2025/8/12
上田龍成くん作演の一人芝居を三作品を動画で視聴。
『みそやだ』『ポタリポタポタ』は初見。
岡田怜奈『みそやだ』
・味噌の蔵元で生まれた、やたら運の悪い女性が、幸運を引き込むために「ん」の付く言葉を集める話。
・落語の演目がベース。構成や言葉遊びはシンプルなので、言い立てのリズムや迫力が見どころになる。
・ミソが付くのは避けられない人生なので、そのマイナスを「ん(運)」のプラスで逆転しようという前向きな発想。
・でも、子供からしたら母親が年柄年中こんな調子だったら不安になりそう。ん廻し二世。
荒木宏志『ポタリポタポタ』
・九州のサッカーチームのサポーターが、左遷先の北海道で地元チームのサポーターとして再起する話。
・今まで見た一人芝居の中で一番うるさいオープニングで笑った。鳴り物はずるい。
・スポーツチームの応援ほど非生産的なものはないけど、それでも応援でしか得られない何かはある。
・その無駄なようで無駄とも言い切れない言葉にできない何かを垣間見える作品だった。
・絶対この人バズると思ったらやっぱりバズっていた。
「幕間映像」
長崎で活動する荒木さんが長崎の料理を15秒で説明し、岡田さんきゃめさんが想像をまじえて再現する。
オムニバスでこういう一息つける動画はありがたい。
きゃめ『カウント9.99』
・ある女子プロレスラーが人生の引退式を全うする話。
・見るのは3回目。過去二回はライブ。映像だし3回目だし、さすがに楽しめるかなと心配してたけど杞憂だった。
・実際、見たのは結構前なので過去と比較もできない。目の下の白いのは前からあったかな。目力が強い。
・ほぼモノローグのみの序盤。説明要素多く、笑いは抑えめなのに、メイクとコスチューム、ヒールらしいふてぶてしさで悠々と乗り切っていた。存在が強い。
・大河ドラマとしてのプロレスで考えると、やっぱり同期ライバルとの関係性がおもしろい。恩讐の彼方。
・前も似たようなこと書いたけど、10カウントのその瞬間こそが最も華々しいという、人生に夢を与えてくれる作品だった。