遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

BBCシェイクスピア全集『マクベス』

2016-05-19 07:33:34 | シェイクスピア

2016/5/18

前回は寝てしまったので、映画版の予習も兼ねてあらためて見る。

今度は最後まで見れたけど、148分はやっぱり長い。

野心家のマクベスが、一時の出世欲で夫婦そろって身を滅ぼす話。

悪事を働くにも分相応があると思われ、しみじみする。

マクベス役のニコル・ウィリアムソンがいかにも小物という感じでいい具合。

ただ、なにをするにしても、ダラダラと詩的なことを呟いているので異常にテンポが悪い。そりゃ眠くなる。

舞台なら抽象表現として見せられるところを、映像に置き換えるとカメラ目線で話すしかない様子。

森の動くシーンも、兵隊たちに緑色のライトがちょっと当たっただけ。

せっかくの映像化なのに地味。

最後の剣と盾を使った殺陣が西洋世界っぽい重さが感じられてよかった。

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ジュリー・テイモア監督『テンペスト』

2011-08-09 16:39:05 | シェイクスピア
2011/8/10

主人公の魔法使いを女性にしたというけど、まったく違和感はなかった。
もうこの作品については、男でも女でも魔法使いっぽい人がいれば性別関係なく配役していいのかもしれない。
映画だと、妖精の扱いがたいへん難しいところだと思うけど、本作品では演劇的な演出がベース。あくまで「人間が演じている妖精」という見せ方。
風の妖精エアリアルは妙に子供っぽい感じでかわいい。そして素っ裸なのはやっぱりエロい。このエアリアルと魔法使いの関係性は、この話のなかで一番おもしろいところ。一瞬エアリアルが反抗しても、すぐに反省してしまう様子(体のくねらせ方)には笑った。
化け物キャリバンを取り巻く二人もとてもバカバカしくて面白い。リアリティを横に置きつつ妙に馴染んでいるのは、イギリスの伝統芸だからかな。こういう実験的なことはもうやりつくしているんだろうなあ。監督はアメリカ人なんだけど。
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シェイクスピア「から騒ぎ」

2010-04-20 23:44:32 | シェイクスピア
2010/4/19

作品を絞ってまた見直そうとBBC「から騒ぎ」2回目。
原題は「Much Ado About Nothing」。
「Much Ado」は「騒ぎ立てる」。
「Nothingについて騒ぎ立てる」…意味がよくわからない。なんだか哲学的な雰囲気だけ感じる。
ツンデレ男女の恋愛話もいいんだけど、面白いと思うのは、アラゴン領主の腹違いの弟、ドン・ジョン。こいつが悪者。
シェイクスピアの作品にはいろんな悪者が出てくるんだけど、こいつが一番軽いんではないか。「つぶす、妨害する、邪魔だてする、みんな俺にとっての治療薬だ」だって。こんなわかりやすい台詞なかなかないよ。
「おまえ、過去に何があったんだよ!」って問いただしたくなる。このうっすっぺらな人間を主人公にして本を書いたら面白そうだ。
まったく意味のない悪巧み、これぞ「Much Ado About Nothing」だろう。違うか。
※ 見てわかる悪人。
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シェイクスピア 37/37!

2010-03-26 23:03:37 | シェイクスピア
2010/3/26

BBC「ヘンリー8世」を見る。
お、おもしろくない…。誰が誰だかわからず、最初の1時間があっという間。寝てたから。
それでも160分間、どこかに必ず見所はあるもので、ヘンリー8世の離婚騒動のあたりからだんだん面白くなってくる。
ウルジーという西田敏行似の悪い神官が王様をそそのかすんだけど、この人が見た目から悪い。それまでの話がわからなくても、何となく悪いことがしたいんだなとわかる。
ただこのウルジーにしても王様にしても、最後まで悪かったり頼りなかったりするわけじゃない。妙に人間臭くておもしろかった。
それにしてもヘンリー8世の衣装。結構恰幅のいい大男なんだけど、ヒラヒラしていた。足はタイツだからぴったりほっそりしてる。ぱっと見の印象はでかくて派手な鳥。豪華は豪華なんだけど。
あと新しい妃、アン・ブリンはシリーズ屈指の美人。

※ 西田敏行似とアンブリン。
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シェイクスピア 36/37

2010-03-24 19:02:20 | シェイクスピア
2010/3/24

BBC「コリオレーナス」を見る。
ローマ時代の軍人と政治の話。
今の日本の環境と比べながら見ると、いろいろ考えてしまう。
根っからの軍人であるマーシャスが戦場で大きな手柄を立て、執政官になる。しかし、軍人であることに誇りを持つ彼は、平民とうまく付き合うことが出来ず、追放処分になる。
マーシャスは、かつて敵対していたオフィディアスの部下となり、自分を追放したローマへ攻め込む。
国を守るため、比喩でなく命をかけて戦場に赴く軍人が、平民に対して尊大に振舞うというのはある程度しかたのないことなのかもしれない。だからこそ、軍人に政治をやらせちゃいけないとも思う。
あと、どうでもいいけどマーシャスがオフィディアスの部下になるシーン。オフィディアスがマーシャスの胸をなぜ回したりしてなんだかとってもBLチックだった。なにそれ。

