遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

総合学園 ヒューマンアカデミー札幌校『十一ぴきのネコ』(TGR2019)

2019-11-19 22:57:34 | 演劇を見てきた・TGR2019

2019/11/18

・十一匹の野良ネコが飢えを克服しようとする話。

・超有名な戯曲なのにちゃんと舞台で見たのは初めて。

・しかもちゃんとした演出で。うれしい。

・子ども向けのイメージだったけど、100分あった。

・「子どもとその付き添いのためのミュージカル」とあったけど、そのへんの手加減はない。

・どのネコもかわいい。お話以前にネコがかわいいと思ってしまう。

・最初の帽子飛ばされるところからかわいい。

・にゃん太郎の歌と動きの連動ぶり。

・歌うまいのと、ミュージカルの歌うまいのは別物だということがわかる。

・全体的に最初のほうは硬いかなと思いながら見ていたけど、段々のびのびとしてきた。

・外ネコが家ネコにように身近に思えてくる。

・大きなノイズなくかわいいかわいいと思えたのは、歌やダンスの修練のたまもの。

・あとは、照明や音響がしっかり支えていたから。

・装置の少ない舞台なのに絵面が弱く見えないのは、たぶん照明の力。

・開演前に上からの明かりがゆっくり明滅するのはろうそくを模していたのかな。

・間の取り方なのかキャラなのか、マタタビのにゃん六のしょうもない下ネタギャグに声出して笑ってしまう。

・かわいいらしくても、井上ひさしの手が入っているので、ほのぼの冒険譚では終わらない。

・ひもじさの描き方がしつこい。知恵とひもじさが高いレベルで拮抗している。

・どう見ても平成生まれの演者たちが昭和半ばの世界で右往左往しているのは不思議な感じがする。

・あの井上ひさしが特攻のシーンなんてどんな気持ちで書いていたんだろう。

・終盤の風刺めいた終わり方も、一般的な意味での子ども向けではない。

・貧乏からの繁栄。繁栄ゆえの堕落。

・たぶんこのあとは衰退して貧乏に戻る。

・これは明らかに隣のネコだけの話ではない。

・普遍的で、アレンジも効きそう。歌は耳に残るし、ネコはかわいい。たしかに名作戯曲の上演だった。

(2019/11/17 14:00の回)

天晴れ指導者のにゃん太郎:澤田怜奈
穏健温和 仏のにゃん次郎:永井萌笑
旅(どさ)廻りのにゃん蔵:本間華蓮
徴兵逃れのにゃん四郎:小村綾菜/河合瞳(A公演/B公演)
軍隊嫌いのにゃん吾:倉内優花
木天蓼(またたび)のにゃん六:手塚爽月
逆恨みのにゃん七:河合瞳/小村綾菜(A公演/B公演)
猫なで声のにゃん八:大竹航
猫舌のにゃん九:渡部宙
紙袋(かんぶくろ)のにゃん十:矢野友里絵
猫糞のにゃん十一:文屋希望

総合学園ヒューマンアカデミー札幌校
パフォーミングアーツカレッジ

第14期生 卒業公演
『十一ぴきのネコ-子どもとその付き添いのためのミュージカル-』

原作:馬場のぼる
脚色:井上ひさし

■スタッフ
演出:甲斐大輔
舞台監督:西脇秀之
照明:小林はるな
音響:橋本一生
楽曲:三海優貴
歌唱指導:吉田佳代
演技指導:小林なるみ/小林エレキ/深浦佑太
ダンス指導:赤川詩織/赤川修平
姿勢指導:佐藤みゆき
撮影:齋藤一生

※当日パンフ参照(なにぶん手入力なもので誤りがあればご指摘ください)

決定版 十一ぴきのネコ
井上 ひさし
新潮社
the座 14号 十一ぴきのネコ(1989) (the座 電子版)
こまつ座
小学館
十一ぴきのネコが旅に出た
江草啓太と彼のグループ、Smooth Ace with ツヤトモヒコ & レモン
TV AGE

