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遠藤雷太のうろうろブログ

何かを観たら、とにかく400字または1000字以内で感想を書きつづるブログ。

Jeong Da-Hee『グレート・ウンコ・ガール』

2025-07-29 13:22:00 | 異邦人

Jeong Da-Hee『グレート・ウンコ・ガール』

2025/7/28

過敏性腸症候群の少女が便意を克服する話。 

たぶん間違った要約ではないんだけど、ホントにこれでいいのかと不安になってしまう。

韓国のアニメらしい。韓国は暴力映画のイメージが強いので、こんなしょうもない作品もつくるのかと親近感がわく。

絵柄もかわいらしく、作中の文字がハングルなだけで国籍による違いを感じさせない。韓国でも学校のトイレでうんこするとイジメの心配があるらしい。

実際、過敏性腸症候群の人はいるし、本作は14歳だけど、誰だって年齢を重ねれば、似たようなピンチになることはありうる。笑える話のようで、共感が勝つ。

最後のほうの展開は、「30歳まで童貞でいると魔法使いになれる」みたいなことなのかなと思った。

コーギーがウンチしたときに、飼い主が「うんちたれねえ」と声をかけていた。そう聞こえる。韓国語でそんなソラ耳がありうるんだろうか。

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カミュ『異邦人』

2025-07-11 23:35:46 | 異邦人

2025/7/11

・海辺の町に住む青年ムルソーが、殺人と母親の死を悼む様子を見せなかったことで、死刑判決を受ける話。

・殺人よりも母親の死に悲しむ様子を見せなかったことが決定的だったらしい。よくわからん。

・一方で、殺されたアラビア人のことには誰も関心がなさそう。かわいそう。

・ムルソーは村上春樹作品の主人公感がある。

・常に温度感が低く、母親が死んでも平然としているし、彼女にも性欲以上の興味はなさそう。

・ただ、周りの人間からはわりと慕われている。自分から近づこうとしなくても、周りの人が勝手に近づいてくる感じ。こんな人、実在するのかな。

・レエモンには都合のいい存在だったとも言えそうだし、他人に無関心だからこそ、ある種の人たちにとっては話しやすい相手だったとは言える。

・「こんなことを話してしまって嫌われないだろうか」のようなプレッシャーを与えない存在。

・執筆当時の人と今の人間では、どうしても感じ方が変わる。

・少なくとも今の日本に比べれば、母親が亡くなったら涙を浮かべて悲しまなければいけないし、戦争期間の作品だから銃にしろ死刑にしろ人を殺すことへの心理的ハードルは低そう。

・そういえば、あんまり意味わかってなかったなと、精選版日国アプリで「異邦人」で調べてみる。

・「①外国人、異国人。また、別の地域。社会からやってきた人。見知らぬ人。②ユダヤ人が神の選民であるという誇りから、非ユダヤ教徒、特にキリスト教徒をさして読んだ言葉。」

・基本的には①の意味で「異なる価値観の世界からやってきたように見える若者」の話でいいような気もするけど、本作はキリスト教も重要な要素になっている。

・ムルソー自身が異なる価値観を持った異邦人とも言えるし、キリスト教的な価値観を持った異邦人たちがムルソーを追い詰める話とも言えるかもしれない。

・ムルソー自身がユダヤ人という描写はなさそうだけど。

・関連の研究はたくさんありそう。

・結構読み取りにくいところもあるし、他の訳者の本なら印象変わるんだろうか。

・作品テーマとは全然関係ないけど、フランスでは1981年まで死刑にギロチンが使われていたことに驚いた。

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カミュ『異邦人』(第二部/5)

2025-07-09 12:43:00 | 異邦人

2025/7/7

独房に戻ったムルソーは空の移り変わりや逃亡の可能性、刑罰、上訴について思いを巡らせる。司祭との問答で彼は激高するが、最終的には自分は幸福だったと悟る。

これで終わり。ちょっとあっけなかった。

解説のページ数が案外多かったこともあり、急に終わった印象。刑の執行までいかない。

「結局、この人何だったの」という疑問が残る。

そして、その疑問に、「こんな人だ」と言えたとしても、意味があるのかないのか。

終始温度感の低いムルソーから怒りを引き出した御用司祭は案外優秀なのかもしれない。

宗教としては定型句でも、他人から「我が子」呼ばわりされたら嫌な気持ちになる人がいるのはわかる。

ただ、家族に対する意識も希薄なんだよなこの人、とも思う。

そこで激高するということは、神に何かをゆだねるような生き方は嫌なんだろうか。

おそらく神よりも家族よりも太陽の熱のほうが信じられる人なんだと思う。よくわからないけど。

 

