遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

劇団ZTON『覇道ナクシテ、泰平ヲミル【護王司馬懿編】』(観フェス2018・2回目)

2018-03-26 00:14:16 | 観劇三昧:観フェス2018(再視聴)

観劇三昧:劇団ZTON『覇道ナクシテ、泰平ヲミル【護王司馬懿編】』

2018/3/25

三国志の英雄達が、五行の精霊たちと決別して人間の世界の礎を築く話。

観フェス投票のための再視聴。→1回目

圧倒的なスケールの大きさと殺陣の迫力をうっとり楽しむ。

観劇三昧の日本橋店で、記念に何かひとつ買おうと思って、悩んだ挙句、本作の台本を購入したくらいファン感覚。

時系列が前後している意図とか、そう言えば魏延は「裏切り」と「隠れ有能」キャラの回収なのかなとか、最後はマンガの封神演義なのかなとか、どこまでも司馬懿がかわいいし孫権は凛々しいとか、色々考えながら見る。

悪劉備がやっぱりかっこいい。中国の歴史だ五行の龍だと恐ろしくロマンの詰まった世界観を、どこまでも人間だった劉備が悪知恵と腕力の限りを使って引っ掻き回す痛快さが、善悪を超えたかっこよさにつながっている。

最後もしっかり『三国志演義』ではなく、『覇道ナクシテ、泰平ヲミル』シリーズとしてまとめていた。

※「感動賞」に投票しました。

<作品情報>(観劇三昧HP)

劇団名:劇団ZTON

公演時期 2017/01/27
上演時間 02:07:04

出演者:

為房大輔/出田英人/高瀬川すてら/レストランまさひろ/図書菅/門石藤矢/前田郁恵/久保内啓朗/黒木柚真(以上、劇団ZTON)/黒原優梨/児島真理奈/渡辺健太/今池由佳/魚水幸之助/小野村優/小出太一(劇団暇だけどステキ)/土肥嬌也/平宅亮(本若)/御竹龍雪(笑撃武踊団)/浅場幸子/大塚洋太/尾崎秀明/竹折英雄(たてびと)/丹羽愛美/溝口大成(本若)

スタッフ : 
脚本・演出:河瀬仁誌 舞台監督:今井康平(CQ)/舞台美術:西本卓也(GiantGrammy)/照明:吉田一弥(GEKKEN Staffroom)/音響:児島塁(Quantum Leap*)/殺陣オペ:福島健太(本若)/衣装:鈴木貴子/ヘアメイク:滝沢侑子/小道具:劇団ZTON/殺陣・振付:為房大輔/宣伝美術:中森あやか/撮影:竹崎博人(Flat Box)/制作協力:尾崎雅久(尾崎商店)/企画・製作:劇団ZTON

あらすじ
舞台は古代中国大陸。 
この大陸には、遥か神話の時代から生きる“龍”と呼ばれる存在がいた。 
龍たちは大陸を治める資格を持つ者の前にのみ姿を現し、
その者に神託を下すことで大陸を支配していた。

後漢末期。長きに渡り漢王朝を支え続けた“炎の龍”は息絶え、
その混乱に乗じて、龍を凌駕する者・龍と決別する者・龍を信じぬ者はそれぞれの国を作る。
世は、三国志と呼ばれる黎明の時代へ突入する。

後に三国時代を終わらせる者、司馬懿仲達。
三国による天下分け目の大戦、赤壁の地にまだ兵卒に過ぎない司馬懿の姿があった。
それぞれの野望と信念を胸に、
龍に頼ることのない英傑たちは大陸全土を揺るがす大きな時代のうねりについに決着をつける。

ー道は途絶え、泰平の世が訪れるかー


【配役】劇団ZTONのHPより

司馬懿…黒原優梨
徐庶 …門石藤矢
陸遜 …渡辺健太

劉琦 …児島真理奈
魏延 …土肥嬌也

劉備 …為房大輔
関羽 …御竹龍雪
張飛 …平宅 亮

曹操 …出田英人
夏侯惇…レストランまさひろ
夏侯淵…久保内啓朗
水龍 …前田郁恵

許褚 …図書菅
黄龍 …今池由佳

孫権 …高瀬川すてら
周瑜 …小出太一
黄蓋 …魚水幸之助
風龍 …小野村優

観劇三昧友達招待プログラム
http://kan-geki.com/signup/signup_register.php?route_key=krldq2epb0pj659jr86k
※ここから会員登録をするとポイントがもらえるそうです

