遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

山口香『スポーツの価値』

2024-10-14 23:01:18 | 読書感想文

2024/10/14

柔道家であり、日本オリンピック委員会の理事経験もある著者が、スポーツにはどのような価値があるのかを考察した本。

山口香さんは、権威のかなり近いところにいるわりに言動が共感しやすい人というイメージ。

実際、JOC内部の人間でありながら、東京五輪関係で真っ当な発言をしていた記憶もある。

2021年6月までJOC理事だったそうなので、本当に色々あったんだろうなと邪推する。

女性が柔道をやること自体おかしいという時代から柔道をやっていたこともあって、理不尽な状況には敏感に反応できている感じが頼もしい。

日本人選手への過剰な注目、旧体育会系的思想からの脱却、差別とアスリートの社会的発言についてなど、内容自体にはそれほど新味はないけど、こういう立場の人が発言することに意味がある。

最近、一流と言われるようなアスリートでも残念な言動をする人もいるので、こういう人がいると思うとホッとする。

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札幌西高校『誰そがれ』(たれそかれ)

2024-10-13 18:29:00 | 演劇を見てきた

2024/10/11

主人公が母親の残した数々の写真を見つけて、友達と撮影された場所を探す話…だと思うけど、仕事で3分くらい開演に遅刻してしまったので違うかもしれない。

主人公とその友達、若いころの母親とその親友、二組のシーンを交互に見せる進行。

転校なんてどこにでもある別れだけど、だからこそ平凡な日常を特別なものに変える写真という媒体に意味が出る。

演出効果や舞台美術にこだわりを感じる。

スマホのタップ音まで出しているところ初めて見たかも。

写真を飾る複数のハンガーラックも、教文の広い舞台をしっかり彩っていた。

ホリ幕を使った照明効果は高校演劇で多用されがちだけど、その中でも見せ方がうまい。

花火も見られるとは思わなかった。

憧れの作家先生とあった時のリアクションより、シシャモについて語るときの熱量が高くてそれでいいのかと思ったけど、人間びっくりしすぎるとそうなるものかもしれない。

(10/11 18:30 教育文化会館小ホール)

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阪元裕吾監督『ベイビーわるきゅーれ ナイスデイズ』

2024-10-12 00:31:21 | 映画を見てきた

2024/10/10

・殺し屋女子のコンビが、出張先の宮崎でモグリの殺し屋を粛清しようとする話。シリーズ三作目。

・殺し屋としての有能さと、それぞれ違うベクトルで世間に馴染めないというギャップのある二人が、お互いの弱点を埋め合うように暮らしている。

・今回は主張先が舞台とあって、殺し屋としての仕事シーンが多く、日常要素は抑えめ。

・それでも打撃、関節、乱戦、タイマン、銃に刃物、色々なバリエーションでアクションを楽しむことができる。

・特に刃物を使った戦闘は見ていて本当に緊張する。

・スピード感は他と変わりないし、他の戦闘シーンの撮影より事故率が高そうな感じがしてしまう。

・まひろ役の伊澤彩織さんは、実際に動きが早いし、体格のいい男性と一対一で戦っても遜色なく動ける。ここまで戦闘に特化している役者さんは少ないと思う。

・年齢を重ねれば見せ方も変わってくるだろうし、たぶん今見ておくべき役者さんのひとり。

・もう一人のちさとは、髙石あかりさんが演じる。社交性は高いものの、すぐにキレ散らすし、協調性が全くない。カタギの仕事は無理という説得力がある。

・基本的にアクションよりも演技の人という印象はあったけど、一作目から比較するとアクションの頻度も増えている。ポイントになる姿勢がかっこいい。最後の一撃にも意表を突かれた。