※ちょっと読みにくいし微妙に本公演とは違うけど、戯曲はthe座の電子書籍でも読める(書籍は大分値上がりしている)。

コメント

演劇家族スイートホーム『わだちを踏むように』(TGR2019)

2019-11-18 00:25:49 | 演劇を見てきた・TGR2019

2019/11/16

・小さな旅館で、ある家族がそれぞれのわだかまりを解消しようとする話。

・序盤の会話で必要な情報を小出しにしつつ、二組の男女の企てを明らかにする導入がスムーズ。

・二組とも似たような企てをしながら、同じタイミングで同じ空間にいる偶然は変な感じもするけど、会話の自然さと登場人物の人柄で、見る側を味方につけている。あまり気にならない。

・不意に出てくる砕けた言い方や、会話の相手によってそれぞれがちょっとずつ態度を変えていくところが丁寧。

・去年の『裸足でベーラン』は素振りの説得力でごまかされた感じもあったけど、今回はギミックなしでも平気。安心。

・他に、花火大会とか、田舎で他のホテルがあいてないとか、最低限ウソにならないようにいろいろ足している。親子だから似たことを考えたという風にも取れなくはない。

・出産予定日の件は展開的にぎりぎりなんだろうけど、さすがにお父さんボンヤリしすぎ。

・セリフで、うんこと赤ちゃんのくだりとか、「思い出せなくなるだけ」とか、端的で好き。

・他にも電話のツー音、いかにも田舎の旅館っぽい瓶ジュース、花火や写真のときの照明の変化。細かい。

・気まずい関係の義母と息子が、緊急時に一緒にテーブルを運んでいるのも小さないいシーン。

・父親の「最初に他人として仲良くなってから後でネタ晴らしするという作戦」が、そのまんま自分に返ってくる構図がきれい。

・どうでもいいけど、「大きめの花火大会がある」「アナゴが釣れる」「毎週末札幌と行き来するのは大変」「小さな町」だと鹿部町がヒットした。あの意味ありげで特に何もなかった鹿の角も暗号っぽい。

・せっかくの極めて機能的なシチュエーションコメディ的舞台装置だったので、もうちょっと踏み込んだ展開は見たかったかも。

・ずっと子が親になる話を描いておいて、最後の最後に親が子に戻る話でまとめている。

・わだちを踏んでいるし、踏ませているし、踏んでいる。

・演劇家族を名乗る団体で、真正面から家族を描く気恥ずかしさはともかく、細かく丁寧に作られたホームコメディだった。

(201911/16 19:30の回)

隆夫:五島基愉
路子:髙倉綾乃
弥生:竹道光希
皐:本庄一登
直之:菊地健汰
孝輔:山崎拓未
春樹:湯本空
萌:ひらりそあ


■スタッフ
助演出:伊藤萌香、山田雄基
照明:手嶋浩二郎
音響:鈴木千尋(北海学園大学演劇研究会)
舞台美術:岩崎陸來(ウェイビジョン)
制作:山田雄基、松尾佳乃子、森大輝(北海学園大学演劇研究会)
スタッフ:高橋真生、三上智香(RED KING CRAB)、髙姫華(劇団米騒動)

脚本・演出:髙橋正子

※当日パンフ参照(なにぶん手入力なもので誤りがあればご指摘ください)

※見る人が見ればわかる極めて機能的なシチュエーションコメディ的舞台装置。(撮影&ブログ掲載許可いただいております)

 

コメント

弦巻楽団「弦巻楽団 秋の大文化祭!」(TGR2019)

