2025/6/26
・倒産寸前の靴工場を父から引き継いだ若き社長が、ドラァグクイーン仕様のブーツ開発で起死回生を狙う話。
・舞台作品のイメージが強いけど映画が先だった。
・古い文化と新しい社会の対立。色んな作品で描かれている根源的なテーマ。
・ドラァグクイーンのローラ。体が大きくて舞台映えする。同時に靴選びに苦労しそうなのもすぐに伝わる。
・チャーリーのローラに対する態度は、最初から最後のほうまでだいぶ失礼だったので、時代が進むと受け入れにくくなりそう。
・20年前の映画だから今とは価値観も違うだろうし、近年の舞台版はバランスが変わっているはず。いつか見てみたい。札幌に来ないかな。
・リストラは映画だとわかっていても見ていて辛い。
・腕力が最善かどうかは状況次第。ちょっと調子に乗っているだけの力自慢ならそのまま勝ったんだろうけど、連続優勝記録がかかっているとなると別。彼はある意味英雄なので、必要以上にダメージを与えてしまう。
・傷つけられる側の気持ちがわかるというのも財産。
・いかにも破局しそうな恋人と破局している。お互いに譲れないものが全く噛み合っていないので、外から見れば完全に無理なんだけど、当事者二人はそれでも何とかしようと頑張っている。共感する人は多そう。
・防音社長室とマイクの仕掛けがよく機能している。
・職人は質だけでなく効率も重視するので、もう一段上を目指さなければいけない時に、ああいう素人社長が文句を言うのも一定の効果はあるんだと思う。
・社長のローラへの八つ当たりはホントひどい。発言へのフォローはできないし、展開的にも強引に感じる。
・最後の場面は、ローラが来たら社長を許すことになってしまうし、来なきゃ話が終われないし、どちらもダメだと思っていた。
・実際に顛末を見ると完全に納得できた。こういうのは二択で考えると失敗する。
・たしかに改めて考えると、社長は論外でも、ローラは他の社員の頑張りを無碍にするような人でもない。そのための前フリもしっかり描かれていたし。
・あの「演出」は誰が考えたんだろう。ローレンなんだろうか。ローラへの義理を果たしつつ、仕事と恋人を手に入れる。そうだとしたら、やり手すぎる。
(U-NEXT)