・主役二人のキャラがしっかりしているぶん、敵役はもちろん、新しい登場人物の造形は本当に難しいと思う。

・今回は、池松壮亮さん。あまりアクションのイメージはなかったけど、真面目が行き過ぎて底が見えないという深みのある悪役だった。

・サブマシンガンを乱射するところの全く飾り気のない服装が好き。

・前回もあったけど、決着直前に小休憩するのよくわからなかった。

・殺し屋としての正義を全うした最後のハンカチのシーンは、物語が線でつながった感じで、見ていて気持ちよかった。

・今回も清掃班の二人が楽しい。有能なのに頭のネジが一本抜けている感じ。癒し枠。

・水石亜飛夢さん演じる田坂。あの情緒不安定な話し方、どんな心持ちで演技すればああなるんだろう。

・元々のターゲットの存在が軽すぎて、新ターゲットの餌にしかなっていないところもおもしろかった。

(サツゲキ)

※コラボドリンクと特典ステッカー。

 

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KUROGOKU『DOLL』 《Team R》

2024-10-07 00:40:53 | 観劇三昧

KUROGOKU『DOLL』 《Team R》

2024/10/6

・宿舎のルームメイトになった高校生五人が入学して高校生活を送り、結果入水事件を起こす話。

・1983年の戯曲。もう古典と言ってもいい有名作だけど、上演しているのを見たのは初めて。

・年代は作中でも言及される。

・今は技術の変化が目まぐるしくて通信機器ひとつでもノイズになりかねないので、変に濁すよりもはっきり年代に触れたほうが書きやすいのかもしれない。

・髪型も1983年時を意識している。

・それぞれ全く異なる個性の生徒たちが同じ部屋で生活をするので、軋轢もあるが、なんだかんだでお互いを許しながら暮らしている。

・今の感覚だと、仮に校則や法律が許したとしても、自分以外は非喫煙者しかいない室内でタバコを吸うのは論外なんだけど、そのあたりもなあなあになっている。

・その生徒がまさにそのタバコで停学になりそうになり、なぜか他のルームメイトが彼女に謝る流れになっている。喫煙者の自業自得としか思えない。

・同じようなやりとりは他にもあって、男の子の告白を受け入れられなかった女子が、他のルームメイトに責められる。

・特に責めていた生徒は完全にただの嫉妬なのに、なぜか振ったほうが悪者扱いされている。

・自分に合うか合わないかなんて、実際にやりとりしてみるまでわからなくて当然だろうに。

・フラれた当てつけに自殺未遂するようなやつはフラれて当然。

・そういう理不尽さや、その場の雰囲気に流されている感じも、高校生らしいと言えばそうなのかもしれない。

・ただ、死ななくてもいいのにわざわざ死ぬような人たちが、最後に感動的な雰囲気を出しているのは乗りにくかった。

・エピローグ風のシーン、やっぱり死ななきゃよかったのに。

・ルームメイト五人がそれぞれの抱えている問題が順番に明らかになっていく。

・各演者の細かい表情の作りこみや言い立てもうまくいっていたと思う。練度が高い。

・それぞれ見せ場があってやりがいがありそう。

・最初に圧倒的な勢いで駄々をこねている生徒がかわいい。

・実生活でもあんなに全力で駄々がこねられたら気持ちよさそう。誰もいないところで試してみたい。

 

■詳細(観劇三昧HP)

■公演時期 2023/10/19

■地域 関東

■キャスト
佐々木奈緒
倉田みどり
菅原茉利奈
小橋杏佳
柳町明里(劇団身体ゲンゴロウ)
元山日菜子
石田梨乃
藤山ももこ
中前涼眞
畳谷洋登
小坂広夢(声の出演)

■スタッフ
原作:如月小春
企画・製作・演出・照明:黒柳安弘(KUROGOKU)
舞台監督・美術:藤田清二(工房 F)
音響:松本将太
舞台・宣伝写真:野村尊司(KUROGOKU)
映像撮影・編集:中島一人(ハートライン・ピクチャーズ)
編集:黒柳安弘(KUROGOKU)
宣伝美術:平井辰夫
フライヤーモデル・ヘアメイク:柊みさ都
当日運営:水沢 綾
制作・衣装:大澤このみ(KUROGOKU)

■あらすじ
進め! 進め! 進め!
泣き寝入りの少女たちよ
今こそ我らは汝らに告ぐ
時来たれり
ただちに哀しみの冷たい壁を打ち破り 我らと共に進軍せよ
ありとあらゆる艱難辛苦をのりこえて 何があろうと生きようとせず
決して生きようとせず
我らと共に進め! 進め! 進め!

