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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

College Humor『もしGoogleが人間だったら』

2025-07-23 22:25:39 | SAMANSAで見た

College Humor『もしGoogleが人間だったら』

2025/7/23

検索サイトのgoogleを擬人化したら、こんな様子だろうというコンセプトの映像作品。2分ちょっとの短編。

人間googleには中年男性があてがわれている。その妥当性も気になるところ。

犯罪的であったり、下品であったり、要領を得ない検索ワードを口にする利用者たちに閉口しながら、資料(検索結果)を出したり出さなかったりする。

そこまで斬新な掛け合いがあるわけでも、構成が凝っているわけでもないので、2分間でもちょっと長く感じる。

一人だけ、たぶん評判のあまりよくないであろう脚本家が、「自分の名前」「自分の愛称」「自分の愛称+面白い」と繰り返し検索をかけて、どんどん検索結果の件数が減っていくのはおもしろかった。

あんまり時間ない中で頑張ってアイディアをひねり出したのかなと思ったけど、続編も2作品出ているので、わりと評判良いのかもしれない。

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渋谷 正信『地域や漁業と共存共栄する 洋上風力発電づくり』

2025-07-22 23:50:06 | 読書感想文

 

2025/7/22

・潜水士目線で洋上風力発電を推進していこうとする著者の、主張と実践を紹介した本。

・洋上風力発電は、発電量やコスト、自然災害への耐久性など、どちらかというと非現実的なイメージがあった。

・ただ、日本政府はわりと本格的に動き始めているし、ヨーロッパの一部の国では実用化されている。

・イギリスとドイツが強いらしい。イギリスはともかく、北のほう少しだけ海に面しているだけのドイツは意外。

・東日本大震災で、原子力発電のコストは、事故ると測定不能な規模になることを学んだので、本当に洋上風力でいけるならそれのほうがいい。

・再生可能エネルギーには懐疑的な人もいるけど、東京アクアラインをはじめ、様々な大規模工事で長年海中作業に従事し続けた著者の言うことなので、そのへんのネット論客風情が覆すのは大変だと思う。

・海に建造物を建てる際には、必ず海中で黙々と作業している生身の人間もいるという、わかりきったことを思い出した。

・会社を経営している人なので何かしらの利権もあるんだろうけど、そのあたり営利企業なんだからあたりまえで優先順位の話になる。

・ヨーロッパでは日本のような海焼けがないと書かれていた。

・本書で出ていたヨーロッパは、デンマーク、イギリス、オランダ、ドイツくらいなので、単に日本の対象エリアより高緯度という話ではないんだろうか。

・洋上にプロペラを浮かべることで、海焼け対策になるし良い漁場にもなるらしい。

・ちゃんと各所で獲れる魚の数を比較して見せて、地元の漁師さんから信用を得る。コミュニケーション大事。

・未来のエネルギー問題に向き合うスケール感と、目の前の漁師とスムーズにコミュニケーションを取る現場能力、両方の視点で語られていてよかった。

・読み終わってから色々検索すると、今は原材料や人件費の高騰で、洋上発電も伸び悩んでいるようだ。

・そういえば、台風や津波のような大規模な自然災害時の耐久性については語られていない。

・本書内の図が全部パワポっぽかったり、ヨガの内観体験とか、「地球に感謝」というフレーズとか、危なっかしさを感じつつ、半信半疑で応援していきたい。

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Roger Gafari & Laura Ghazal『 クラウド・パラダイス』