「人間は全く不幸になることはない」(P120)

「私は神のことで時間をむだにしたくなかったのだ。」(P127)

「私は、自分が幸福だったし、今もなお幸福であることを悟った。(P130)

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カミュ『異邦人(窪田啓作訳)』第二部/4

2025-07-08 00:14:25 | 異邦人

2025/07/03

裁判が続く。検事は「ムルソーは犯罪を予謀した」と主張する。弁護士は懸命に弁護を試みるが、ムルソーへ斬首刑の判決が下される。

「予謀」は犯罪を前もって計画すること。

購入したばかりの日本国語大辞典アプリで調べたが出てこなかった単語。がっかり。

ムルソーは話している内容よりも、検事の熱量に興味を持っている様子。

たしかに他人一人を死に追いやるという大事に気後れすることなく職務を全うしようとしている。

彼の話には、創作や想像も結構含まれているし、職務熱心なあまり、むしろ人としての大事なものを失っているように見える。死罪一人いくらみたいなインセンティブでもあるのかな。

もしかして、ムルソーはアラビア人に刃物で刺されそうになったことを周りに話していないのか。刃物は重要な物証にもなるはずなのに。

あと、斬首刑って。せめて絞首刑じゃないのだろうか。ほんとにこの時代のフランスはそうなのか。

「それは太陽のせいだから」(p110)

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カミュ『異邦人(窪田啓作訳)』第二部/3

2025-07-06 21:34:00 | 異邦人

2025/07/03

およそ一年の拘留期間を経て、ムルソーの事件の裁判が始まる。裁判長や陪審員たちの関心は彼と母親の関係に集中し、擁護側の証人の声は届かなかった。

また暑い夏がやってきて、ようやく裁判が始まる。太陽や暑さに関する言及が多い。

検事の、母親を大切にしない奴は凶悪犯罪を犯すのだという、よくわからない理屈とそれに同調する人々。殺されたアラビア人のことは忘れられているように見える。

「彼は母親を埋葬したことで告発されたのでしょうか、それとも一人の男を殺害したことで告発されたのでしょうか。」(p103)という弁護人の精一杯の主張も、母親を大切にしない人と殺人には関係があるはずだという野蛮な理屈で覆される。

万事他人事に思われたムルソーも、裁判に興味を持ったり、泣きたくなったり、セレストに対して抱きしめたくなったりと、いろいろ感情は動いている。

ChatGPTに作中の裁判制度について質問したら、回答は得られたが、ついでに重大なネタバレをされた。そういう危険もあるのか。

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カミュ『異邦人(窪田啓作訳)』第二部/2

2025-07-04 00:10:00 | 異邦人

2025/6/29

ムルソーは刑務所に入れられた。彼は数か月の独房生活にだんだん慣れていった。

彼は少なくとも5か月独房に入れられている。

本人の温度感も低かったし、人を殺しているものの正当防衛的なことを想像していたので、ちょっと意外だった。判事との雑なやり取りも影響しているっぽい。

面会のシステムが独特に感じる。

面会人とは二重の鉄格子で隔てられている。鉄格子間も8~10メートルくらい離れている。遠い。

大きめの声を出さないと話ができないし、一対一ではないので他の人の声も邪魔そう。

面接に来たのはマリイだったが、家族ではないため何度も来ることはできないらしい。

昔少し読んだだけの印象だけど、村上春樹っぽさを感じてきた。

言外にずっと主人公の「やれやれ」を感じる。

作品名は忘れたけど、狭い穴の中に閉じ込められている描写があったはず。

「一番つからかったことは、私が自由人の考え方をしていたことだった」(p82)何言ってんだか。

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カミュ『異邦人(窪田啓作訳)』第二部/1

2025-07-03 06:29:00 | 異邦人

2025/6/29

ムルソーは逮捕される。クリスト教徒の判事の機嫌を損ねつつ、尋問を受ける。彼の身柄は憲兵に託される。

二部のはじまり。

前章で彼は眼を斬られたと思ったんだけど触れられていない。違うんだろうか。

ムルソーは相変わらず他人事感覚で尋問を受ける。心証をよくしようという意思が見えない。

敬虔な判事は「神を信じるか」と聞くが「信じない」と答える。

どうしてこんなにやる気がないんだろう。

こういう淡々としている感じは作中人物としてあんまり好きではない。現実味がない。

そう考えてみると、ちょっと何かあると周囲にキレ散らかしていたラスコーリニコフは、まだ人間臭かった。

ただ、前章で、好きな浜辺の特殊な沈黙をうちこわしてしまったと感じてから、更に銃を撃ち込んでいるので、そこで少し苛ついていたなかなとは思った。

「悔恨よりも倦怠を感じている」(p76)

