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Mo.の事件簿 A diary of Mo’s trips

事件簿などという大層なタイトルだが、実は単なる旅行記です。

10.大塚国際美術館 その4。

2013-09-01 | 徳島/Tokushima:2013



中庭より。
この建物は寡黙だね。直接的には窓がないことでそう感じるのだろうが。
少し威圧感がある。もうちょっと軽やかでも良かったかもなあ。
ウェルカム!というよりは若干エラそう。
設計は坂倉建築研究所だそうだ。なんとなく聞いたことのある名前な気がするから、
おそらく超有名どころであろう。商業施設を山ほど作っているようだが……。
おやおや。地底の森ミュージアムもここの仕事らしいですよ。








そして、1時間ちょっと前に鯛茶漬けを食べたばっかりなのに、今度は昼食を食べている……。
これは鯛めし。美術館内のレストランで。
鯛めしの味は上品で美味しかった。鯛自体の量は足りなかったけど。
うどんの方は「しょっぱ!」と思うくらいしょっぱかった。関西は薄味じゃないのか?



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モネの「大睡蓮」。これは外に展示されている。

雨も降り始めていたので、しょぼい感じに写ってしまっているが……
天気が良ければだいぶ感じも違うんだろう。
でも色がちょっと褪せた感じ?陶板焼き付けでも色の褪色はあるよね?直射日光下だし。

これの本物は、パリのオランジュリー美術館の地下の専用展示室に飾られていて、やはり楕円形。
わたしの記憶では楕円形が2部屋分くっつき、細長い「8」の形になっていた気がしたが……
はるか昔の話なので定かではない。それにもっと、部屋は小さかったなあ。
ここまで大きいと絵まで遠すぎる。
でもこの椅子は移動可で、自分の好きな位置まで持っていってお楽しみ下さい、というスタンスらしい。

ガイドさんが教えてくれたところによると、この椅子の座面は陶製で、
まさに絵を焼き付けしている板と同じものだそうだ。さわってみるとざらざら。



「大睡蓮」の外側は、睡蓮をメインにしたガーデンになっている。


























この庭は素敵だったな。オカネモチならこんな庭を持ちたい。



9.大塚国際美術館 その3。

2013-08-27 | 徳島/Tokushima:2013




サージェント「ヴィッカーズ家の娘たち」

前にNHK「美の饗宴」で、この人の「マダムX」を取り上げていた。その時に初めて知った。
主に肖像を描いた人らしい。「マダムX」もこれも、人物が意志的に(というよりむしろ挑戦的に)
感じられる。人物を表現しようと描いたというより、自分の描きたい人物にモデルをより
近づけていった、という気がする。ドラマティックではあるが……







マックス・エルンスト「雨上がりのヨーロッパ」

これは、デカルコマニーという技法で描かれた絵だそうだ。
雨上がりのヨーロッパというより……この廃墟感・ジャングル感は、SF終末小説の表紙絵になりそうだ。
暑っ苦しい密度。






パブロ・ピカソ「自画像」

説明によれば、ピカソは自画像を史上最も多く描いた画家だそうだが、
……そういわれて浮かんで来るピカソの自画像って一枚もない。あれ?
この絵も初見だし。まあこの人の絵で自画像を描かれても、自画像だと気付くのは多分なかなかムズカシイ。












ポール・デルヴォー「ローマへの道」

これは「おっ」と思った絵。ポール・デルヴォーなる人は初見。
結局、この美術館で一番印象的だったのはこの絵かなあ。
不吉な浮遊感。死者の国のようだ。死と結びついた官能性。
建物なんかはファンタスティックと言えるほどに可愛く描かれているというのに。
夜、家から漏れる光は、普通はほっとさせるものであるはずだが、
この絵ではあまりにも弱々しく、救いにもならない。