2019-11-18 00:24:47 | 演劇を見てきた・TGR2019

2019/11/16

・弦巻啓太さん監修の二作品と東京で活動する中山夢歩(なかやまむぶ)さんの一人芝居。三本立て。

・仕事終わりで新札幌へ直行したものの間に合わず。5分くらい遅刻。途中入場、とても気が引ける。

・最初はクラーク記念国際高校大通キャンパス演劇ゼミによる『卒業して一体なに卒業したと言うのだろう』。

・監修は入るものの、基本的には生徒さんだけで作った作品ということでいいのかな。

・遅れて劇場内に入ると舞台上で合唱中。演劇を見に来たので一瞬戸惑う。

・卒業式の最中、卒業生が先生たちの不祥事を暴露する話。ここまで露骨に先生を悪役にする仕掛けは、高文連だと難しいかも。

・買収と暴力なら、暴力が先のほうが自然な感じするけど、インパクト重視ってことなのかな。

・二作目は別役実作、相馬日奈演出の『飛んで孫悟空』。

・シルクロードのツアー中、観光客たちのところに三蔵法師一行が現れる話。

・最初の登場シーンはシルクロード感たっぷり。

・佐久間優香さん演じるツアコンのお姉さんが、サクサク進行する。

・大事で大変な進行役を演じ切っていたと思う。

・困ったことに、別役実さんの作品の上演は集中力が続かないことが多い。去年の座・れらの公演もそうだったので苦手分野なんだと思う。

・中山夢歩さんの一人芝居は『』(無題)という作品。

・男がビルの屋上に閉じ込められる話。

・照明を使わず、客席から懐中電灯で自由に光を当ててもらう趣向。結構、お客さんは光を当ててくれるので、薄暗いものの演者の姿はずっと見える状態。演者と観客で、ちょっとだけ掛け合いができたりもする。

・「サッカーは終わらせることができた」と言う本人がそのままユニフォーム姿なのは、笑うところなのかどうか。

・語られている境遇が自分とあんまり変わらず。むしろ自分よりは大分マシな様子なので、死ぬ死なないみたいな話を延々聞いていると、共感というより悲しい気持ちになってくる。

・他人の話として見るなら面白いのかも。

・過去に三宅裕司さんが仰っていた「自殺するしないの話は最初は悲しくても引き伸ばすと面白くなってしまう」という意味の話を思い出した。

(201911/15 19:00の回)

 

■『卒業して一体なに卒業したと言うのだろう』

作・出演:クラーク記念国際高校大通キャンパス演劇ゼミ
監修:弦巻啓太 


■『飛んで孫悟空』

作:別役実
演出:相馬日奈(弦巻楽団)
監修:弦巻啓太

ツアーコンダクター:佐久間優香
客1:岡崎友美
客2:藤田恵未
客3:須貝昇太
客4:藤谷日菜
三蔵法師:秋山航也
孫悟空:柳田裕美
猪八戒:しの
沙悟浄:山田昌平
前足:石澤優美子
後足:佐藤寧珠
サバクゾク1:井上ほのか
サバクゾク2:岩波岳洋
サバクゾク3:鈴木智晴(弦巻楽団)
サバクゾク4:島田彩華(弦巻楽団)
サバクゾク5:山木眞綾(クラアク芸術堂)
シーリン:吉井裕香
ユーリン:伊藤優希
人喰い竜1:岩渕拓也
人喰い竜2:児玉千優 ※16日14時公演のみ 信山E紘希(信山プロデュース)
人喰い竜3:木村愛香音(弦巻楽団)


■中村夢歩一人芝居『』(無題)

出演:中村夢歩
作・演出:キムラ真


■スタッフ
照明:秋野良太(祇王舎)
音響:山口愛由美
音響操作:村瀬真奈
衣装協力:澪
制作:阿部邦彦、弦巻楽団演技講座受験生
制作協力:ダブルス
協力:さっぽろアートステージ2019実行委員会 札幌劇場連絡会
主催:一般社団法人劇団弦巻楽団

※当日パンフ参照(なにぶん手入力なもので誤りがあればご指摘ください)

コメント

ジェイムズ・ホエール監督『フランケンシュタイン 』(1931年)

2019-11-17 19:19:46 | NETFLIX/Amazonで観た
フランケンシュタイン(字幕版)
ボリス・カーロフ,コリン・クライヴ 
メーカー情報なし

