アジア人財事典

アジア人財カンパニー株式会社 井上一幸 がお届けする粋な話題の数々

日本でキャリアアップを目指す外国人女性へ (笑い話です)

2007-07-05 | コラム
日本での就職、転職を考える外国人女性がよく漏らす言葉に「日本では女性のキャリアアップは難しい。どうしたらいいか?」というのがある。

その通り!日本は諸外国に比べたら女性の社会進出は遅れている。これは今すぐにはどうしようもない。先日もある留学生向け講演会でそのような質問が出て、パネリストのうちの一人(日本企業に勤めるシンガポール人)が「答えようがない」という名答を披露していた。

ただしそのパネリストが続けたように「うちの会社では女性も登用されている。役員にも女性がいる。能力次第だ。」というのも正しい。以前に比べれば女性の社会進出ははるかに進んでいる。女性が大いに活躍している会社はたくさんある。なんでもかんでも一括りにして「日本では~・・・」という表現の仕方にはなんとなく抵抗を感じてしまう。

男性、女性それぞれに向き、不向きがあるのは当然で、それぞれの業界がそれを反映していいと思う。ごく簡単な例で言えば、肉体労働を伴う工事現場ではどうしても女性は圧倒的に少ないだろうし、繊細な感覚が要求される花屋さんやブティックだったら男性は少ないだろう。ちなみに我が人材業界は他に比べて女性の活躍の場がはるかに多い。女性が活躍できる場所は、日本といえども「選べばある!」そう言いたい。

結論① 日本の企業社会は、他の国々に比べれば男性の力が強いだろう。その中で母国同様のキャリアアップを目指したい女性にもしアドバイスができるとすれば、業界を選びなさい、ということだ。

一方、話がそれるように聞こえるかもしれないが、日本の企業ならぬ日本の家庭はどうだろうか。


中国人女性と話をしていると、10人中10人とも例外なく「日本の男は威張ってるから日本人とは結婚したくない。」と言う。これを聞いた日本人男性は10人中10人例外なく(私も含めて)「えっ、日本人男性って威張っているの???」と煙に巻かれた気分になる。
なんで、日本の男は威張っているとの先入観を持つに至ったのかは不明だが、とにかく中国ではそう思われているらしい。

でもね、違うんです。日本の家庭では女性が圧倒的に強いのです。これは男が会社ででかい顔をしていることの裏返しだと思う。家庭を仕切るのは女性です。私の仕事の話でいうと、男性の転職の決断もそう。せっかくいい企業から内定もらったのに「奥さんが賛成してくれなかった・・・」という理由で辞退する男性がこの前いました。(私事で恐縮ですがかつて私も結婚していた時、奥さんから毎月5万円のお小遣いをもらって生活していました。周りの同期みんなそうでした。)

そこで結論②
日本で偉くなりたい外国人女性の皆様、日本人男性と結婚するのも一考です。