遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

TAJIRI『プロレスラーは観客に何を見せているのか』

2021-09-13 00:17:46 | 読書感想文

 

 

2022/9/12

世界最大のプロレス団体WWEでスターとなったTAJIRIが自身のキャリアとプロレス論を語った本。

プロレスにおける「サイコロジー」という言葉は、わりとよく耳にするんだけど、実のところ、よくわかっていなかった。

筆者がものすごく乱暴にまとめてくれていて「人間、こうなれば、ああする」ということを真面目に研究するということらしい。

たぶん、演劇にもサイコロジーある。観客の目線は動いている者にひきつけられる、とか。

ビンスが両手で四角いフレームを作り、自分の顔の部分を囲んで「マネー・イズ・ヒア!」といった話も面白い。

表情で見せるといいうことは、ビンスはプロレスを映像作品として考えているということなのかな。

日本では独特すぎる立ち位置の筆者のキャリアも素直に面白かった。

最後に光沢のある黒のみのページを配置する装丁が意味深。

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

三隅研次監督『座頭市物語』(4Kデジタル修復版)

2021-09-12 20:52:31 | 映画を見てきた

2021/9/10

・盲目で居合の達人、座頭市が病におかされた浪人の平手造酒に対して事実上の介錯をする話。

・初見だった。のちのち長く続く一大シリーズの最初の作品。勝新太郎が若い。肌がツヤツヤしている。

・座頭市が意外と早く居合の達人として認識されている。

・盲目の按摩だからってそんなに侮られているように見えない。早々に侠客たちの中の最重要戦力になっている。人物紹介の効率がいいんだと思う。

・ヤクザの対立が主軸だけど、座頭市も平手も双方の組に世話になりつつ、少し距離を置いているので、二人が仲良くなる余白が生まれている。

・初対面の時のゆったりと時間が流れる感じや、ベタな掛け合いでも達人が達人を見抜くシーンは好き。

・座頭市の付き人を任される蓼吉。親分からの信頼が厚いという人間だから善人枠なのかと思ったら、ほんとロクでもなかった。兄貴も兄貴でそろってしょうもない。

・最後も、クズがクズとして処理されていて、かえってすがすがしい。

・意外と戦闘シーンが少ない。最後の大立ち回りまで溜めている。まさに居合のような一点にかける構成。

・それまでは、それぞれの人間関係をじっくり見せる。

・蓼吉の妹おたねのエピソードは構成的に必要なのかどうかよくわからない。蓼吉と付き合ってた彼女はなんだったんだろう。始めからこういう構成だったんだろうか。

・月夜のシーンが色っぽい。おそらく、4Kデジタルリマスター版はここで効いている。夜にしては明るいんだけど、舞台美術的な美しさだった。

・野暮な話、あの刀だと、刺せば強いだろうけど、斬って致命傷を与えられるもんなんだろうか。

・斬られた下っ端がしばらく苦しむシーンが地味に好き。

・そりゃ物語的には名もない斬られ役だったとしても、斬られれば痛いし、死んでなければ助けなきゃいけない。

・小さなところだけど、そういう命の重みみたいなものを感じられたのがよかった。自分のイメージの中にあった時代劇の大立ち回りとはちょっと違う。

・剣の達人が名もない登場人物をバッタバッタを斬りつけていくのも楽しいけど、座頭市のキャラクターを考えれば、そういう泥臭い描写が適切な塩梅なんだと思う。

(札幌シネマフロンティア 9/10 10時)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

北海道立近代美術館「へそまがり日本美術 禅画からヘタウマまで」

2021-09-06 19:56:43 | レポート

2021/8/28

「へそまがり」をキーワードに、芸術的価値のわかりにくい作品を集めた展覧会。

禅画のほとんどが墨絵で、たしかにはっきり巧いと言いにくいけど、輪郭線もわりとはっきりしているし、デフォルメがきいていると思えば、今のマンガを読む感じと大差がない。

