※不定期更新(もうだいぶん時間が経っているのでたぶん完走はできないと思います)
2025年1月26日から29日まで、札幌から名古屋、伊勢、鳥羽をまわってきた。
目的は水族館。最近、スタンプラリー感覚で水族館に行っている。道内で水族館と名の付く場所は大体行った。
残るのは「北の大地の水族館」だが、冬場に札幌から留辺蘂にアクセスしたくない。暖かくなったら「北きつね牧場」とセットで行くつもり。
それはともかく、今はラッコだ。
現在、国内で飼育されているのは「鳥羽水族館」の雌の二頭のみ。その二頭もまあまあ高齢だし、ワシントン条約の規制が強化されて今後増える見込みがない。
ラッコ自体はかなり前に札幌の「サンピアザ水族館」で見たことはあるものの、ずっと狭いプールで八の字遊泳を繰り返しているだけ。端的に窮屈そうだった。
鳥羽水族館のラッコは、ラッコ単体の魅力に加え、飼育員の石原さんとセットで人気がある。どちらが欠けても成立しない…は言い過ぎにしても、他に代えがたい魅力があるのはたしかだ。
次にペンギンだ。ペンギンは世界で18種類いると言われている。今まで自分が観たことのあるのは、キング、ジェンツー、フンボルト、ケープ、マゼラン、キタイワトビ、フェアリーの7種類。
調べてみると、「名古屋港水族館」に、コウテイ、ヒゲ、アデリーがいる。行くしかない。国内で飼育されているペンギンをほぼコンプリート出来る(キタとミナミのイワトビペンギンを一種と考えるかどうかで違う)。
ペンギンは、ネット情報に時間差があって、どこに何がいるのかがわかりにくい。上にあげたペンギン以外のペンギンが見られる施設があったら教えてほしい。自動的に次の目的地になる。
というわけで、名古屋港と鳥羽水族館のハシゴだなと思って周辺情報を調べていると、その二館の間に「伊勢シーパラダイス」があった。公式サイトで「ゼロ距離水族館」をうたっている。ゼロ距離とは。
アザラシやセイウチに触ったり、ハゼを手に乗っけたり、タツノオトシゴを指に巻き付けたりできるらしい(一部有料)。やりたいとは思わないが気になる。
さらに調べてみると、鳥羽駅を降りてすぐのところから、なんだかゴテゴテした竜宮城みたいな船に乗って「イルカ島海洋遊園地」に行けるらしい。名前だけでなく、イルカのショーを観たり、ここでも触ったりもできるらしい。船あこがれ離島あこがれもあるので、一瞬興奮したが、冬期は休業だった。悔しい。
加えて、愛知の蒲郡や知多半島にも施設があったが、さすがに時間が足りない。今回は西岸のみ。名古屋→伊勢→鳥羽から、船で伊良湖→知多半島で伊勢湾を一周する行程も検討したけど、無理だった。
伊勢湾は、東京湾、大阪湾と並んで日本三大湾のひとつらしい。他に良い湾ありそうだけどそういうことらしい。
ともあれ、伊勢湾西岸水族館めぐりが決まった。
時期は一月下旬。
とにかく冬が嫌い。
足首のサスペンションが悲鳴を上げるデコボコした雪道が嫌いなので、一時でも雪のない世界に逃げ出したかった。そして、暦上の連休に重ならない、旅費の安い時期を狙った。シフト仕事、一人旅の強みをフルに活かした選択である。
問題が一つある。伊勢神宮だ。
生まれて初めて伊勢に行くのに、伊勢神宮という日本屈指の観光地を素通りすることが許されるのか。いや、許されない。
でも、特に興味はない。
自分は北海道神宮が改憲運動の署名集めをしているのを目の当たりにして以来、神社全般にマイナスのイメージがある。神社本庁もあんまりいい噂を聞かない。
とは言え、歴史と文化の要所という意味だけでおつりがくる場所ではある。一回は行っておきたい。
ただ、繰り返しになるが、特に興味はない。
ならば、取るべき策はひとつ。
それはプロの力を借りること。
ネットで「伊勢むすび工房」さんというプライベートガイドのサービスを見つけて予約する。
おひとり様の難しいところは、特に禁止と書いていなくても、空気を読むべき場面があることである。
こういうガイドも、人数単価だとしたら、単純に一人でお願いするよりも多人数で利用したほうが収益は出る。
「予約が入っちゃったからやるのはやるけど、一人客は嫌だなあ」とか思われながらガイドされたくない。
こちらの会社は一人旅歓迎と明記していただいているのでありがたかった。本当に歓迎しているかどうかはともかく、明記していないところよりも頼みやすい。
ネットで予約後、間もなく連絡があり、当日の移動手段の提案や、やりたいこと見たいことを聞かれる。
事務的な感じはなく、不安を感じさせない。いい意味でプロの仕事を予感させる。
これで、大体の行程は決まった。
四日間で三水族館一神宮。
旅の後はすぐ仕事復帰なので、疲れを残すような日程は組みたくない。そもそも、ペンギンとラッコに会うためだけの旅だ。欲張りは禁物である。