2025/7/22
・潜水士目線で洋上風力発電を推進していこうとする著者の、主張と実践を紹介した本。
・洋上風力発電は、発電量やコスト、自然災害への耐久性など、どちらかというと非現実的なイメージがあった。
・ただ、日本政府はわりと本格的に動き始めているし、ヨーロッパの一部の国では実用化されている。
・イギリスとドイツが強いらしい。イギリスはともかく、北のほう少しだけ海に面しているだけのドイツは意外。
・東日本大震災で、原子力発電のコストは、事故ると測定不能な規模になることを学んだので、本当に洋上風力でいけるならそれのほうがいい。
・再生可能エネルギーには懐疑的な人もいるけど、東京アクアラインをはじめ、様々な大規模工事で長年海中作業に従事し続けた著者の言うことなので、そのへんのネット論客風情が覆すのは大変だと思う。
・海に建造物を建てる際には、必ず海中で黙々と作業している生身の人間もいるという、わかりきったことを思い出した。
・会社を経営している人なので何かしらの利権もあるんだろうけど、そのあたり営利企業なんだからあたりまえで優先順位の話になる。
・ヨーロッパでは日本のような海焼けがないと書かれていた。
・本書で出ていたヨーロッパは、デンマーク、イギリス、オランダ、ドイツくらいなので、単に日本の対象エリアより高緯度という話ではないんだろうか。
・洋上にプロペラを浮かべることで、海焼け対策になるし良い漁場にもなるらしい。
・ちゃんと各所で獲れる魚の数を比較して見せて、地元の漁師さんから信用を得る。コミュニケーション大事。
・未来のエネルギー問題に向き合うスケール感と、目の前の漁師とスムーズにコミュニケーションを取る現場能力、両方の視点で語られていてよかった。
・読み終わってから色々検索すると、今は原材料や人件費の高騰で、洋上発電も伸び悩んでいるようだ。
・そういえば、台風や津波のような大規模な自然災害時の耐久性については語られていない。
・本書内の図が全部パワポっぽかったり、ヨガの内観体験とか、「地球に感謝」というフレーズとか、危なっかしさを感じつつ、半信半疑で応援していきたい。