2025/4/28
・前半の海戦。海賊と兵隊と奴隷たちが入り乱れるわ火がもえあがるわで、わちゃわちゃ。
・ガレー船のオールって外洋で役に立つんだろうか。動力としての費用対効果が悪すぎる気がする。
・ジュダが自分は逃げられるのに、ギリギリまで残って他の奴隷たちを助けようとしている。まさに英雄というか、主人公の行動。
・色んな意味で良くも悪くも野蛮。
・2000年前の話だから当然なんだけど、罪人とされる人たちの扱いが本当に酷い。
・岩がちの砂漠を長時間裸足で歩かす、ガレー船の動力扱い、年単位で牢獄に閉じ込めて食事だけ差し入れる、ただの洞窟でしかない「業病」の谷。死んだら捨てる。
・平和ボケした現代人に、人間の悪い意味の可能性を見せつけてくる。世の中、人権の一皮を剥けば、このくらい退行しかねないというのは心に留めおきたい。
・馬の統率が取れていない四頭引きの戦車のシーン。うまくできていない時のほうが撮影難易度は高そう。
・最大の見せ場は後半の戦車レース。観る前は戦争で戦車が活躍する話だと思い込んでいた。
・CGでなくても色んな映像技術を使っているから、見た目そのままの危険度ではないにしろ、普通に戦車から振り落とされて馬に轢かれている人が続出しているし、馬自体も暴れているし、動物愛護的な感覚も怪しいし、撮影現場もそれなりに野蛮だったんだと思う。
・そして、現代においては、その野蛮さが本作最大の魅力になっている。もうこんなの二度と作れない。
・レース中の救護班が活躍している。落ちたら次が来る前に運べという勢いがすごい。大変そう。
・メッサーラがクドいくらい鞭で馬を叩いている。そんなに悪党演出を強調しなくても。車輪の仕掛けもズルい。
・字幕上は「業病」。ライ病を指しているらしい。
・業病という言葉だと、前世の報いによる病気だから、今は使わないほうがいい言葉だと思う。
・恋人エスターの新興宗教にあてられた感じがちょっと怖い。彼女が言う「あなたは変わってしまった」も、お前ほどじゃないよと思ってしまう。
・最後は強引だと感じたけど、最初にキリストの話と出てくるので割り切る。聖書に似たエピソードあるのかな。