遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

火曜日のゲキジョウ「第4回30GP 中野劇団『結婚の報告』」

2019-12-19 00:00:19 | 観劇三昧:第4回30GP

観劇三昧:中野劇団『結婚の報告』

2019/5/24

バーの客二人がそれぞれ厄介そうな相手に結婚報告をする話。

一人については似たような話を書いたことがあるので、初めて見るのに既視感ある。

のんきにはしゃいでいる友達がかわいい。「ちゃんと言ってマジで。マジで?」の言い方。

もう一組のほうがひどい。

作中でも言ってたけど、最初は状況がおかしい組だったのに対して、次は人がおかしい。

最初に状況がおかしい組を見せているので、多少おかしい人を見せても、お笑いコントっぽく見えにくい、という効果はあるのかも。順番逆はありえない。

オチももう一組の存在があってのことだし。

とはいえ、二つの独立した話を交互に見ているような気分にもなる。

配置的に二人対一人になるので、どうしても映像だと二人のほうが中心になる。

たぶん、一人のほうもいいリアクションしているはずなので、劇場で見たかったかも。

※半年前に見て感想も書いたのに、あげるの忘れてたみたいです。

 

劇団名 火曜日のゲキジョウ

公演時期 2019/01/25

地域 近畿

キャスト
三条上ル/桐山泰典/延命聡子(以上、中野劇団)/近衛虚作(喀血劇場)

スタッフ
作・演出:中野守(中野劇団)

あらすじ

とあるお洒落なバー。常連客の男二人が偶然その日、結婚の報告をこれからこの店ですると言う。

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火曜日のゲキジョウ「第4回30GP 劇団りゃんめんにゅーろん『晴れ間』」

2019-12-18 23:36:41 | 観劇三昧:第4回30GP

観劇三昧:劇団りゃんめんにゅーろん『晴れ間』

2019/12/18

リストラを促す本社の人と、渋る営業所の人が言い争ううちに、謎の三人目が現れる話。

典型的な対立ベースの二人芝居。

二人ともいい感じにくたびれた中年男性なんだけど、交渉事を生業とする人間独特の軽さと圧迫感だったり、多少の失礼じゃダメージの通らない支店長のメンタルだったり、二人とも経験を積んだ社会人としての生々しい存在感がある。

だからこそ、あまりにもド真ん中な物語らしい仕掛けが映える。

ジャンルとジャンルが正面衝突しておもしろい事故が起きている。

肝心の対立の基礎になるところはフェードアウトしてしまったような感じはするけど、脇道が楽しいので有耶無耶になっている。

信じる信じないで距離が縮まっているところがかわいい。

結局、おまえは誰なんだよという、誰もが頭に思い浮かべる疑問を残して余韻としている。

 

劇団名 火曜日のゲキジョウ

公演時期 2019/01/25

地域 近畿

キャスト
山本祐也/坂本顕(The Stone Age)

スタッフ
脚本演出:南出謙吾/楽曲:Yousei Suzuki

あらすじ

地方の営業所の廃止をめぐる、営業所長と本社幹部の攻防を描いた経済ドラマ。
営業所の廃止は会社の存続の為にやむを得ない判断なのだ。
はたして、地方の営業員は大義の為と、犠牲になるしかないのだろうか。
そんな中、本社幹部はとんでもないものを目撃する。
哀愁と滑稽に満ちた中年男の二人芝居。

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火曜日のゲキジョウ「第4回30GP 三等フランソワーズ『フレンチとマニュアル』」

2019-12-17 21:58:34 | 観劇三昧:第4回30GP

観劇三昧:三等フランソワーズ『フレンチとマニュアル』

2019/12/16

お見合いパーティで知り合った男女がフレンチのお店で二回目のデートをする話。タイトルおしゃれ。

これ以上、単純化しようのないくらい単純な設定なのに、会話の面白さだけで30分弱、あっという間に見せる。体感時間が短い。

前回見た『ムーンライト』もそうだったけど、対話の流れを崩すのがうまいし、演技の手数も多い。

心が折れるところも、ボクシングでいいのもらって意識が飛んだけど一瞬で気合を入れなおした…みたいなリアクション。

自然なツッコミが的確にヒットしている。

そして、酔っ払いの支離滅裂な話題のブレ方。

ピリピリしていても最初からニコイチ感強い。

緊張でガチガチな会話から、三歩進んで二歩下がるの繰り返しで、ジリジリ関係を詰めていく。

居酒屋の話題でホントに意気投合している感じになってよかった。

ダメな人が人並みの世間話ができるようになっただけなのに、素直に感動する。

 

