけど、テンポ優先でアリに見える。

・演者もスタッフも専門学校の生徒さんなので若い。最後全員出てくるところは見た目圧巻。総勢200人以上いたそうだ。

・そんな若者たちの客出しの圧もものすごかった。まぶしい。

コメント

戸田恵子一人芝居『虹のかけら~もうひとりのジュディ~』

2019-11-07 10:42:11 | 演劇を見てきた

2019/11/6

女優ジュディ・ガーランドを、付き人だったジュディ・シルバーマンの目線で語る話。

生バンドの演奏者ともコミュニケーション取ってるし、「一人芝居」と一言で言えるような感じでもなく、演劇なのかどうかも怪しい(演劇だけど)。

虚実の膜を一枚かぶった、コンサートのような感じ。

海鮮丼とか、地域の話題をちょいちょい入れてくるのもそれっぽい。

とにかく歌でうっとり。

戸田恵子さんの声で「Over the rainbow」が聞こえてきたら、ただただ気持ちがいい。

あと、教文大ホールの2階席後ろから4列目だったので、観ると遠い。声は近い。

前説のアナウンスの人の声が上演中に聞こえてくるとギョッとする。

それがメディアでよく見かける作者の声なんだからなおさら。

そのあとの戸田さんがかわいいんだけど、もうすこしメガネの度をあげて見たかった。

コメント

汚い女優の会『しゅうまつ』

2019-10-12 23:41:11 | 演劇を見てきた

2019/10/12

・大和田舞さんと森舞子さんによる二人芝居3本と、汚い女優の会メンバーが全員登場する幕間の映像作品。

・会場は札幌LOG。秘密基地感あふれる、演劇をやるにはこじんまりとしたバー(でいいのかな)。

・紆余曲折あって一度は観劇を諦めつつも、ご好意やらなんやらでどうにかこうにか会場にたどりつく。

・会場の入口まで到着すると、すでに最初の作品が始まっていて音でまあまあ佳境なのがわかる。

・切りのいいところで入ろうとしたものの、結局さらに後から人が来てうまくいかず、ものすごく中途半端なところに入る。

・まず注文を聞かれてとっさにレッドアイと答える。体によさそうな気がして。

・幕間の映像作品。汚い女優の会の他のメンバーも交えて、心底しょうもない、何一つ心に負荷がかからない映像に癒される。

・単に大地讃頌を唄ってる風の映像だけで面白いって、どうやったら気付くんだろう。ボツ映像もそれなりにあるのかな。

・各映像の終わり際の変な余韻が好き。

・ちゃんと見ることができたのは2本目の『mirror』から。

・二重人格を扱った、笑いの全くないシリアスな話。

・構成を考えれば当然なんだけど、二人ともコミカルなイメージのある役者さんなのでちょっと戸惑う。

・それでも少し時間が経てばちゃんと馴染んでくる。

・笑い方とか、動きのシンクロさせかたとか、うまい具合に不快さを煽ってくる。

・よくある話と言えばそうなんだけど、そういう細かい見せ場みたいなのがたくさんあって楽しい。

・3本目は『しゅうまつ』。

・ある居酒屋に集まる人々の悲喜こもごも。

・人間ドラマと見せかけて別展開。

・先走って流れるBGMに笑ってしまう。

・暗転が多用されているけどあまり気にならない。会場の狭さなのか、暗転のリズムなのか長さなのか。

・汚い女優の会というインパクトのあるユニット名だけど、舞台上の二人の佇まいは汚いどころかかっこいい。

・幕間の映像で伸び伸びと面白い顔しているのを見るとわからなくはないけど、汚いとは別の何かだと思う。

・それをなんて表現したらいいのかはよくわからないけど。

コメント

第69回高文連石狩支部演劇発表会 札幌山の手高校演劇部『み・ん・な・の・お・し・ば・い』

2019-10-08 22:42:32 | 演劇を見てきた

2019/10/5

「語り手」が、ある演劇部顧問の40年間の活動を語っていく話。

就任直後で厳しい師匠に出会ったこと、出演者の失踪、脚本がぎりぎりまでできないこと。

60分の制約があるので、エピソードの数は少なめ。

ただ、やろうと思えば2時間でも3時間でもできるような構造。

40年もあるのでロングバージョンがあったりもするのかな。TGRは時間制限はないし。

語り手の語りスキルが高い。声もリズムもいい。いつまでも聞いていられる。

ジョニーの完成度が高すぎて出てきただけで笑ってしまう。高校生に見えないどころか、当時の人にしか見えない。

現代っ子。いくらなんでももっと皆ちゃんと考えてるんじゃないだろうか。そうでもないのか。どうなんだ。

各エピソードの横軸をまとめる縦軸としての小道具の選択がうまい。

「ああ、なるほど」「ああ、なるほど」「ああー、なるほど」と三回くらい思う。

(2019/10/3 19:00)