2019/11/16

フランケンシュタイン博士が、人造人間を生み出す話。

70分。短い。時間のほとんどは人造人間ができるまで。

墓を荒らしたり、首吊り死体を回収したり、脳のホルマリン漬けを盗んだりする。

今ほど、人間の死体がそのへんにあってもギョッとしない時代なのかもしれない。

人造人間が、まさにイメージどおりの見た目。というか原型。

一体の怪物を倒すために村一丸となって山狩りするの、逆に新鮮。

人間の10倍の力があるそうだけど、逆に言えばそれだけで、ろくに話もできないし動きも遅い。なんだかかわいそう。

人造人間の管理を丸投げされた先生や、やられる描写すらなかった助手の男もかわいそう。

最後の風車の丸焼きは大迫力。

実際に燃やしたと思われるのもすごいけど、あの落下シーンどうやったんだろう。

コメント

劇団・木製ボイジャー14号『フランケンシュタイン −あるいは、おいらの家族−』(TGR2019)

2019-11-17 18:01:42 | 演劇を見てきた・TGR2019

2019/11/16

・寿司屋で働きながら交際中の男女が実家へ挨拶に行く話と、小説を書く少女が文芸部をやめようとする話。

・というのは間違いで、途中で噂話のように出てくる殺人事件の話がたぶん本筋。それも違うかも。

・怪物としてのフランケンシュタインは登場しないし、フランケンシュタインが怪物というのも間違い。

・原作は未読。フランケンシュタイン博士の作った人造人間のことは知っていても、話の内容まで知っている人はそんなに多くないと思う。

・作ったモノが作った人を越えていくという、概念としてのフランケンシュタインが描かれている。

・起きる出来事はわかるものの、全体の話がどこに向かっているのか把握できず。5回位見ればわかるのかも。

・目の前の大きな出来事の奥にあるものを気にしつつ見守る。出汁の味をさぐるような感じ。

・全体の緊張感は会話の独特さで持たせている。

・自然な会話という感じではなく、言葉の掛け合いを緩急で見せる感じ。

・元々ある会話ではなく、壊して再構成して会話を超えていこうとするところは、概念としてのフランケンと重なる。おしゃれ。

・そのわりに、登場人物の知能が急落したとしか思えない繰り返しのベタなギャグが二回も入っていたりする。

・男どうしで騒いでいるの楽しそう。男要素が強い。

・線でわからないときは点で楽しむ方法もある。スポーツ観戦感覚。

・佐藤剛さんのアレトークが狂気じみていて好き。

・同じくintroののしろゆう子さんや、駄洒落ひとつで空気を変える棚田満さんの存在感もさすが。個の力強い。

・白眉は井上嵩之さんの一人語り。軽やかでかっこいい。

・語りとも歌唱とも言いにくく、小林大吾さんのポエトリーリーディングを連想する。音との合わせ方もきれい。

・全体的に音に対するこだわりが強い。

・終盤の四方からゴリゴリする音。過程もあるけど、単体で体験するだけでもゾワゾワしていたと思う。

・あと、巨漢二人が半裸で寝そべって物憂い表情をしているシーンが、なんとなくゴーギャンの絵っぽい。

・作り手が今何を面白いと思っているのか、よく伝わってくる作品だった。

(201911/14 20:00の回)

■出演者

安藤ユーキ
井上嵩之
近江和奈
前田透
(以上、劇団・木製ボイジャー14号)

赤塚汰雅
石川哲也(わんわんズ)
佐藤剛(intro)
高橋雲
棚田満(劇団怪獣無法地帯)
徳山まり奈
のしろゆう子(intro)
Roman(白銀幻游旅団/演劇ユニット螢火桜月)


■スタッフ
作・演出:前田透〈ボ〉
原作:メアリー・シェリー
照明:山本雄飛〈ボ〉
音響:倉内衿香
音楽:前田透
舞台美術:米沢春花(劇団fireworks)
衣装:大川ちょみ
小道具:近江和奈〈ボ〉
フライヤーデザイン:むらかみなお
イラスト:山本鯨〈ボ〉
制作:鎌塚慎平〈ボ〉 川幡春奈〈ボ〉 寺田彩乃〈ボ〉

