2025/7/4
ラスコとラズはポルフィーリイの家を出る。ラズは、ポルがラスコのことを疑っていることに気づき憤慨する。ラスコは駆け引きの内容を詳しく説明する。ラスコはラズと別れ自宅に戻る。心の迷いから盗品を入れていた穴を調べなおし、再び外出する。見ず知らずの中年男がラスコに「人殺し」と声をかけられる。動揺したラスコは彼の正体もつかめないまま自宅に戻り、再び老婆を殺す夢を見る。目覚めると、別の見知らぬ男がそばにいた。スヴィドリガイロフだった。
ラスコとスヴィドリガイロフの会話。拒絶気味のラスコに対して、スヴィはいかさまカルタ、妻とのなれそめ、妻の幽霊、死後の世界、自らの再婚、ルージンとの関係など、要領を得ない話題で会話を続ける。彼はドーチャに会ってルージンとの結婚をやめるよう伝えたいこと、一万ルーブリを提供することを望み、ラスコに仲介を求める。ラスコは拒絶する。彼と入れ違いでラズーミヒンが現れる。
・前章の説明回という感じ。質入れ時と犯行時の時間差を利用したひっかけ問題を詳しく。
・そこは見抜いてもやはり消耗している。
・見ず知らずのおじさんから「人殺し」と言われる。
・そのあと、枕元に見ず知らずの別のおじさんがいる。
・この見ず知らずのおじさん攻め意味がわからない。そりゃ初見は混乱するわ。
・罪の意識なのか、嫌な夢を見てしまう。
・その前のラスコの言動も安定していないから、たぶん夢と現実の境界線があいまいになるように書かれている。
・まさかおじさんダブルもそれが目的なのか。
・下巻に移行。スヴィドリガイロフと会話するだけの章。
・殺人犯よりセクハラおやじのほうが悪党に見える書き方になっている。
・善意または謝意なら見返りを求めるのはおかしいので、本来はシンプルに「金は受け取ってもいいが、ドーチャに会わすことはできない」でよかった。それをさせないのも一種の交渉術なのだろう。
・死人に口なしなので、スヴィの言う妻の話は全くあてにならない。
・ラスコにとって急所になるのは、対ルージンという点では完全に目的が一致しているところ。ついでにラスコにはない経済力があるとこと。
・前に読んだ「~を読まない」によると彼が裏主人公になるそうだ。
・今のところ、ただの図々しいおじさんなんだけど、二回目読んだら印象変わるんだろうか。