劇団名 火曜日のゲキジョウ

公演時期 -

地域 近畿

キャスト
中川浩六/木山梨菜

スタッフ
脚本・演出:中川浩六/スチル:斉藤幸恵

あらすじ

お見合いパーティーで知り合った男と女。
お互い失敗するまいと、ハウツー本を忍ばせての初デート。
上滑りする会話が二人の距離を開け、開いた隙間をアルコールが埋める。
恋愛初心者とお見合い浪人の、噛みあわないしゃべくりコメディー。

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火曜日のゲキジョウ「第4回30GP 劇団乱れ桜『Break Room』」

2019-12-16 14:46:25 | 観劇三昧:第4回30GP

観劇三昧:劇団乱れ桜『Break Room』

2019/12/14

オンラインゲームのチャットルームでだべっているプレイヤーたちが、ゲーム閉鎖の危機を通して現実と向き合うようになる話。

思わず『V&R』を見返す。

ゲームの運営側の人が、立場を隠してゲーム内にいるという型はわかりやすくて強そう。

最近は誰も彼もみんなオンラインゲームやってるイメージなので、ゲーム内のヒーロー然としたキャラクターと、負け犬プレイヤーとの対比が、ちょっと懐かしい感じ。

鉄砲玉然としたチンピラの舎弟。口調も体もキレてるし、オラつき具体がかわいい。

本質的にオンラインゲームって、常に更新されていくもので、お願いして存続できるようなものじゃなさそうだけど、どうなんだろ。

必要だと言われて残したけど、直後に使われなくなるの、小さい子を持つ親あるあるでは。

これだと運営側が可哀想なので、何かチャットルームでうまい課金の仕組みができたんだと思いたい。

 

カテゴリー -

劇団名 火曜日のゲキジョウ

公演時期 2019/01/24

地域 近畿

キャスト
石村啓行/春日太陽/坪那海/戸田晋太郎/とだただし(ポインセチア)/野田桜/ヒロ/山口瑛子(以上、劇団乱れ桜)/佐野あやめ/ポセイドン橋本(Geek_Factory)/やまうえみなみ

スタッフ
作・演出:napomidori/メイク:樋口理恵

あらすじ

オンラインゲームのチャットルームで日々雑談を繰り返す5人。
「始まりの村」に閉じこもり旅立たない彼らは現実世界でも、
それぞれの悩みを抱えて、一歩を踏み出せないでいた。
ここは『Break Room』僕たちの休憩室。

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火曜日のゲキジョウ「第4回30GP 俺たちの地球空洞説『がらんどう』」

2019-12-15 21:00:25 | 観劇三昧:第4回30GP

観劇三昧:俺たちの地球空洞説『がらんどう』

2019/12/13

この「作品」を見に来た「お客さん」の一人が、カバンを盗まれてしまう話。

カバンには彼の人生のすべてが詰まっている。

そして、その人生は空っぽだという。

空っぽの記号としての村上春樹が不憫。

実在する人物名、団体名、地名、上演後に始まる前説、客席から現れる登場人物。

ごく身近と思われる演劇関係者からアガサクリスティまで、既存の固有名詞で外枠を覆って、作品も、主人公の男も、タイトルどおり、「がらんどう」になるという趣向、でいいのかな。

カバンを盗まれて空っぽになる、人生自体も空っぽだった、全体が入れ子構造というところまではわかるんだけど、地球が逆回転したり、推理小説の登場人物が出てくるところのつながりはよくわからず。

最後の群唱ももちろんよくわからないので、この外枠を、さらに遠くのほうから眺めるような気持ちになる。

やっぱり「北海道」は遠いのかも。

 