※当日パンフ参照(なにぶん手入力なもので誤りがあればご指摘ください)

コメント

COWS『フォーゲット・ミー・ゴッド』(TGR2019)

2019-11-14 00:09:00 | 演劇を見てきた・TGR2019

2019/11/9

・ある宗教の原理主義者の家に育った娘メイが、自分の犯した大罪を悔いて償おうとする話。

・タイトルの語感がいい。

・枠組みを浮かして空間をまとめる舞台美術も好き。

・あんなにランドセルが似合う大人見たの初めてかも。

・最初の出産シーンから常にちょっとずつふざけている。

・毒親、イジメ、殺人未遂と、重苦しいテーマを展開しつつ、ギャグの手数は抑えない。とにかく手数手数。

・思いついたことはなんでもねじ込んでいくスタイル。

・このへんは好みの分かれるバランスで、特に毒親とイジメは、浸りたい派と中和したい派がいると思う。

・「人と違う頭の形」という設定が劇団コヨーテの作品とかぶっている。なぜそこが。プレゼントのシーンでハラハラしたのは自分だけじゃなかったはず。

・罪を重ねようとするところと、偶然が重なって全然罪を犯せないくだりが好き。

・無理がある言えばあるし尺の問題もあるので、そのくだりを膨らませるの大変だろうけど、もうひとふんばりでもうちょっと見たかった。

・死のカードを切るタイミングを自分で選べるのはかなり幸運なことで、あんまり平等ではないと思う。

・少なくとも西本願寺くんは自分でカードを切れていない。顛末は面白かったけど。

・西本願寺くんの名前がとても覚えやすい。繰り返し呼びかけるだけでなんかおもしろい。

・最後、どうして死ななかったんだろう。盛り上がりどころなのに。

・エピローグを踏まえつつ、罪ではなく罪の意識で死んだほうがより本作で言うところの悲劇っぽい。

・色んな人や言葉、考え方に裏切られて死ぬ感じ。死に方によってはカードのくだりの反証もできそう。

・とにかく着替えも小道具も多い。人数も結構多いから、たぶん舞台袖が修羅場。段取りの地獄。

・手間を惜しまないと言えば当たり前なんだけど「わざわざそれする?」みたいな手間のかけ方で、賑やか。この現場をクリアしたらかなり経験値が増えそう。

・参加メンバーは、色んな事情で一時的に現場を離れていた人が多いとのこと。そのせいか、演技にも演出にも舞台に関わる喜びみたいなものがあふれかえっていた。

(2019/11/9 19:00時の回)

■キャスト

香川芽生:よしいかのん(蟻すたいる's)
香川夏生:佐藤真一
香川愛生:小林あかね
ミサ/助産婦:びす子
西本願寺くん:堀内浩水
牧師/産科医:浦竜也(浦とうふ店)
悦郎母 他:長谷川碧
悦郎 他:渡邉ヨシヒロ
キャスター 他:三宅亜矢

夫 他:板橋和生(さっぽろ市民ミュージカル/Castings Office EGG)
婦警 他:大沼史夏
教師 他:川島靖史
田中 他:夏目コムギ(浦とうふ店)
主婦 他:諸岡舞華(札幌医科大学演劇部)

■スタッフ

作・演出:渡邉ヨシヒロ
演出助手:浦竜也(浦とうふ店)
舞台美術:忠海勇(劇団亜魂)
衣装・小道具:小林あかね/三宅亜矢/びす子
音響操作:渡邉ヨシヒロ
照明:山本友佳
宣伝美術:金田一樹生
撮影:こぜに
制作:菅原美保(浦とうふ店)/長谷川碧/水戸もえみ(yhs)

※当日パンフ参照(なにぶん手入力なもので誤りがあればご指摘ください)

コメント

劇団 風蝕異人街『ギリシャ悲劇 エレクトラ』(TGR2019)