関連作品:劇団ZTON『覇道ナクシテ、泰平ヲミル【偽蝕劉曹編】』

関連作品:劇団ZTON『覇道ナクシテ、泰平ヲミル【真王孫権編】』

関連作品:劇団ZTON『覇道ナクシテ、泰平ヲミル【偽王劉備編】』

関連作品:劇団ZTON『覇道ナクシテ、泰平ヲミル【蝕王曹操編】』

関連作品:劇団ZTON『ティル・ナ・ノーグ 〜太陽の系譜〜』(観フェス2017)

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カムカムミニキーナ『クママーク』(観フェス2018・2回目)

2018-03-23 00:25:07 | 観劇三昧:観フェス2018(再視聴)

観劇三昧:カムカムミニキーナ『クママーク』

2018/3/22

熊野の山村が滅びていく様を、八咫烏の子孫たちや死後の世界など、古事記や日本書紀のエピソードを練りこみながら描いた話。

観フェス投票のため再視聴。→1回目

公演HPを観ると「再生」の物語とあるけど、作品単体で見ると「滅び」の物語に見える。

ちょいちょいよみがえりエピソードはあるものの、ジリ貧感のほうが強い。

凹凸と言っても、普通はプラマイゼロにはならず、どちらかには偏るものなので仕方ないのかも。

色々他の作品を見た後でも、やっぱり一人語りの迫力と正確さが段違い。

松村明さん、八嶋智人さんはもちろんだけど、明らかに若手の未来さんの一人語りも遜色なく、劇団としての凄味を感じる。

二人同時に一人語りをしているシーンでは、意味が取れなくても音として心地よい。

話全体の意味がつかめたとは言いがたいけど、古事記や日本書紀といった下敷き部分が現実部分を侵食していく混沌ぶりが見所になるんだと思う。

※「芸術賞」に投票しました。

作品情報(観劇三昧HP)

劇団名:カムカムミニキーナ
公演時期 2013/10/31
上演時間 01:52:10
地域:関東

出演者:
松村武/八嶋智人/山崎樹範/藤田記子/未来/小林類/田原靖子/佐藤恭子/中島栄治郎/田端玲実/長谷部洋子/吉田晋一/亀岡孝洋/元尾裕介/篠崎祐樹/藍山彩/中野大地/正木航平

スタッフ :
作・演出:松村武
舞台監督:原田讓二/美術:中根聡子/照明:林之弘(六工房)/音楽:土屋玲子/音響:山下菜美子(mintAvenue inc.)/音響オペレーター:中島有城/衣裳:木村猛志(衣匠也)/衣裳製作:伊藤陽子・小島明子/衣裳進行:和泉みか/演出助手:山田翠/演出補:藤條学/所作指導:森貞文則/大道具製作:東宝舞台/小道具協力:高津装飾美術/運搬:新日本物流/宣伝・舞台・パンフ写真:宮木和佳子/宣伝美術:増井史織・小島由莉子/WEB製作:長谷川達之(サージネット)/制作助手:鈴木誠/制作:横井絹江/企画・製作:カムカムミニキーナ

あらすじ
「23年目。復活の年。」
古事記。歌舞伎。古き良き日本の古典文化の要素を、『神話』というファンタジーの世界観の中で、壮大かつ演劇的に表現。
『クママーク』のテーマは『復活』。5年振りの出演となる山崎樹範や、3年振りの出演となる吉田晋一。この2人の”復活”が、23年目を迎えるカムカムミニキーナに、新たな”復活の年”を呼び込む。

【CAST】 (映像内エンドロールより)
淵沢 (フチザワ) 松村武
八十女(ヤソメ)  八嶋智人
南無吉(ナムキチ) 山崎樹範
清美 (キヨミ)  藤田記子
葺音 (フキネ)  未来
熊飼 (クマガイ) 小林類
須勢理(スセリ)  田原靖子
石押子(イワオシコ)佐藤恭子
熊野部千代定(クマノベチヨサダ)中島栄治郎
井氷鹿(イヒカ)  田端玲実
志木 (シキ)   長谷部洋子
八十猛(ヤソタケル)吉田晋一
浅見校長 亀岡孝洋
聖(ヒジリ)・亜業イン 元尾裕介
八十翔(ヤソカケル) 篠崎祐樹
おお・とつ 藍山彩
八十中(ヤソアタル) 中野大地
八十渡(ヤソワタル) 正木航平