コメント

劇団words of hearts『妥協点P』

2019-09-28 01:35:19 | 演劇を見てきた

2019/9/27

・学校祭で上演する演劇作品を巡って、脚本を書いた女子生徒と、書き直しを要求する先生が対立する話。

・65分。短い。対立ベースでサクサク話が進むので時間以上に見やすく感じる。

・本棚だけのシンプルな舞台美術。実際にかなりの量の本が並べられている。

・学校の書庫にありそうな本縛りだと、集めるのは相当大変だったのでは。運ぶのも。

・もうちょっと蔵書をちゃんと見ておけばよかった。

・オープニングの曲と学校のチャイムが交差する感じがかっこいい。

・学祭版「笑の大学」とも取れるけど、実際には意見の異なる先生同士の掛け合いが中心。

・脚本を書いた女生徒はもの言わず、そんな大人たちを見つめる役割。

・彼女を媒介にして各先生の主張が浮き彫りになる。

・実際の大人はもうすこし狡猾なんじゃないかと思ったりはするけど、極端な思い込みを生徒に押し付ける先生は、どこの学校にも一人くらいはいそう。

・各登場人物は濃い目の性格付けで、わかりやすい話になっている。

・飛世早哉香さんのコメディ仕草。引き出し多い。

・先生と生徒の恋愛を作品化して学校祭で上演してもよいかどうか。

・個人的には特定の個人を貶めるような話じゃなきゃ別にいいと思う。

・ロミジュリを下敷きにしている点も影響するし、生徒ではなく先生が書いてたらアウトっぽいかとか、微妙なことで妥協点の位置が変化する。

・年長の先生が、完全にもらい事故。

・校則や憲法より心が大事みたいな話は危なっかしい。

・校則はともかく、憲法が一時の感情でスルーされるのは怖い。

・事後、つるんとしたメロンみたいになってた。

・フィクションであることを強調されていたけど、どうしてもあいちトリエンナーレの交付金停止の件と重なる。

・検閲する側は、決して「検閲している」とは言わないことがわかる。現実ならもう少し巧くやる。

・期せずして、今見ないでいつ見るんだという作品になっている。

 

コメント

北海学園大学演劇研究会『リバーサイド・プレハブ』

2019-09-16 23:32:33 | 演劇を見てきた

2019/9/14

ある女の人が、河の向こうで暮らすアウトローな人たちと生活をともにすることで、ポジティブな気持ちになる話、でいいのかな。

リバーサイドという言葉のおしゃれさと、プレハブというチープさのギャップ。

あわせるとわりと日常的な風景になるのがおもしろい。

単純に河をはさんだ裕福な地域と貧しい地域の対立でもあるし、三途の川に見立てた、ある種の通過儀礼を描いた話にも思える。

社会的な見方も幻想的な見方もできるようになっている。

ゴミクズというひどい役名を演じた須藤翔太さん。ちゃんと場を背負って空気を動かしていたと思う。

もうちょっと河原暮らしの具体的なところ見たかったかも。

ギャグを入れてもいいんだけど、もうちょっとリアルな方向で色々おもしろいところ掘れそう。

テーマにもかかわってくるところだし。

あと、猫は大切にしてほしい。

(9月14日19時)

コメント

yhs『青春したい!』

2019-09-15 22:34:32 | 演劇を見てきた

2019/9/14

・青春道を極めた父子が、それぞれエリート高と落ちこぼれ高の青春部を巻き込んで対立する話。

・初演も見たけど、なにぶん16年も前なので、「眉毛の太い親子が出てきた」くらいの記憶しかない。

・青春道を競う部活動が青春部で、青春道の素になる力が青春(あおはる)パワーという、よくわからない設定。

・そんな事実に基づく部分が何ひとつもない話でも、舞台に生身の人がいて、必死に何かやっていれば、何となくそういうものがあるのかなという気分になってくる。

・少年マンガ的なテンプレはバカにされがちだけど、盛り上げ装置としてテンプレ化されるだけの優秀さがある。

・色々趣向を凝らしているものの、結局暴力で優劣を競う感じとか、審判が隠れた実力者とか、最強の父(師匠)と子(弟子)の対立とか、三対三の対抗戦とか。他愛もなくわくわくさせられてしまう。