多数の作品が見られるサイトはこちら








モイーズ・キスリング「イングリッドの肖像」

これも印象的。初見だし。イメージはマレーネ・ディートリッヒ。
これとデルヴォーはもう大塚国際美術館と強固に結びついてしまった。本物じゃないというのに……。






8.大塚国際美術館 その2。

2013-08-22 | 徳島/Tokushima:2013
ガイドさんが面白そうな人だった。
ツアー内容的に、いっぱいいっぱいらしく、
「私のツアーは大抵何人かは脱落者が出るんですよー。でも途中で抜けるのもアリですから、
無理はしないでくださいね」とか言っていた。
実際、途中は走る勢いだったもの。美術館のガイドツアーで走ったのは初めてかもしれない。
また移動距離も長いしさ。離脱者が出るのもむべなるかな。
途中2回ほどエレベーターに乗るんだけど、1回目は4、5人乗れなくて階段に回ったが、
2回目は全員が乗れた。つまり数人の離脱者がいたことと思われる。

ガイドツアー、面白かったんだけどあまり話の内容はオボエテナイ(^_^;)。
とにかく出てくるもの出てくるものに目を奪われていた。
どうするかね。山ほどある名画の名前だけ並べても、写真だけ並べても仕方ないんだけれども……
うーん。
撮って来た写真は、有名無名(無名なわけはないんだけど。まあそれほど有名じゃないという意味で)を
とりまぜて、それなりに“おっ!”と思ったからこそ撮ってきたわけで。
ただ、その“おっ!”というのはほんとに瞬間的なもので、言葉になるほどしっかりしたものでもない。



……の、だ、が。



うーんうーんうーん。まあさくっと並べていくかー。マイナーどころを主に。
写真はそこそこ撮れているし、ネットの世界で情報を載っけておくと、
いつかどこかの誰かが探している情報になりうるかもしれない。
絵なんてもなぁ、出会いのものでね。予期せぬ出会いが運命のものにもなりうると。


ガイドツアーは説明を聞くことに専念して、写真を撮るのはツアー解散後にしようと思っていたから、
写真はツアー解散後の地味な展示室から始まります。
この絵は本館の何階にあり、ジャンルはこれこれ、と系統だてて説明した方が親切だろうが、
それはめんどくさいのでパス。
絵とタイトルと、一行感想。



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中部イタリア派の画家「理想都市」

こういう風に建物だけをかっちり描いた絵は好きだ。遠近法のテキストのようですな。
なんとなくローマにあるEURを思い出す。実際行ったことはないけれども。
イタリア人の深層心理にあるのはこういう風景なんだろうか。
オランダにもこういう建物画の系譜があるよね。あっちは内部のかっちりした写生。














フェデリーコ・ダ・モンテフェルトロの書斎

壁上部は人物画、下部は寄木細工。わたしは寄木細工が好きで。
いやもう見事な出来ですよね。……わたしが見たのは実物じゃなくて陶板画だが。
でもこの再現度だと、実際に見た気になってしまう。アブナイ。
フィレンツェの貴石モザイクも好きだ。箱根の寄木細工も。











ブロンズィーノ「聖家族、聖ヨハネと聖アンナ」

そもそもブロンズィーノはアヤシゲな画風の画家なのだ!
(といっても他には「愛の寓意」しか思い出せないが)
これも画題が画題だというのに、アヤシサ全開!幼児キリストの意味ありげな表情なんて
ほんとにオマエは幼児か!とツッコミを入れたいくらいだ。






ベラスケス「キリストの磔刑」

とても普遍的な画題だが、こう写実的で、そして背景が真っ黒というのはあまりお目にかからない。
この画題がよく描かれたのは中世からルネサンス頃だろうが、たいていは他の聖人とか刑の執行者とか、
他の人物像も一緒だもんね。
こうまで劇的だとそのドラマ性が際立って、むしろ宗教性は減じる気がする。
宗教が強かったスペインでの、時代は近代に明け初めし頃のベラスケス。彼はどっちだったのか。