※ その軍人。
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シェイクスピア 35/37

2010-03-20 21:50:30 | シェイクスピア
2010/3/20

BBC「マクベス」を見る。
寝た。体調不良。鼻水が止まらず集中できず。
内容はそんなに悪くなかった…ような気がする。セットが舞台風。地味と言えば地味なんだけど、衣装は素敵だし、やっぱり体調のせいという気がする。
それでも断片的に記憶が残っていて、なんとなくの話の流れはわかった。
マクベスってひどい。有名な三人の魔女がたぶらかしたっていうけど、ちょっとたぶらかされたくらいでいろんな人を殺しちゃうのは、どう考えてもマクベス自身に問題があるものね。で、マクベス夫人も似たもの夫婦という感じ。二人とも調子に乗りすぎ。そりゃ森も動くよ。
ただ、あまりにも内容を覚えていないので、松岡和子訳の文庫を借りた。戯曲から出直そう。
1周目が終わったら、真っ先に見直さなきゃいけない作品となってしまった。ああ。

※ 主人公。
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シェイクスピア 34/37

2010-03-14 18:06:43 | シェイクスピア
2010/3/14

BBC「尺には尺を」を見る。
原題は「Measure for Measure」。「尺」と言われてもピンとこないけど「メジャー(はかり・法)」と言われたらわかる。「目には目を」「法には法を」という感じの話。
内容は西洋版「水戸黄門」あるいは「遠山の金さん」。王が神父に成りすまし、融通の利かない王の代理を懲らしめる。
途中、「いくらなんでも王様、自由にやりすぎ」と思うところもあったけど、慣れている話のパターンなので、退屈なく見ることが出来た。
それにしても、この話でも終わりには3組のカップルが誕生している。王様のは余計じゃないかとも思うけど、寓意的な意味もあるみたいね。
あとはルーチオという貴族の「泳がされっぷり」が面白かった。王が扮する神父の前で王の悪口を言い続ける。大仰な前フリと種明かしのときの落胆ぶりがよかった。これは役者の手柄。前半、けっこういい奴だったのにね。
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シェイクスピア 33/37

2010-03-10 18:09:56 | シェイクスピア
2010/3/10

BBC「お気に召すまま」を見る。
アーデンの森が美しすぎる。
ニナガワ版とか戯曲だと薄暗くてじめじめしているようなイメージがあったんだけど、BBC版のアーデンの森は明るくって「楽園」のような雰囲気があった。
いろんな人たちが、この「楽園」に逃げ込んで、最終的には4組のカップルが成立して終わるというおめでたい話。ライオンに襲われるくらいだから、危険な場所なんだろうけど、映像からそういう感じはまったくしない。リアルじゃないとも言えるけど、「あんまりマジメにやってもしょうがないんじゃない?」という演出態度は正しいと思う。前に見た作品が地味だったこともあるけど、BBCシリーズの中でも特に美しい絵面だった。
あと、ロザリンドの男装の完成度が高い。
これまでのBBCの男装モノでは文句なしで一番。高畠淳子さんの若い頃はこんな感じだったのでは…と思ったりした。

※ オーランドー。もっと美男子だった。
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シェイクスピア 32/37

2010-03-08 20:54:11 | シェイクスピア
2010/3/8

BBC「ジュリアス・シーザー」を見る。
寝ちゃった。160分はこのシリーズの中では長いうちに入らないんだけどな…。体調の問題もあったけど全体的に地味だった。
ローマ時代の話だからしょうがないと言えばしょうがないんだけど、衣装がただの布切れしか見えない。
私見では、主人公はブルータス。
あの「ブルータスおまえもか!」は巻き戻して見た。まだ話の半分にならないうちに出てきて意表を付かれた。「え、もう死んじゃうの?」という感じ。で、この言葉のあとは「さればやむなし」と続いて事切れる。「無念」かと思ってたけど、「諦め」だった。恥ずかしながら知らなかったわ。
で、このシーザーが死んだ後、息してるのね。もうちょっとガマンできなかったのかな。テレビなんだしどうにでもなるだろうと思う。自分の体調のせいもあるけど、BBCの出来もイマイチなんじゃないででしょうか。

※ 実直そうな主役。
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シェイクスピア 31/37

2010-03-03 22:24:55 | シェイクスピア
2010/3/3

BBC「ウィンザー家の陽気な女房たち」を見る。
「ヘンリー4世」に出てきた樽男フォルスタッフが主人公。丸々太って臆病で卑怯、それでも憎めないという愛すべきキャラクターなんだけど、時々出てきて場を茶化すから活きる。ずっと出てると、キャラクターが薄まる。そもそもこの芝居に160分も必要なのかしら。話は資産家の夫人二人にフォルスタッフが言い寄るんだけど、返り討ちにあうというそれだけの話。
言い寄られる夫人の旦那がすごく嫉妬しておもしろい。家の中で半狂乱になって家捜し。長い棒を振り回すわ、猟銃を撃つわ。
そんな小ネタは面白かったんだけど、全体的にはあんましのれなかったなあ。単純な話の割に人間関係が妙に複雑だし。
ただ、ひどい目にあうフォルスタッフは、うまくやんないと悲惨なだけになるから、そう見えなかったのは役者さんの手柄だと思う。

※ 右:フォルスタッフと左:バートルフ(ブラマヨの吉田をさらに汚くした感じ)
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