逆に江戸時代の作品なのにその感覚の近さで見られるのが不思議。

白隠慧鶴の「楊柳観音図」は浦沢直樹先生っぽい感じ。

ただ、「竹虎図」の虎がどう見ても猫でかわいい。

音声解説で、「当日の絵描きは虎を見たことがない」と指摘されていて、なるほどと思う。考えれば当たり前なんだけど。

他にはフライヤーにも採用されている徳川家光の「兎図」がかわいい。

徳川将軍の書いた絵がいまだに残っているという事実のほうについては、感覚的に理解できない。すごい。

兎図の絵葉書ほしかったけど、イエロー地の別物感が強くて見合わせてしまった。

※気に入った絵葉書。布袋さん何やってんだ。

 徳川家光《木兎図》(部分) 曽我二直庵《猿図》(部分)春叢紹珠《皿回し布袋図》(部分)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「INDEPENDENT:4SS / JAPAN TOUR 札幌公演」

2021-08-29 20:20:39 | 演劇を見てきた

2021/8/28

『フルムーン』出演・演出:明逸人(ELEVEN NINES)×脚本:関戸哲也(空宙空地)

ある男が人を愛したために化け物になる話。

夏目漱石の話題が出てくるせいか、狼男というより山月記に引っ張られる。李徴がいいやつだったら、こうなるのかも。切ない。

明さんの屈託のない演技も切なさに拍車をかけている。

しれっと人狼の設定だけ取り込むのが強い。

『もしもし』出演:福田恵(劇団レトルト内閣)×脚本・演出:中野守(中野劇団)

ある女の人生を「トイレに閉じ込められる」という状況で定点観測していく話。

普通、一人芝居と電話は親和性が高すぎてあんまり新味がないんだけど、ここまで条件を縛るとおもしろい。決定版という感じもする。

電話を使った会話の楽しさはもちろん、普通は小休止になるはずの着替えパートも手数が少なくてかっこいい。見どころ。

『そのころ』出演:葉山太司(飛ぶ劇場)×脚本・演出:大迫旭洋(不思議少年)

主にコンビニの青年が運命の出会いを成就させようとする話。

演者さんの肩の力の抜けた世間話から始まる。

第四の壁という言葉があるけど、単に演者から客席に語り掛けるという形式の話ではなく、話が進んでいくうちに登場人物たちが自分たちと世界を共有しているかもという効果の話になることで、おもしろさの質が一段あがっている。

『カウント9.99』出演:大和田舞(劇団コヨーテ)×脚本・演出:上田龍成(星くずロンリネス)

ある女子プロレスラーが最後のテンカウントを迎える話。見るのは二回目。オープニングの曲がかっこいい。

最後の瞬間がいちばん盛り上がる構成。最後の瞬間が一番盛り上がる可能性があるということは、どんなにつらい人生でも生きる希望が失われないということ。

プロレス好きならニヤリとするエピソードが山盛りで、好みで言えば、やっぱり一番好きだった。

「このカラダ|エティエンヌ・ドゥクルー作『瞑想』」出演・構成・演出:巣山賢太郎(tarinainanika)×演助:タニア・コーク(tarinainanika)

コーポリアルマイムという舞台表現。わかりすい物語ではなく、とにかく躍動する肉体を味わう。

筋繊維や骨のラインまで見える。何が行われているかきちんと理解できたわけじゃないけど、表現者としての色気はぐいぐい伝わってくる。

ジャンルで検索すると色々出てくるので、どういう理屈でできている表現なのか深堀りもできそう。

『頬に雨がおちたから』出演:ヒロシエリ×脚本・演出:イトウワカナ(intro)

マラソンランナーの赤井選手が、数々の人生の誘惑に翻弄されながら、レースを全うしようとする話。

とにかく走る。普通は走る人と実況する人が別人なので、それを一人でやる演者への負荷が見るからにものすごい。

このお話の30代40代のバージョンも見てみたい。色んな誘惑や足を引っ張る何かが出てきそう。

(8/28)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「井上悠介一人芝居作品集~うのうえうえ」

2021-08-28 22:19:56 | 動画で演劇を見た(観劇三昧以外)