劇団名 火曜日のゲキジョウ

公演時期 2019/01/25

地域 近畿

キャスト
佐倉ハルキ(劇団桜月会)/玉井優樹/落合沙也香/太田伊純/中山宗次郎(劇団ほどよし)

スタッフ
脚本・演出:磯淵良幸(俺たちの地球空洞説)

あらすじ

この劇は大阪府大阪市浪速区日本橋四-七-二十二で起こった事件である。
この空間の人たちは、あくまでも実在であり、その氏名は実名でもある。
日は二〇一九年一月の下旬、時は日没時である。
この劇場は中空であり、がらんどうである。

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火曜日のゲキジョウ「第4回30GP S☆J Lab×二朗松田『屍体は歩かない』」

2019-04-30 02:34:10 | 観劇三昧:第4回30GP

観劇三昧:第4回30GP S☆J Lab×二朗松田「屍体は歩かない」

2019/4/26

舞台のリハーサル中にとても残念なことが起きる話。

暗転時の見え方がネタになっているので、本来なら映像ではなくライブで体験したい感じ。

撃たれて死ぬ仕草が何度も見てもかっこいい。人が一瞬で物になる感じ。

話に合わせた作り物感のある演技といちいちきれいな仕草。

短い時間で白女優と黒女優がオセロのように関係がひっくり返る構成。ライトなブラックスワンだった。

衣裳の件も、たぶん、(劇中の)初期の演出プランにはあったんだろうなと思わせる。

本来のヒロインであるタクシー探偵が、人の台詞まで結構ちゃんと覚えていて健気。

撃たれたらどうなるんだろうと思っていたら、ちゃんと面白い感じで死んでいた。昔のK‐1を思い出した。

「車の中はよくない」という踏み込んでくる台詞。

現場が死ぬほど迷惑するので、舞台上だけでもきちんと死んでおいてほしい。

 

劇団名 火曜日のゲキジョウ

公演時期 2019/01/25

地域 関西

出演
内田郁子(ミクル・ミュージカルカンパニー)/土井郁己(プライムオーダー)/山口瑛子(劇団乱れ桜)/室屋和美

スタッフ
脚本・演出:二朗松田(カヨコの大発明)

あらすじ

ある劇団事務所にて拳銃による殺人事件が発生する。犯人は女優。被害者もまた女優。そしてその二人の確執の影には劇団演出家の存在が…。新シリーズ「タクシー探偵淳子」、珠玉のサスペンス巨編!ていうお芝居のリハーサル風景。

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火曜日のゲキジョウ「第4回30GP 大阪朝高演劇部希望『ゾエアが満天の夜空』」

2019-04-20 00:00:11 | 観劇三昧:第4回30GP

大阪朝高演劇部希望『ゾエアが満天の夜空』

2019/4/12

朝鮮学校に通う女子高校生三人が、いろんな時間と空間から自分にとっての世の中を見る話。

ごく身近な話から始まって、世界規模の話になったり、過去だったり未来だったり、自分だったり、友達だったり、海なのか空なのか、色んな言葉で色んな場所に連れて行かれる。

朝鮮学校の生徒という立場も、こういう発想を後押ししているのかなと思ったりする。

飛行機雲を指差して叫ぶ一言で、世界の見え方を反転させているのはすごい。

大阪だしイメージどおりの大阪弁なんだから当然笑いもあるだろうと思っていたら、いい意味で笑い要素を必要としていない。

そんなかで時々わからない単語が出てくるけど、役者さんの存在と言葉の爽やかさに持っていかれる。

「ナ」は私という意味らしい。

全体的に強い言葉が多いのに、ひとつにまとまっていてきれい。

見終わって、まずゾエアで画像検索した。

 

劇団名 火曜日のゲキジョウ

公演時期 2019/01/24

地域 関西

出演
全咲愛
崔智世
鄭梨花

スタッフ
脚本 演出:金哲義

あらすじ

2018年 大阪朝鮮高級学校に入学した三人の少女。ルエとリアンとサフィ。
幼馴染の三人は仲良く過ごしながらも、お互いに心の影が時折覗く。
三人を取り巻く世界が大きく動こうとする片隅の片隅で
くだらない世界の動きよりも
三人にはもっと大切な想いを伝えようと、毎日を震わせていた。

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