ムリーリョ「カナの婚礼」

この人はとてもかわいいマリア像(まるでアイドルのようなと言ってもいい)をたくさん描いた人で。
もう少しはっきりした色彩のイメージがあるが、これはだいぶふわっとしているな。
可愛さは健在だけれども。でも群像を描くイメージがなかったので意外。
ニュアンスのある光を使うイメージもなかったので意外。






スルバラン「聖ユーグの奇跡」

ああ、中央の人物のアップも撮ってくれば良かった……。この視線を見たい。
静寂。まったく動きがない、貼りつけられたような人物たち。
白が効いているなあ。何種類もある、微妙な白。





この後、相当続きます……。





7.大塚国際美術館 その1。

2013-08-15 | 徳島/Tokushima:2013
そして、今回の旅行の最大の目的地、大塚国際美術館。







……いや、裏側からのアプローチになってしまったせいで今一つスケール感が伝わらないと思うが……。
あ、さっきの写真に写っていた全体の方がまだ感じがわかるかな?









右上のカクカクした建物、平行のも垂直側に建ってるのもどちらも大塚国際美術館。
……しかも、この建物は地下の方がデカいのではないかと……。
多分正面玄関は平行側の建物の向こうにあるんじゃないかなあ。
で、けっこう長いエスカレーターで地下3階に上る。そこが玄関ホール。
とにかく広い。体積は日本の美術館で最大なのではないか。知らんけれども。



何しろ、システィーナ礼拝堂の「最後の審判」「天地創造」を実物大で展示しているわけですから!







たしかにシスティーナ礼拝堂って、なんせ礼拝堂ですから、あの巨大なヴァチカンの建物の中では
小さく感じる程度の空間ですよ。
しかしそれはあのバカでかいサンピエトロ大聖堂を見たあとだからであって……
縦:40.9メートル、横:13.4メートル、高さ:20.7メートルある。(wikiから抜粋)
その空間を建物内にそっくり収納し、しかもそれはほんのわずかな部分。って一体どんだけの広さ!
正気の沙汰じゃないですよ!



ほんと~~~~~~~~~~に広いんです。



その広さは現地に行く前からわかっていたので、今日一日をこの美術館見学に充てていた。
何しろこのためにわざわざ四国まで行くんですし。




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最初に見たのはシスティーナ礼拝堂の、ミケランジェロの「最後の審判」。








予想していた陶板画とは全く違った。
昔見た陶板画は……あれは、絵付けの技術で描いていたのかなあ?
ずいぶん色鮮やかだった印象がある。その辺はオリジナルとは全く別物。
だが今回のこれは、色合いが渋くて、いうなればオリジナルと同じような雰囲気。


ちょうど始まったガイドツアーで話を聞くと、この陶板画は写真複製なんだって。
オリジナルの写真をまず撮って、それを原寸大でタイルに焼き付けして作るとのこと。
もちろん、「最後の審判」のような巨大な絵画を一枚では作れないけど、
何枚もつなげて大画面を作る。つなげた線が見えるでしょう?
この一枚のタイルが最大値……なんぼだったかなあ。サイズをガイドさんが教えてくれたのだが、
忘れてしまった。


しかし写真復元で、色調整も近くて、原寸大。加えてざらざらしたタイルの素材感も加わると
本物感がハンパないというか……
なんか三半規管がおかしくなる。今、自分が見てるコレはナニ?ココはドコ?ワタシはダレ?って感じ。


現物を見たことがあるものはまだいいよ。ま、見たことがなくても、すでによく知ってる絵なら、
ここにあるこれが本物だとは思わなくて済む。あれとこれは別物、という意識が持てる。
問題は、ここで初めて見た絵でね……。けっこう惹きつけられる絵が多かった。
そうすると、ここのこれを見て惹きつけられたわけだから、
じゃあ本物と複製の差異は一体どうなってくるのか。