2019-11-13 16:20:26 | 演劇を見てきた・TGR2019

2019/11/13

・軟禁状態だったエレクトラが、母親に復讐する話。

・仕事終わりで焦って移動したら迷ってしまい、開演5分遅れで途中入場。受付の方や近くの席の方、申し訳ない。

・なにぶんギリシャ悲劇なので粗筋くらいは事前に確認しておくつもりが、ほとんど丸腰状態で見る。

・それでも、複雑な人間関係から感情から全部セリフで説明してくれる。

・紀元前に書かれた話とは思えないくらいとてもわかりやすい。過去に見た風蝕異人街の作品の中で一番かも。翻訳は山形治江さん。

・最終的に斬られる当人が舞台袖で「斬られてしまった」のようなことまで言う。あとで松平千秋訳のちくま文庫も確認したらちゃんと書いてあった。

・舞台は立方体に組まれた枠組みが斜めに設置され、軟禁状態のエレクトラが閉じ込められている。そこまで激しい動きはなく、ただひたすら語り続ける。

・当然、演者を選ぶ役。三木美智代さんが聞きなじみのある声と抑揚で重責を担う。

・三木さんの語りを聞いていると、見ているのがギリシャ悲劇ではなく、風蝕異人街の作品だと思えるのでちょっと安心する。特に「お父様」の呼びかけ。

・母と娘、姉と妹の掛け合いが会話というより演説合戦という感じ。どこまで自分の理を説けるかで、事の善悪が決まる。スリリング。

・特に同じ事件に遭遇して正反対の反応をする姉と妹の関係が現代劇のよう。

・自分があそこにいたらいつのまにか罪を着せられ野垂れ死にしてそう。

 ・舞台奥でドラムが生演奏している。アルファーから本作品まで、ここまでで見た7作品のうち、5作品が生演奏。流行っている。

・あんまり悲劇っぽく感じなかったと思って後で確認したら、エレクトラを含むアガメムノン王の家族におきた悲劇ということらしい。

・王は妻とその愛人に殺され、妻は息子に殺され、妻の娘は王に生贄にされている。たしかにドロドロ。エレクトラの復讐が完遂すればいいというものではない。

・「クリュタイムネストラ」がタイトルだったら、同じ事件でも全く別の話になる。

・どこに焦点を当てるかによって見え方が全然変わる。大河ドラマだった。

(2019/11/8 19:30の回)

■CAST 守役(オレステスの養育係):高城麻衣子 オレステス(ミケーネの王アガメムノンの息子):高橋寿樹(クラアク芸術堂) ピュラデス(オレステスの親友):吉村佳介 エレクトラ(オレステスの姉):三木美智代 クリュソテミス(エレクトラの妹):栗原聡美(劇団新劇場) クリュタイムネストラ(アガメムノンの妻):太田有香(劇団ひまわり) アイギストス(クリュタイムネストラの愛人):川口巧海 ミケーネの女:aya コロスA:高城麻衣子 コロスB:aya コロスC:吉村佳介

ドラム演奏:ヌルマユ中村

■STAFF 演出・照明:こしばきこう 装置:こしばきこう 音響オペレーター:山川瞳 作曲:小川紀美代 舞台写真:野澤よしひろ 制作:劇団風蝕異人街 協力:札幌大学女子短期大学部キャリアデザイン学科 有志学生

作:ソフォクレス 翻訳:山形治江

※当日パンフ参照(なにぶん手入力なもので誤りがあればご指摘ください)

ギリシア悲劇〈2〉ソポクレス (ちくま文庫)
松平 千秋
筑摩書房
コメント

札幌放送芸術&ミュージック・ダンス専門学校、札幌アニメ・声優専門学校『Hospital of Miracle』

2019-11-08 00:55:37 | 演劇を見てきた

2019/11/7

・縁あって招待券で見せていただく。

・「骨髄移植推進キャンペーンミュージカル」と銘打ち、ドナー登録を呼びかけるための演劇。

・どんな感じなんだろうと見てみると、少女の絶叫から始まり、最初っからデカい音楽、ぶんぶん動く照明、プロジェクションマッピング、上下する舞台美術、生演奏、次から次と人が出てきてバンバン踊る。