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カミュ『異邦人(窪田啓作訳)』第一部/5

2025-07-02 18:52:19 | 異邦人

2025/6/29

ムルソーとマリイはレエモンに誘われ、彼の友人の別荘に遊びに行く。レエモンは元恋人への暴行によりアラビア人に付きまとわれている。彼らとのいざこざのすえ、ムルソーはアラビア人の一人を射殺してしまう。

第一部の最終章だからか急に長い。

そして、派手ないざこざが発生する。

急にピストルが出てきてビックリする。物としてはあるだろうけど、チンピラとしか思えないレエモンくらいでも持てるものなんだ。

またムルソーとマリイが海でイチャイチャしている。読み飛ばしそうになる。

マリイとの結婚話でも、相変わらず、他者に関心のなさそうなムルソー。

謎の合席女も登場するが、いまのところ何者なのか不明。

悪友と悪友の友人の別荘に恋人を連れて行くのは、嫌な予感しかしなかったけど、特に問題なかった。まだ油断できないけど。

ここからムルソーの不幸が始まるようだが、本人に全然自覚なさそう。

 

「あなたは変わっている、きっと自分はそのためにあなたを愛しているのだろうが、いつかはまた、その同じ理由からあなたがきらいになるかも知れない」(p46)

「私は汗と太陽とをふり払った。昼間の均衡と、私がそこに幸福を感じていた、その浜辺の特殊な沈黙とを、うちこわしたことを悟った」(p64)

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カミュ『異邦人(窪田啓作訳)』第一部/4

2025-06-30 00:10:09 | 異邦人

2025/6/27

レエモンは恋人への暴力沙汰により警察に出頭することになる。彼はムルソーに証言を頼む。

まだ序盤なのに、ムルソーが彼女と海でイチャイチャしているシーンが二回目。念入り。

マリイに「愛しているか」と聞かれて、「愛していない」とそのまま答えているし、もしレエモンから「俺たち仲間だよな」と聞かれたら、彼は「仲間ではない」と答えるんだと思う。ドライ。

興味がないあまり、レエモンの主張を鵜呑みにしているところは危うい。警察にろくに確かめもせずに証言をするのは、トラブルになる気しかしない。

そんななか、サンテス老人の犬が行方不明になっている。悪態付きながら裏で泣いている。

老人はかわいそうだけど、話が発展しそうにない。

何がおもしろいのかよくわからないまま、四分の一が経過している。やはり短い。

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カミュ『異邦人(窪田啓作訳)』第一部/3

2025-06-29 18:48:00 | 異邦人

2025/6/26

レエモンは貢いでいた女に騙されたので懲らしめたいとムルソーに協力を願う。ムルソーは彼のリクエストに応じて手紙を代筆する。

彼の周辺の人間が色々出てくる。既出の上司、レストランを経営するセレスト、同じ職場で喪服一式を借りたエマニュエル。

本パートでは更に、犬を飼っているサラマノ老人と、職業が倉庫係というレエモン・サンテスが登場する。

老人は老人で犬を振り回しているのか振り回されているのかよくわからない。本人もだいぶんくたびれているので、犬が可哀そうとも思いにくい。この後、話に関わっていくんだろうか。

レエモンははっきりと乱暴者で理由があるとはいえ、女に暴力をふるうだけでは飽きたらず、より精神的に追い詰めようとしている。

「仲間」を強調するレエモンと、冷めた態度のムルソーとの関係性も気になる。

12時過ぎくらいにムルソーが外に出たあと、彼が仕事した描写がない。午後もきちんと働いていたのかが気になる。

 

「おれが悪いせいじゃない。おれはただ気が短いだけだ」(p31)

「男同士の間なら、いつだってわかり合えるものだ、といった」(p37)

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