2025-07-21 23:30:21 | SAMANSAで見た

2025/7/21

ある女性が死者と話すアプリに夢中になって、かつて親密だったであろう男性と疎遠になる話。

何を書いてもネタバレになる3分弱の作品。

説明は最低限だし、尺は短いしで、見終わってから考えてしまう。その考えさせる時間を含めて一作という感じ。

最初は、わりとステレオタイプに、家庭を顧みない男性という印象で見ていたけど、二周して思い返すとそうとも言い切れない。

過去にしか向き合わない彼女に絶望していた可能性もあるし、それまでの過程を想像すると、どっちもどっちの余地もある。

人のせいにしているけど、原因は自分が作っているというのは、どちらの側から見てもありそう。鏡合わせ。

一応、SFコメディと紹介されていたけど、笑える要素は全然ない。

それでも、一言で説明できるSFギミックで、深追いされる前に、余韻が残る短さでまとめた良作だった。

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Mia Mullarkey『アギーの陽だまり』

2025-07-20 23:21:15 | SAMANSAで見た

Mia Mullarkey『アギーの陽だまり』

2025/7/20

小さな街で一人暮らししている女性アギーが、親から怒られた子供を励まそうとする話。

動画の説明に、彼女はダウン症とある。

だいぶん大柄で、普通の劇映画ではあまり見かけないような見た目をしている。

周囲の人からは何となく変わり者っぽく見られている雰囲気で、たぶんそれは彼女の見た目に起因している。

偏見の一部は、見慣れない者に対して向けられるので、アギーのような人が普通に日常生活をおくる人として映像作品に登場する意義は大きい。

本人はわりと無邪気で、ほどほどの日常を過ごしているけど、世情に疎く、子供との接し方はかなり危なっかしく見える。

それでもDV親よりは100倍マシなんだけど、残念ながら偏見のほうが強い。

これも一つの現実だと思うと悲しい。

一枚絵として美しいシーンがちらほらあって、映像のほうでもこだわりを感じる作品だった。

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ポケット企画『いない、いない、いない』(札幌試演会)

2025-07-19 23:14:10 | 演劇を見てきた

2025/7/19

あした稚内公演に旅立つ前に札幌で試演会。

そんな状況で、ちゃんと劇場おさえてセットを組んでお客さんを呼ぶこと自体がすごい。

どんな感じなのか興味を持って観に行く。

稚内では養護学校の小学生がお客さんとのこと。パトスの客席にも子供が目立つ。

演者も衣装のままお客さんを誘導しながら、ゆるい雰囲気で開演する。

勇者に選ばれた子供の父親が、子供の代わりに勇者としての務めを果たそうとする話。

オープニングのやりとりはよくわからなかったけど、剣と盾のリズミカルな掛け合いや、橋を渡る渡らないのシーンで、お子さんが良く反応していた。

特に橋のシーンで高所を恐がる演技力勝負の場面がお子さんに伝わっていたのは収穫だと思う。

こういう試演でリアクションを見ながら、本番までに微調整できる。

予算組みとかどうなっているんだろうと思いつつ、おもしろい試みだった。

(ターミナルプラザことにパトス)

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ジェームズ・ガン監督『スーパーマン』

2025-07-18 13:20:41 | 映画を見てきた

2025/7/17

・紛争鎮圧への介入をきっかけに、スーパーマンが、侵略国家と癒着するアメリカの企業と対立する話。

・初めてのスーパーマンなので贅沢にIMAX鑑賞。

・アメコミのヒーローの中でも、戦闘力という点では群を抜いている印象。最初からびっくりする。

・突然出てきた犬がかわいい。スーパードッグ。見た目は普通の犬。赤いマントだけ。その安易さに初期のキャラなのかなと歴史みたいなものを感じる。

・必ずしも言うことを聞かない、はしゃぐとブレーキがきかなくなる、呼べばすぐ来る、それゆえの愛らしさと犬らしさが本作の重要な推進力になっている。

・何度か出てくる「おもちゃ」の見せ方が巧いし、スーパーマン自身が民間人に暴力を振るえないという制約を軽々と超えてくる。結果、観客もいい塩梅ですっきりできる。ある程度は犬だから仕方ない。