初演から40年。今なお褪せることなく輝きを放つ、如月小春による珠玉の名作

何故、少女たちは水になったのか

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阪本順治監督『北のカナリアたち』(2012年)

2024-10-05 01:13:00 | NETFLIX/Amazon/UNEXT/Apple TVで観た

2024/10/4

・元教師が、かつての教え子が殺人事件を起こしたことを知り、他の教え子たちを訪ね歩く話。

・その元先生役が吉永小百合。

・実写映画で、定年退職したヒロインの役を演じられる人は貴重。

・船から先生が現れるとき、フェイクで出てくる怖そうな顔のおばさん。そのためだけに出てきたっぽくて、もっと出番あげてほしかった。

・話は教え子が殺人事件を起こした理由を探るような体で進行するが、実際には別の目的がある。

・教え子たちの思い出は、彼女が教師をやめるきっかけになった事故の話に集約していく。

・それぞれの視点で事故を振り返ることで、どんどん事故の解像度が上がっていくし、生徒たちの当時の思惑が明らかになっていく。

・子供たちの演技が様式的なのはご愛敬として、合唱が始まると普通にうまくてびっくりする。

・そういう設定はないだろうに、逃げようとする森山未來の身のこなしが軽い上に、その軽さを強調するような演出が入っていてちょっと笑ってしまった。

・企画的に吉永小百合を中心に据えるのが確定していたからこそ、脇の俳優に実力者を揃えたんだろうけど、みんな主役ができる人たちなので逆に話のバランスをとるのが難しそう。

・それでも、あくまで主人公は吉永小百合のまま、それぞれの俳優に見せ場を作り一本の話を作っている。脚本の構成と配役のセンスが好き。

・キスシーンを書くのは結構勇気いると思うけど、脚本家の方は、どんな気持ちで書いたんだろう。

・物語とロケ地どちらが先なのかわからないけど、利尻礼文の雄大な自然と、何かと間違いを犯しがちなちっぽけな人間たちを対比させる構図もよくできている。

・最後の合唱は感動的なんだけど、どうしても演者が豪華すぎるという感想になってしまう。これだけの人たちが集まって人前で合唱するなんて二度とないだろうし。

・エピローグ風に大御所二人で占めるのも配置の妙。セリフはよくわからなかったけど。

・礼文島のロケ地にも行ってみたくなった。

(U-NEXT)

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STORIA法律事務所・他『60分でわかる! 最新 著作権  超入門 』

2024-10-04 00:24:09 | 読書感想文

2024/10/3

前半は著作権とは何か、権利の詳細、制限規定など、入門書らしい内容がコンパクトにまとまっている。

復習にちょうどいい塩梅。

後半はデジタルコンテンツ、SNSなどのWEBサービス、AIにおける著作権の扱い。

これらに紙面を多く割いているのが本書の特徴だけど、なかなか横文字が多くて難しい。

各項目コンパクトにまとまっているが、逆にもうちょっと説明ほしいと思ってしまう。

NFTコンテンツと著作権の説明のところも、自分の中でそもそもNFTとは何かがぼんやりしているし、AIと生成AIの違い、RAG(検索拡張生成)、LoRA(Low-Rank Adaptation)までくると何が何やらわからない。