2021/8/20

・井上悠介くんの脚本と演出の一人芝居を4作品。アーカイブ視聴。

『部屋が暗い』沖中詩乃

・帰宅した女性が友人と電話で電話しているうちに、体に異変が生じていく話。

・飾りのないタイトル通り、大きな展開の起伏もなく、救いもなく終わる。クセになる後味の悪さ。

・初見の作品だけど、自分の中の井上作品の魅力ってこういうイメージ。

・劇場と配信で見え方聞こえ方の差が大きそうで魅力をうまく摂取できなかったかも。

『バスで帰る女子大生(女子高生バージョン)』前田叶愛

・ある女子高生が、バス内で寝てしまった結果、バスから降りられなくなる話。

・少しコミカルな要素が増えているものの、同じように展開に大きな起伏がなく、文字通り一本道の話。

・後味の悪さを残しつつ、ドライに切り上げ、あとは沈黙。余計な説明はなし。

・登場人物に全く寄り添ってない終わり方が好き。

『デスゲーム業界で働く女たち』泉加奈子

・デスゲーム業界で働く女が、仕事の失敗や恋を通して成長していく話。

・新人OLとデスゲームという、両立しにくい二つの要素を並べて、ギャップを楽しむ方針。

・さすがに前の二作品とは毛色を変えている。

・ずいぶん前に読んだ『督促OL修行日誌』を思い出す。

・どんな業界にもそこで働く人がいる…とか、そういう教訓じみたことを考えても仕方ない感じで楽しむ。

『うのうえうえ』リンノスケ

・きっとろんどんメンバーの仮名を与えられた三人の男たちが、廃病院へ肝試しに行く話。

・ここまで電話で会話する形式が多かったので、一人語り形式が新鮮。

・語りと、いかにも訓練されている感じの体の使い方とが合っていて、見やすい。

・伏線の貼り方が、この公演ならではという感じでおもしろかった。作中の前振りも最低限で済んでいた。

・最後のところはきょとんとしてしまったけど、時間をおいて思い出し笑いした。うまく落としている。

・あと、二作品終わった後の映像が不穏すぎて笑った。映っているもの自体は普通なのに。

(8/15 15時の回のアーカイブ)

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

「北菓楼30周年記念 貝殻旅行ー三岸好太郎・節子展ー」

2021-08-21 00:15:22 | レポート

2021/8/20

招待券をいただき、久しぶりの三岸好太郎美術館。美術館自体も相当久しぶり。

作品ごとに解説がついていて見やすい。

初期の好太郎の作品に「ヘタウマ」とコメントがついていてちょっとびっくりする。

確かに同時期の作品を比べると、素人目にも節子のほうがうまく見える。

節子が好太郎の描いた自分の絵を見て「私より好太郎の母に似ている」という感じの感想だったのも面白い。

「夭折した天才」は芸術家の浅いイメージだけど、実際には長く生きて最後まで強い作品を作り続けるタイプの天才もたくさんいる。

三岸節子はそんな芸術家だとわかる。

色合い鮮やかな『花・果実』、宣材にも使われた『自画像』、晩年にして最も迫力のある『さいたさいたさくらがさいた』の絵葉書を買った。

作品サイズを含めた実物の記憶で保管する感じになるけど、それでもかっこいい。

ほんとは『作品Ⅰ』がほしかったけど、販売していなくて残念。

 

三岸節子《花・果実》(部分)、三岸節子《自画像》(部分)、三岸節子《さいたさいたさくらがさいた》(部分)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

深作欣二監督『いつかギラギラする日』(1992年)