・頭ぐさぐさしている4thも不憫かわいい。

・ヒール側がイスラエルとネタニヤフ、トランプ、イーロンあたりがモデルになっている。

・現代社会のヒーローを描く作品だし、反映も的確だとは思うけど、こんなに直接的に世相を反映させて大丈夫なんだろうか。作り手の覚悟を感じる。

・世論操作の裏側描写に笑った。

・ヴィランと戦うシーンと同じくらい、人を救うシーンが多い。

・特に終盤の災害規模で死人が出ていないはずはないんだけど、それでも人助けを続ける。スーパーマンはものすごい特殊能力を持つ超人なのに、愚直と言うか泥臭さを感じる。

・不完全でも救助をあきらめていない。ヒーローの在り方を問う本作の結論めいたものにもなっている。

・ミスターテリフィックの見せ場、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーのヨンドゥっぽい。かっこいい。

・特殊能力のない社長や政治家が、いかに圧倒的パワーを持つスーパーマンを封じ込めるのか、必死で知恵を絞っているのも伝わる。

・ただ、スーパーマンがヤケを起こしたら終わりなので、観客目線なら変なことにならないのはわかるけど、彼の自制心に依存する危険すぎる賭けである。

・ヴィランの彼の扱いが意外なところに着地していた。そう言えば演者のニコラス・ホルトはマッドマックスのニュークス役だったなと思い出して納得した。

(ユナイテッドシネマ札幌)

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Nacho Corbella『フリー・トゥー・ドリーム』

2025-07-17 01:59:00 | SAMANSAで見た

2025/7/15

グアテマラで児童婚を強いられた女性が、環境保全や女性支援を行う団体FUNDAECOの支援により、学校を卒業し、環境保全活動に従事しようとするドキュメンタリー。

「今もグアテマラでは、1日に1500人の少女が結婚を強いられている」という紹介。作中にも同様のナレーションがある。1年で55万人くらい。数字の問題ではないけど、ついグアテマラの人口が気になってしまう。1700万人くらいだった。

早期の結婚により、教育の機会が奪われるだけでなく、健康や性暴力のリスクを負う。

水たまりの残る芝生でサッカーを楽しむ女の子たちが出てくるが、どう見ても子供。

この段階で、見たこともない年上の男性と結婚したり、妊娠させられたりするのは、かなり前時代感がある。

女性の力で環境保全みたいな言い方はだいぶ危なっかしい感じはするけど、7分の動画だし、調べるきっかけになる作品だった。

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Devon Avery『パンツをかぶろう』

2025-07-15 22:28:17 | SAMANSAで見た

2025/7/15

ある日、周囲の人間がみんな頭にパンツをかぶりだしてしまったため、しかたなく自分もパンツをかぶってみる話。

もともと主人公は、タケコプターのついた怪物くんみたいな帽子をかぶっている。

パンツと大差なく変なので、パンツをかぶっている人の異物感があまりない。

加えて、パンツの柄もそれぞれで、形状でパンツとわかるものの、下着を頭にかぶっているというギャップが感じにくい。

たぶん日本人が作るなら、全員グンゼの白いやつか、変態仮面みたいに色っぽい女性もののパンツになるんだと思う。

中途半端に健全で、コメディとして気が抜けている感じがする。

ただ、明らかに変だと思いながらも、主人公が同調圧力に屈していく様は何かしらの風刺として機能するかもしれない。

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ドストエフスキー『罪と罰 上(角川文庫)』(上巻・第三篇/六、下巻・第四篇/一)

2025-07-14 00:49:00 | 罪と罰

2025/7/4

ラスコとラズはポルフィーリイの家を出る。ラズは、ポルがラスコのことを疑っていることに気づき憤慨する。ラスコは駆け引きの内容を詳しく説明する。ラスコはラズと別れ自宅に戻る。心の迷いから盗品を入れていた穴を調べなおし、再び外出する。見ず知らずの中年男がラスコに「人殺し」と声をかけられる。動揺したラスコは彼の正体もつかめないまま自宅に戻り、再び老婆を殺す夢を見る。目覚めると、別の見知らぬ男がそばにいた。スヴィドリガイロフだった。