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waqu:iraz『わたしたちのからだは星でできている』(観フェス2018)

2018-03-17 02:14:50 | 観劇三昧:観フェス2018(再視聴)

観劇三昧:waqu:iraz『わたしたちのからだは星でできている』

2018/3/15

観フェス投票のため再視聴。→1回目

宇宙と生命の起源をテーマにしたパフォーマンス。演劇というより舞踏のバリエーションという感じ。

講義や演技パートで普通の話をしている時でも、動作がきれいなので緊張感が保てる。

物語らしい物語が無いので、バランスボールのようなものや、ビデオカメラ、懐中電灯を使った表現など、あの手この手でお楽しみ要素を作っている。全体的に絵面が美しい。

たたくとポンポン音の鳴る棒のシーンも楽しい。棒ごとに音の高さが違うので、集団でやるときちんと演奏になるし、完全に楽譜どおりではなく、踊り手の動きに調子を合わせることもできる。

生命を構成する物質はすべて星から生まれるという、当たり前と言えば当たり前の話でも、なんだか神聖なものに思えてくる。

「一瞬で、全部」という締め方もきれい。ちょいちょい見返したくなる作品。

※「芸術賞」に投票しました。

※劇団名は「ワクライズ」と読むそうです。

■作品情報(観劇三昧HP)
劇団名:waqu:iraz
公演時期 2016/07/15
上演時間 01:19:24

地域:関東
出演者:
秋瀬拓/石田迪子/桑原史香/小山貴司/関森絵美/曽田明宏/髙橋優太(演劇実験室◉万有引力)/長尾純子/野口卓磨/古市裕貴(ユニークポイント)/松本寛子/小林真梨恵(waqu:iraz)
スタッフ :
演出・構成・振付:小林真梨恵(waqu:iraz)/脚本:高木充子(劇団桃唄309)

照明:三浦あさ子/音響:宮﨑裕之(predawn)/音響操作:飯塚ひとみ/舞台監督:橋本慶之/舞台監督助手:内山清人(サマカト)/宣伝美術:土谷朋子(citron works)/写真撮影:保坂萌/舞台衣装:KAKO(桑原史香・秀島史子)/楽曲提供:吉澤ゆーじ/記録映像:大竹正悟/映像協力:松澤延拓(NEGA)/制作:waqu:iraz事務局/制作協力:三國谷花(PATCH-WORKS)/リハーサルオブザーバー:飯田惣一郎/稽古助手:白井風菜/協力:predawn・citron works・劇団桃唄309・演劇実験室◉万有引力・ユニークポイント・クリウィムバアニー・株式会社ALBA・DAE inc.・ムシラセ・スミカ・PATCH-WORKS・KAKO・NEGA・堀口武弘・松宮正和(PATCH-WORKS)・大森晴香(時間堂)・サマカト/主催:waqu:iraz・マグカルフェスティバル実行委員会/共催:神奈川県立青少年センター・神奈川県演劇連盟/企画・製作:waqu:iraz

あらすじこの世にはわからないことがたくさんあります。
宇宙のはじまりはどうなっていたの?
宇宙の果てはどうなっているの?
生まれる前はどんなところにいたの?
死んだあとはどうなるの?

わたしたちはこどものころから、多くのなぜに出会ってきました。
どうしておなかがすくのか、風はどうして吹くのか、車が走る仕組み、パンの作り方、眠ることについて、自分と自分以外のだれかがちがうこと。

大人になってもわからないことはたくさんあります。
そして、わからないことをわかりたい、知らないことを知りたいという思いは、
心の深淵へ、あるいは未知の領域へ、わたしたちを向かわせます。
たとえば1977年にNASAから打ち上げられたボイジャー1号は、我々地球からのメッセージをたずさえ、
太陽系外の空間まで到達し、いまこの瞬間も、遠くわたしたちが知らない宇宙を旅しています。

遠く星空を見上げるとき、はてしなくよるべないきもちになるとき、ひるがえって突然に、あ、ここも宇宙と気づきます。
さいしょの星の爆発からくりかえしてくりかえして、この宇宙のすべての元素はつくられたといいます。
すべてのものはその元素からできているのですから。

あなたも、わたしも、ボールペンも、椅子もコーヒーも、窓ガラスもビルも雑草も虫も土もアスファルトもお隣の洗濯物も、味噌汁、留守番するこども、パン、ジョギングする人、ハッハッと息はく犬、携帯電話、砂場の砂、ジャングルジム、雲、空、白い月も、すべてが実は、おなじものからできています。