2021-08-20 01:03:37 | NETFLIX/Amazon/UNEXT/Apple TVで観た

2021/8/15

現金運送者を襲った犯罪者たちが仲間割れを起こし、警察やチンピラ、ヤクザを巻き込んで大金を奪い合う話。

最初のお金を山分けするところ。

一歩踏み出せる人間と踏み出せない人間が対照的に描かれている。残酷なほどわかりやすい。

犯罪者のリーダーを演じるのはショーケン。さすがの圧力と存在感でかっこいい。

樹木希林さんとのヒリヒリした掛け合いも見どころ。

本筋ではないし短いシーンだけど、役柄上は普通のおばさんなのに、腹の座り方と現実以外何も見ていない様子で、ショーケンと張り合っている。さすが。

地方ヤクザのファミリー感がかわいい。あとでwiki見てみたら、八名信夫さんはプロ野球選手だったのか。

雨の降る夜、チンピラの彼女が「ロックンロール!」と叫びながら、自動車の上からヤクザやら警察やらにマシンガンを乱射するシーンが好きだったんだけど、今回見直したら、そんなシーンはなかった。

ぼんやりして見逃したのか、記憶違いだったのか、別の映画の記憶が混ざっていたのか、謎。

(U-NEXT)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ELEVEN NINES『プラセボ/アレルギー』

2021-08-12 21:48:02 | 演劇を見てきた

2021/8/12

・小さな工場の工場長が期間工員を迎えてトラブルに巻き込まれたり、自らトラブルを起こしたりする話。

・舞台装置の実在感。巨大な鉄骨がむき出しになった、人間ではなく機械のサイズに合わせたようなガランとした空間。高さもある。

・特に中央のキャットウォークに続くハシゴが高い。役者さんは簡単そうに上り下りしていたけど、たぶん相当怖い。

・工場長役は納谷真大さん。陽気なところ、鬱陶しいところ、おっかないところ、みじめなところ、かっこいいところ、納谷さんのいろんな演技が堪能できる。

・自分は完成したものだけを見ているから当たり前のように感じるけど、その匙加減はかなり難しいと思う。

・自分自身、一年くらい出稼ぎ感覚で工場勤務していたことがあって、たしかにああいう感じのめんどくさいおじさんはいた。少なくとも二人いた。

・キレるポイントがよくわからないのも共通している。

・明逸人さん演じる丸川の胡散臭さも絶妙で、ずっと「どっちともとれる」感じをキープしていた。一瞬、すごむところが後半の展開にかなり効いている。

・観劇後にパンフを見る。賛否の分かれる作品みたいなことが書いてあって少し意外だった。

・初演は見ていないのでわからないけど、少なくとも今回はそこまで否があるとは思えない。

・たしかにハラスメント描写もあるけど、大体は作中の機能を失わない程度にコンパクトにまとめられていて調整がきいている。

・出来事を俯瞰して見ているポジションの次郎が、生演奏で印象的に干渉してくるのも、人間関係の生々しさを緩和する役割を果たしていたと思う。演者は山木将平さん。

・エンタメ作品である以上、できるだけ多くの人に楽しんでもらうことが前提になるし、それでもつらい人はいると思うので、その調整には終わりがない。

・あんなにどうしようもない工場長が最後ちょっとカッコいいのも気になると言えば気になる。

・ただ、本作で描かれているのは、人間は多面体であるという当たり前だけど、忘れがちなこと。

・どうしようもない人というレッテルを貼って済めば楽だけど、世の中だいたいそれでは済まない。

・人間関係も今回の作品作りも、その終わりのない調整の果てに成り立っているという、作品そのものの面白さに比べて、あんまり面白味のない感想に落ち着いた。

(8/9 19:30の回)

コメント (2)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

きまぐれポニーテール『King of Rock’n Roll』

2021-08-11 04:08:45 | 演劇を見てきた

2021/8/7

・戦争が始まりつつある世の中で、活動内容のよくわからない貞球部の不良部員たちが実のない日々をすごす話。

・前回の上演は2006年。見たはずだけど、なにぶん15年前なのであまり覚えていない。前回とは演者も演出も団体も違うので、ほとんど新作として見る感じ。

・作中で流れるテレビ番組が過剰に凝っている。画面が小さいのでプロジェクターでフォローしてくれるのがありがたい。そちらも別に編集入っているようだし、ほんと凝っている。出演者も多様で演劇シーズンらしいお祭り感。