ラスコとスヴィドリガイロフの会話。拒絶気味のラスコに対して、スヴィはいかさまカルタ、妻とのなれそめ、妻の幽霊、死後の世界、自らの再婚、ルージンとの関係など、要領を得ない話題で会話を続ける。彼はドーチャに会ってルージンとの結婚をやめるよう伝えたいこと、一万ルーブリを提供することを望み、ラスコに仲介を求める。ラスコは拒絶する。彼と入れ違いでラズーミヒンが現れる。

・前章の説明回という感じ。質入れ時と犯行時の時間差を利用したひっかけ問題を詳しく。

・そこは見抜いてもやはり消耗している。

・見ず知らずのおじさんから「人殺し」と言われる。

・そのあと、枕元に見ず知らずの別のおじさんがいる。

・この見ず知らずのおじさん攻め意味がわからない。そりゃ初見は混乱するわ。

・罪の意識なのか、嫌な夢を見てしまう。

・その前のラスコの言動も安定していないから、たぶん夢と現実の境界線があいまいになるように書かれている。

・まさかおじさんダブルもそれが目的なのか。

・下巻に移行。スヴィドリガイロフと会話するだけの章。

・殺人犯よりセクハラおやじのほうが悪党に見える書き方になっている。

・善意または謝意なら見返りを求めるのはおかしいので、本来はシンプルに「金は受け取ってもいいが、ドーチャに会わすことはできない」でよかった。それをさせないのも一種の交渉術なのだろう。

・死人に口なしなので、スヴィの言う妻の話は全くあてにならない。

・ラスコにとって急所になるのは、対ルージンという点では完全に目的が一致しているところ。ついでにラスコにはない経済力があるとこと。

・前に読んだ「~を読まない」によると彼が裏主人公になるそうだ。

・今のところ、ただの図々しいおじさんなんだけど、二回目読んだら印象変わるんだろうか。

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ジョン・カーニー監督『ONCE ダブリンの街角で』

2025-07-13 16:49:47 | 映画を見てきた

2025/7/13

・ストリートミュージシャンの男性が、訳アリそうな女性と音楽を通じて仲良くなっていく話。

・書いてみると本当にありふれたよくありそうな話。

・展開に意外性がない一方で、細かい描写がおもしろい。

・冒頭のやりとりは好き。どう見てもイケてない、くたびれたおじさんにイケてるとほめられる悲しさ。

・悪態つきながらも小銭を渡すところも程よい。人柄が出ている。街全体がやや貧しい雰囲気。

・ビッグイシューを手にしたまま歌を聴きに来る女性。見た目が小奇麗でちょっと異物感がある。

・絶対そんな展開ではないのはわかっているものの、実際にこの感じで近づいてくる人がいたら、怪しい勧誘や押売りを警戒しなきゃダメだと思う。

・二人には音楽があるので、それほど警戒しあうようなことはなく、すぐに仲良くなる。

・二人をつなぐ掃除機の存在感。

・近所の人が当たり前のようにテレビを見に家に上がってくる。彼らは彼女の素性を知っているだろうから、突然現れた主人公を見てどう思ったんだろう。

・彼の曲がとんとん拍子に成功していくほどには思えなかった。彼女が作った曲のほうは悲しくてよかった。

・正確な引用ではないけど、「あなたが満足するほど、私は自分が嫌になる」みたいな歌詞。深く刺さる人もいると思う。

・車体後部の荷物置き場にセットされて、文句ひとつ言わないサポートメンバーたちがいい人すぎる。かわいい。

・「あとで」にこめられた色んな意味。

・だいぶんヨレヨレのお父さんに背中を押されるところも、変に回り道してなくて好き。「ママを喜ばせろ」。父親と息子が母のために共闘する構図、嫌いな人いないんじゃないだろうか。

・窓枠越しに見える彼女の表情。いずれ、「ちょっと思い出しただけ」になっていくのかもしれない。

・もう若者とは言えない、それなりに人生経験を積んだ二人の恋愛未満の距離感がよかった。

・手持ちカメラ映像は生理的に無理。

・映像表現ならではの繊細な表現が多かったように思える。9月頃に上演する舞台版ではどういう見せ方になるのかは気になる。

(サツゲキ)

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