・超派手。

・本来は前売当日4500円のチケットに、150分強(15分の休憩を含む)というボリュームにも納得。

・時間ほどの長さは感じなかった。

・普段こじんまりとした演劇を見ることが多いので、かでる2・7でこんなにテクニカルが主張してくる作品を見たのは初めてかも。

・ここまで使ってくれたら劇場も本望だろう。

・空間を使い切る重要性みたいなものを再認識する。

・いじめキッカケで入院してきた女の子が、入院先で白血病の男の子と仲良くなる話。話としては単純な筋。

・テーマがはっきりしているボーイミーツガールの話。テンプレ展開を活かしつつ、いかにフックが作れるかがポイント。

・ホスピタルクラウンの存在や、院内放送でラジオ番組を始めるところがアイディア。

・休憩空け、怒涛のライブ構成で強引に空気を立て直している。ラジオの設定が活きている。

・ロッカーキャラのお兄さんがいきなり「川の流れのように」を唄い出すのもおもしろい。

・彼が健康体にしか見えないけどそれは些細なこと。

・役者さんは全体的にやるべきことをしっかりやっている印象。

・つまんないギャグでも腕がふれているので、どうにかなっている。

・こういうことも時間をかけて作られているからだと思う。

・内向的なキャラでも何かのきっかけでキレキレで踊りだすミュージカルのお約束は、個人的に好きなところ。

・一人あげるなら、幼馴染の子がよかった。当たり前のように一緒に歌うのも、理屈としてはおかしいけど、テンポ優先でアリに見える。

・演者もスタッフも専門学校の生徒さんなので若い。最後全員出てくるところは見た目圧巻。総勢200人以上いたそうだ。

・そんな若者たちの客出しの圧もものすごかった。まぶしい。

コメント

ヴィクター・フレミング監督『オズの魔法使い(字幕版)』(1939年)

2019-11-07 10:56:00 | NETFLIX/Amazonで観た

 

オズの魔法使い(字幕版)
ジュディ・ガーランド,バート・ラー
メーカー情報なし

2019/11/6

農村で暮らすドロシーが魔女のいる不思議な国に飛ばされてしまう話。

オズってこんな話だっけと思い出しながら見守る。

類型が山ほどある「行って帰ってくる話」。

1939年の作品。当たり前なんだけど、当時の農村の雰囲気をそのまま再現して記録されているのが新鮮。

当時からするとただの農村の風景なんだけど、かっこよく見える。

逆に若くて、かわいい格好をしたドロシーが場違いにも見える。

かかしの人がほんとに体に藁しか詰まってないような動きをしていていちいち面白い。

かかしじゃないときもそんな動きしてたけど。

油さしがポンポンなるのかわいい。

ライオンも当時で舞台劇風だからああいう感じでいいのかなと思うけど、今の映画だったらどういう風に見せるんだろう。

戸田恵子さんの芝居のパンフにもシルエットが描かれている、トトがかわいいし、とても活躍ししている。

ベスト犬賞。

コメント

戸田恵子一人芝居『虹のかけら~もうひとりのジュディ~』

2019-11-07 10:42:11 | 演劇を見てきた

2019/11/6

女優ジュディ・ガーランドを、付き人だったジュディ・シルバーマンの目線で語る話。

生バンドの演奏者ともコミュニケーション取ってるし、「一人芝居」と一言で言えるような感じでもなく、演劇なのかどうかも怪しい(演劇だけど)。

虚実の膜を一枚かぶった、コンサートのような感じ。

海鮮丼とか、地域の話題をちょいちょい入れてくるのもそれっぽい。

とにかく歌でうっとり。

戸田恵子さんの声で「Over the rainbow」が聞こえてきたら、ただただ気持ちがいい。

あと、教文大ホールの2階席後ろから4列目だったので、観ると遠い。声は近い。

前説のアナウンスの人の声が上演中に聞こえてくるとギョッとする。

それがメディアでよく見かける作者の声なんだからなおさら。

そのあとの戸田さんがかわいいんだけど、もうすこしメガネの度をあげて見たかった。

コメント