これから重要になる分野なのは確かなので、こういうよくわからない分野があるんだなと認識して今後の課題としたい。

少なくとも60分では読めなかったけど、ある程度知識を身に付けた後なら、おさらい用にちょうどよさそうな本だった。

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おぎぬまX『キン肉マン 悪魔超人熱海旅行殺人事件』

2024-10-02 20:56:36 | 読書感想文

 

2024/10/2

キン肉マンの世界で起きる超人殺人事件に対して、ミートくんが真犯人を突き止めようと推理する話。

一応、ジュニア向けの推理小説の体を取っていて、真相が明かされる前には、神様的な存在からの状況整理とヒントが提示される。

なので、最初は考えればわかるものだと真面目に犯人を予想していたが、真相が明かされると「そんなもんわかるか!」という気持ちになり、後半はそこまでがんばらないようにして読む。

そもそも超人の設定がデタラメで、巨大化、透明化、瞬間移動は当たり前、あげく超人は殺されても生き返らせることができる。明らかに推理小説向きではない。

被害者は殺されるとき律義に断末魔あげるし、主語がなくても笑い声で誰が喋っているのかわかる。

普段読んでいる小説と全然違う。

そんな一見ぶっ壊れたような世界観の中でもどうにか成立する秩序を抜き出し、それっぽく理屈でまとめる筆者の手腕と原作愛がすばらしい。血盟軍とレオパルドンの絡みは白眉。

もしかしたら、マジック・リアリズムってこういうことなのかもしれない。

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中平康監督『月曜日のユカ』(1964年)