・おそらくブラウン管の、あまり融通の利かないタイプのテレビだと思うけど、照明の一部として調和していたし、ちょっとした間を取るのにも役立っていた。

・2006年の作品にしても少し古い方向に誇張された登場人物。見る側を構えさせない安心感のある掛け合いと、その隙間隙間に差し込まれる戦争関連のニュース。

・その繰り返しで話のリズムを取っている感じ。

・主人公ハシモトを演じる足立泰雅くんのガツガツしたところとオドオドしたところを行ったり来たりする感じが楽しい。小突かれてふにゃりと倒れる動きも好き。

・石川哲也さんの膝頭の上に普通の人にはない筋肉こぶがついている。段差の移動があまりになめらかでいちいち笑ってしまう。ロボ子や玉置玲央さんの一人芝居を思い出した人も多いはず。絶対領域って本来ああいうものだと思う。

・内容的には映画『いつかギラギラする日』を連想。

・荻野目慶子さん演じた麻衣の言葉「ロックンロール!」「私を見ろ!」は本作のテーマそのもの。

・映画では、犯罪者や公権力、ヤクザたちに、彼女がマシンガンを乱射するシーンが山場になっている。

・最終的に破滅していくんだけど、それでも、暴力や権力に反発して我を通そうとする爽快感があった。

・本作のハシモトの選択は、ほとんど言われるがままに暴力や権力に取り込まれている感じ。

・その後味の悪さは、むしろ本作の持ち味。

・若さというと行動力やノリの良さなんかを連想しがちだけど、それらはのちのちの後味の悪さとワンセットだったりする。で、それらは取り返しがつかないことも多い。

・それに、自分が、ハシモトなのか、荻野目慶子なのかと聞かれたら、間違いなくハシモト側の人間だもんなと納得してしまった。

(8/6 19:30の回 )

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

リドリー・スコット監督『ブレードランナー(最終版)』(1982年)

2021-07-31 00:26:20 | NETFLIX/Amazon/UNEXT/Apple TVで観た

2021/7/24

・感想書くタイミングを逃して何度も見てしまう

・ブレードランナーとは脱走したレプリカント(人造人間)を判別し捕える特捜班みたいな役割の人。

・近未来としての2019年、ロサンゼルス。引退したブレードランナーであるデッカードが、地球に潜伏するレプリカントを捕えるため、現場復帰させられる話。

・ビル一面に強力わかもとの広告が出ていたり、店の看板にやたらと日本語が使われている。日本色が強い。

・1982年だからバブルには少し早いんだけど、単純に監督が日本文化好きだったのかなんだったのか。

・技術が一周して庶民的な街並みと高度な科学技術が入り乱れている。近未来表現として生々しい。

・街並みや、タイレル社のオフィス、デッカードの家、光の使い方が印象的で美しい。

・人間とレプリカントの見分け方は、瞳孔チェックみたいなこともするけど、診断テストの比重が大きい。

・診断シーンは面白いんだけど、診断者がヤブだと、ほんの少しの技術革新ですぐ見分けがつかなくなりそう。

・レプリカントは感情を持つことがあるという。それがわかってて寿命設定をするのはなかなかひどい。

・人を殺害したと言っても、奴隷の反乱そのものだし、感情を持ったレプリカントを強制労働させてれば必然の出来事だったようにも思う。

・おそらく作り手側もそのへんはわかっていて、そういう残念な構造の世の中でも、レプリカント側にちょっとだけ希望を持たせたまとめ方をしている。

・レイチェルが髪型を変える前後が色っぽい。

・ピアノのシーンはそれこそ『ロボット RUR』を踏まえているのかも。

・宇宙植民地という超辺境で活動していたレプリカントのわりには、それぞれそんなに強くない。

・寿命の影響があるのか、銃は持てないようにプログラムされているのかも。ほとんど人間化していたレイチェルが例外なだけで。

・なので、本来は生身の人間より強いはずのレプリカントに、狩られる側の悲哀みたいなものが透けて見える。

・彼らと同じようになりたいとは思わないけど、レプリカントたちが滅びる瞬間の生を満喫しようとしているところが、ちょっとうらやましくも感じた。

(PrimeVideo)

コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする