Jaws Official Trailer #1 - Richard Dreyfuss, Steven Spielberg Movie (1975) HD
2017/5/3
・警察署長と海洋学者と鮫漁師が、ケンカしたり助け合ったりしながら巨大な人食い鮫と戦う話。
・最初の被害者が出て以降、しばらく陸の上の話が続く。
・物事を経験則で判断する保守的な市民と、余所から来た署長&海洋学者が対立する構図。
・早めに対策を取ってしまったら物語にならないという作話上の都合を、そんな関係が補強している。
・あと、多少犠牲者が出ても、必要以上に感情移入させてない工夫。
・浮かれた観光客を見せることで不安を煽る見せ方。
・ジョーズがなかなか出てこない。すごくじらされる。
・大事なポイントのみ登場する感じが大御所の役者みたい。
・パニック映画と言うほど人が死んでいない。グロい描写も少ない。抑制が効いている。
・吊られたイタチザメにハエがたかっていた。本物わざわざつかまえたのかな。
・漁師クイントが無線を壊す問題について考えてしまう。
・検索したら同じ疑問を持った人は多かったみたい。
・自分が一番最初に思い浮かんだのは、退路を断つことで物語の緊張感を高めること。つまり、作話の都合。
・そこから逆算して、クイントの過去の因縁や変人設定も作られたのかなと思う。
・ただ、仕事を引き受ける時に、一生懸命条件の折衝をしていたので、過去の因縁説があんまりピンとこない。
・早いうちに彼は自分以外には鮫をしとめられないということを見切っていたのかな。
・原作はどうなってるんだろう。
・後半は完全に三人芝居。微妙な距離感の描き方が巧み。
・酔っ払って過去の傷自慢しているうちに仲良くなってしまうというのが、単純だけど説得力ある。
・檻ごと沈んだ海洋学者は、あの状況で「よし潜ろう」と思えたのがすごい。
・ただ、終わりが近くなると、銃で撃たれたりモリでつつかれたりするジョーズがかわいそうになってくる。
・人のほうにそこまで感情移入できる設定でもないし、なによりジョーズがかっこいい。
・しかも、散り際が派手でいい。役者として一人勝ちだった。
・あと、先に見た『ビーチ・シャーク』が、結構ちゃんと本作を踏襲していることがわかった。
※当時の予告編、めっちゃかっこいい。