遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

少年眼鏡『怪物』(大大阪舞台博覧会vol.2)

2016-08-11 19:18:47 | 観劇三昧:大大阪舞台博覧会 vol.2

2016/8/10

夫であり父親である男が、妻を殺した娘と一緒に暮らす話。

二人芝居。26分。

視覚効果が凝っている。

装置はすべて新聞紙で装飾。

大黒の代わりに新聞紙を整然と並べている。

遠目で見ると格子のように見えるので、親子の食卓なのに牢屋のような閉塞感がある。

娘の影に父親が取り込まれるようなところ、写真、秒針の音、演出のテンポがいい。

準備に時間のかかる装置が使いにくい短編演劇祭で、安っぽくならないように工夫している。転換が早そう。

父親から見ると娘が怪物にしか見えない。

ジェーン・スーさんの書籍を思い出す。

子は鎹という言葉があるけど、いま両親と娘の組み合わせだと、妻(母)が鎹になることが結構あるみたい。

どうやってまとめるのかなと思っていたけど、最後は理に落とさず、情でまとめている。

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