・父子は小林エレキくんと櫻井保一くん。

・櫻井君くんは『白浪っ!』で鍛えられたと思われる見得の切り方と、殺陣が、うまいこと噛み合っていた。表情もかなり研究していたと思う。

・エレキくんは、展開の都合上、それほど大したことをやってたわけでもないのに、圧倒的な存在感が求められるという矛盾した役割をしっかり担っていた。

・オモシロ場転。演出の斬新さと場転後の地味さのギャップでも笑った。あんだけやって椅子持ってきただけ。

・いったい佐藤杜花さんはどこまで行くんだろう。

・安藤友樹くんの吹っ飛ばされ方。デカくて1000円。

・スココには色んなバージョンがあるのかな。

・これだけ色々趣向を凝らしてやっているなかで、なんの捻りもないコマネチをやりきる能登英輔くんの胆力。

・シュールな台詞で薄まってるものの、いい年した大人が浜辺できゃっきゃうふふするのも結構スリリング。

・あんな豪快な出とちりは初めて見た。当たり前のように盛り上げる方向で追い風にしているのはすごい。

・近い年齢とは言え、最終的にプロが学生をボコって一件落着という理不尽な結末。

・そこは新巻少年の役割ではなかったのか。ただフラれただけ。笑ったけど。青春苦い。

・そんな新巻少年が、きっと活躍するはずの続編「もっと青春したい!」が待たれる。

・何年後になるのかはわからないけど。

コメント

「教文短編演劇祭2019 前夜祭」

2019-09-03 00:18:43 | 演劇を見てきた

2019/9/1

・毎年開催している短編演劇フェスの初めての前夜祭。

・江田由紀浩さんと明逸人(みょうはやと)さんの二人芝居『どうとでもなる』のエキシビジョン上演。

・『どうとでもなる』は、男芝居フェスという、別の短編フェスで観客賞をとった作品。

・そんな面白さが確約されている作品をエキシビジョンとして上演することで、本戦参加作品への期待感を煽る。

・同時に出場団体のハードルを上げる。

・容赦ないといえば容赦ないけど、面白い作品の上演機会が増えるのはいいことだし、観客目線だとうれしい。

・そのあと、オクラホマの河野真也さんのMCで、出演者二人と鴻上尚史さん、石塚慶生(いしづかよしたか)さんのトークセッション。

・明日の出場団体のメンバーも登場して映像やパフォーマンスでアピール。

・そろそろ終わりかなと思ったところで、アンパンマンのテーマが流れて、戸田恵子さんが登場。明日の期待感をさらに煽る。なんだ、このプロレス風の構成は。

・大ホールのスケール感に負けない前夜祭だった。

・個人的には『どうとでもなる』の教文大ホールバージョンがどんな感じになるのか気になっていた。

・男芝居フェスはシアターZOOなので、会場のキャパで言えば10倍の広さ。

・舞台の見え方も声の通り方も全然違う。

・ストリートミュージシャンを気取る男と謎の白塗り男の二人芝居。

・教文用に大きく演出を変えるわけでもなく、最初の沈黙の時間を控えめにしたり、移動距離を大きくしたり。セリフは普通に聞き取りやすかったので話すスピードも変えてるんだと思う。

・ほぼ微調整で対応していた。できるんだという驚き。さすがだった。

・公式サイトによると、演出は江田さん。どうやったら出演しながらそんなことできるんだろう。

・ビニール袋をしつこくガサガサさせているの好き。

・そのあとのトークセッションでは鴻上さんの作品評。「ツッコミがうますぎる」「コントにするのか、演劇にするのか」「笑いはリズム、演劇はノイズ」のような意味のことをおっしゃる。

・笑いだけでも、ドラマだけでも大変なのに、お二人はそのバランスで悩んでいたという話。

・このあたりはテキスト化してみんなで読めるようにしたほうがいいと思う。

コメント

劇団 風蝕異人街『青森県のせむし男』

2019-08-26 03:48:31 | 演劇を見てきた

2019/8/13

あるせむし男の出生の秘密を独特の語り口と身体表現で描いた話…でいいのかな。違うかも。

風蝕異人街がかでる2・7ホールと聞いてどんな感じになるのかなと思っていたけど、会場が広くなって客席の椅子がよくなったくらいで全然違和感がない。

思っていた以上に、表現が強い。

パンフには主宰のこしばきこうさんが「アングラというレッテル」という書き方をされていたので自作をアングラと呼ばれるのは好まれてないと思うけど、それでも風蝕異人街が一ジャンルを背負った団体なのも確か。

そのアングラかどうかの境界線上で、さらにジャンルの幅を広げようとしているところがすごい。

お話の展開を味わうというよりは、言葉の強さや語り口、身体表現など、断片断片を楽しむ感じ。

表現の幅を広げたいけど、なにをしたらいいのかわからないという役者志望の人は積極的に参加するといいんだと思う。

(この時期、色々立て込んでいて短めの感想ですみません)

(2019/8/13 19:30の回)

コメント