そうしてわたしたちは、ささやかなことから壮大なことまで、点在するあちらこちらに飛びうつって、
星のように、その循環の一部を照らし出す、永遠の春の野原であそぶあそびを、ふたたび。


---
小林真梨恵のソロプロジェクト[waqu:iraz]第3弾のテーマは宇宙。
さまざまなジャンルで活躍する多彩なキャスト・スタッフ陣とともに、「waqu:iraz版2016年宇宙の旅」へ皆様をご案内します。

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宮川サキのキャラクター大図鑑『円山』(観フェス2018)

2018-03-14 00:27:47 | 観劇三昧:観フェス2018(再視聴)

観劇三昧:宮川サキのキャラクター大図鑑『円山』

2018/3/11

京都円山公園で花見をしているおばあちゃんが、場所探しをしていたカップルを呼び止めて一緒にお酒を飲む話。

観フェス投票のために再視聴。視聴どころかライブでも2回見てる。(たぶんライブ見た直後の視聴でブログに書いてない)

この前、インディペンデントシアターに行けたおかげで、劇場込みの雰囲気を想像しながら見ることができた。

当たり前だけど、教文小ホールとは全然雰囲気が違う。

比較的、同じ目線の高さで見る感じになるので、花見なりの臨場感がイメージしやすい。

ちょっとめんどくさい感じのお婆ちゃんだったけど、一緒に飲んだカップルなんかは毎年花見の時期が来るたびに「そういえば、あのときのおばちゃん、どうしてるんだろうね」みたいなやりとりをするのかなと思うと、ほのぼのした気持ちになる。

フライドチキンに喜んでいるおばあちゃんが何度見てもかわいい。

※画像はこの前の大阪でもらってきたチラシ。この公演で本作が上演されるかは不明。

■作品情報(観劇三昧HP)
劇団名:宮川サキのキャラクター大図鑑
公演時期:2014/05/20
上演時間:00:21:40
地域:関西

出演者:宮川サキ
スタッフ :作・演出:宮川サキ
音響:三宅住絵/照明:加藤直子/衣装:金崎めぐみ/写真:中才知弥/チラシデザイン:チャーハン・ラモーン/プロデューサー:笠原希(ライトアイ)

あらすじ
どこか懐かしく会った気がするかもしれない。あのキャラクター達はモデルになる人がいたりいなかったり、そんな場所があったりなかったりするんです。世知辛い世の中いろんな人いてますもんね。どんなヤツらが出てくるか?そりゃ、観てのお楽しみってやつで。まあ、とにもかくにも、ヤツらに会いに来ておくれやす。

宮川サキのキャラクター大図鑑より「円山」

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柿喰う客『いまさらキスシーン』(観フェス2018・2回目)

2018-03-13 00:36:43 | 観劇三昧:観フェス2018(再視聴)

観劇三昧:柿喰う客『いまさらキスシーン』

2018/3/11

女子高生の三御堂島ひよりが、恋と勉強と部活動をしながら、高校三年間を駆け抜ける話。

観フェス投票のため再視聴。→1回目

記憶よりも早口だし、記憶よりも玉置玲央さんの大腿筋のエッジがきいている。

早口すぎて耳が追いつかない。

描かれているのがあっという間に過ぎ去る高校三年間なので、多少お客さんが聞き取れないのも折り込み済みだと思われる。

圧倒的な語りと狂気が宿った肉体。これが無料で30分。見ない理由がない。

好むと好まざるとにかかわらず、一人芝居をやろうという人は、とりあえず一度は見るべき作品。

あと、この歳になると、あっという間なのは高校三年間だけではないということもわかる。

休日の過ごし方なんか思い出してみると全く彼女と相似形になるので共感する(途中まで)。

それはともかく、ヤマピーとカメナシとウェンツとモコミチを足したらどうして猪木になるのか解せない。

■作品情報(観劇三昧HP)

劇団名:柿喰う客
公演時期 2016/06/03
上演時間 00:30:05

地域:関東
出演者:玉置玲央
スタッフ :
作・演出:中屋敷法仁
あらすじ
部活!勉強!そして恋愛!
あらゆるものに心奪われながら
天才女子高生は今日もひとり
国道4号線をひた走る!
爆走系青春喜悲劇!

 

 

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