2024-09-27 00:03:53 | NETFLIX/Amazon/UNEXT/Apple TVで観た

2024/9/25

・男を喜ばせることを生きがいにしているユカが、パトロンのパパを喜ばそうとして空回りする話。

・冒頭の灯台みたいな場所で男女二人がいちゃついているところに、巨大な船が通り過ぎていくシーン好き。

・ユカ役は加賀まりこ。不自然なほど時代感のない美人。ちょっとしたオーパーツだった。

・彼女にはパトロンと恋人がいる。

・特別、悪女でも計算高いというわけでもない。

・男を喜ばせようとする信仰に近い信念を持っている。

・純粋なぶん、危なっかしい。

・誰が見ても成功しそうにない人形作戦を楽しみに計画しているところも、不安をあおられる。

・誰とでも寝るが、キスだけは拒否する。それが現実的に有りうるのかはよくわからない。

・相手を喜ばせるという目的が、どこまでも相手次第になってしまうので、どう転んでも幸せになれない。

・母親の教育がおかしい。彼女の職業病のような不自然な笑顔も居心地が悪い。たぶん演技の工夫の一つだと思う。演者は北林谷栄。

・終盤、せっかく気合入れて身支度していたのに、厄介者扱いされているのが本当に悲しい。

・ユカは完全に相談相手を間違えているけど、それに気づいている様子もない。誰にでも「一番愛している」と言うのはたぶん母親の教え。

・加賀まりこの演技は基本様式的だけど、英語で会話するときのほうが自然な感じがする。

・単にかわいいだけではなく、純粋さ、危なっかしさ、頑固さ、図太さ、不憫さと、色々な要素で組み立てられている。

・キリスト教との関係が読み取れるともう少し深く楽しめそう。

・商売相手から「あの女がほしい」と求められるパトロン。セックスの接待。商売相手からも「パパさん」って言われてるの、どうなの。

・それまでは何とかパトロンとしての威厳を保っていたのに、完全に化けの皮がはがされていた。「びっくりしたんだ」の繰り返しも残念。

・その流れで、船長の相手をお願いするのも酷い。

・最後、笑いごとじゃないのに笑ってしまった。

・彼女のキャラクター、音楽、それまでにされてきたこと、奇跡的なバランスでまとめられていた。

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「長沼町旅行」

2024-09-26 00:16:00 | 今月のソロ活
2024/9/25

・有給消化旅行で初めての長沼町。人口1万人の内陸の町。

・JRで苗穂→北広島→バス移動。宿泊先の少し手前、長沼町役場で下車して40~50分ほど歩く。

・このあたりは実家のある遠軽町に似た規模感。

・途中、ネット評判のいい「あいチュらんど」でソフトクリームをいただく。大きい。さっぱり、おいしい。

・だんだん畑が増えてきて貯水池も見えてくる。

・のどかと言えばのどかだが、自然そのままではなく土木工事の変遷を感じさせる地形が多い。

・早めに宿泊先の「ながぬま温泉」に到着したので、建物近くの芝生で過ごす。持ってきた読み物を読む。

・予約時間より少し早めにチェックイン。館内、年期を感じるが要所要所はきれいで不快感はない。

・温泉は源泉かけ流しで全道屈指の湯量とのこと。日帰り利用もできるので、平日昼間でもそれらしきお客さんは結構いた。

・夕食は、隣接施設でジンギスカンの食べ放題。

・最初のスタート皿。羊肉のジンギスカンが4種類と焼き野菜。明らかに量が多い。一般的な焼肉食べ放題のスタート皿の倍以上あると思う。

・定番の長沼ジンギスカン、他のジンギスカンもたれに工夫があって、食べ比べてみると確かに違う。

・薄味とは言い難いが、それでもどんどん食が進む。制限時間90分のところ、50分強で十分な量をいただく。

・温泉入浴は24時まで。日帰り客の受付が終了した時間帯に二回目。誰もいない。もったいない。贅沢すぎる。

・館内の長沼町PRポスターが楽しい。どぶろく特区をアピールしたコピー「隣町なら、密造酒。」、大豆の「北海道は大豆の生産量日本一。長沼町はその北海道で一位。」。農業に対する誇りを感じる。

・朝食は小規模ビュッフェ。とうもろこしがおいしい。

・チェックアウト後、店名に縁を感じて「インカルシ」というカフェへ。街を遠く緩やかに見下ろす立地で夕焼け時の景色がいいらしい。昼で残念。何気に長沼町はよさげなカフェが多そう。

・「赤字丼いわき」で遅めの昼食。経営を心配したくメニューだが、黒字丼や白字丼などもあって面白がれる範囲。

・赤字丼は海老天五本の天丼。ご飯の量はそれほどでもないが、海老天五連発はたしかに腹にたまる。

・人当たりのよい店員のおじさんが、お客さんの会計のたびに「今日はどちらからいらしたんですか?」と聞いていた。

・開店46年になるそうだ。実際、心配無用だった。


平和通り。朝早いので人はまばら。

あいちゅランド

傾斜の強い用水路

貯水池

野外ステージ

広々とした公園

実際には4種類ある

インカルシ(見晴らしのよいところ)

いわきの赤字丼
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劇団柿喰う客『にんぎょひめ』

2024-09-25 20:26:45 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

【演劇】柿喰う客『にんぎょひめ』(こどもと観る演劇プロジェクト2020)

2024/9/25

人魚の娘が王子さまと陸上の生活にあこがれて、海の魔女との契約で足を得るが、王子さまからの愛を得られず、窮地に陥る話。

配信専用作品として公開。それ用の演出というか、サービスもしてくれる。

他の子供向け作品と同様、独特の抑揚と反復を使う語り口。相変わらず中毒性がある。

中盤終盤の障害に対して姉二人が覚悟を見せるところ、ぎょっとする。

いくらおとぎ話でも、王子の愛が得られなかったら泡になって消えるって理不尽すぎて戸惑う。

何の得があってそんな面倒くさそうな魔法の仕様にしているんだろう。

最初に視聴者向けに語り掛けたところが、最後にもうまく繋がっていて、悲劇が悲劇ではないかもしれないというところに着地するアレンジが上手くいっていた。話がやさしい。

あと、どうして姫がメイド風のコスチュームだったのかはよくわからなかった。

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