これは本物ジャナイ、これは本物ジャナイ、と呪文のごとく呟きつつ見学していくことになる。



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本物のシスティーナ礼拝堂よりも優れた点は、床に置かれたベンチに寝っ転がって
天井画が見られること。現地だと天井画を首を曲げて見ることになるので、見続けるのツライ。


ミケランジェロの「天地創造」。各部分。















3枚目なんかは絨毯のデザインになりそうだね。



でも実際はベンチに寝っ転がっても、細部は見られないからね。何しろ天井は20メートル先。
見られるのがアドバンテージというよりも、写真を静止した状態で撮れる、というのがアドバンテージ。
3枚目なんかけっこうきれいに撮れてるでしょう。
現地だとこうは行きません。垂直にカメラを構えて、うまくホールドは出来ない。
少し暗いし、混んでるしね。



ここでベンチに寝っ転がっていたら、ちょうど1時間のガイドツアーが始まることを発見。
どうせ一日中いるつもりだったので、ツアーに参加してみることにする。



6.鳴門と言えば。

2013-08-09 | 徳島/Tokushima:2013
次の日はホテルの朝食から始まった。
……って、だいたい一日は朝食から始まるもんですが、旨かったんだよ、オムレツもパンも。






小さなホテルだけど、朝食が売りらしい。



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鳴門と言えば渦潮。渦潮と言えば大鳴門橋。というわけで、まず今日はバスで大鳴門橋へ向かいます。


エスカヒル鳴門という建物が8:30から開いていて、展望台になっているらしい。
まずここ。
……ここは、名前の語感とは全く違ったローカルな建物でした。
徳島一長いエスカレーターがある。
はっ!今気付いたがエスカレーターがあるヒルだからエスカヒルか!!
そのネーミングセンスに最初に気付いていれば。いや、まあ結果的に行って良かったんだけどね。








写真ではわりとすっきりした場所に見えると思うんだけど、
実際は、林というか森の中を通したエスカレーターで、
しかも冷房がないのか、朝早くて誰もいないから冷房を入れてないのか窓全開で、
……窓のあたりの蜘蛛の巣とかがすごい目についてコワイ。
朝の掃除が終わってない時間だったため、廊下とか階段とか蛾の死骸がいっぱい……。
虫ギライのわたしにはなかなかキビシイ環境でした。
まあ時間的に天気的に暑くはなかったけど。


だが(ここでも昨日に引き続き)屋上には人っ子一人おらず、この景色を独り占め!








なんかねー。ここはねー。良かったなあ。
ものすごく風光明媚、というわけではないけど、嵐が近づいて来る前の銀色に光った朝の海が良かった。
雰囲気があった。写真は銀色が全然出てなくて魅力3割減。

場所的にはほんとに、小さい建物の屋上でしかないんだけどね。







でもさすがに超長いエスカレーターで登って来ただけあって、位置は相当に高い。
360度かな。見渡せる。(ただし強風の時は危険だと思われる。)








南側。






西側。



島のはしっこだから、地形的には面白いところ。
そもそも徳島は、普段わたしがあまり見ることのない、海と山が一緒に見られるところ。
久々に自然景観を見た気がした。わたしの興味の方向は建物などの人工物の傾向なので、
あんまり風光明媚なところに行かないんだよね、考えてみると。




ここから見た鳴門大橋がキレイだったので、行こうかどうしようか決めてなかった
「渦の道」にも行くことにする。「渦の道」は、この大橋の下にくっついている人間用の歩道。
450メートルあるらしい。往復したらけっこう遠かった。







つまりはこんな感じ。











つまり真下を見ると……こんな感じ。
そんなに高所恐怖症ではないつもりだが、この真下には空間しかないのかと思うとウゾウゾする(^_^;)。
“ジャンプ禁止”って書いてあるけど、そもそもそんなんようせえへんわ。
正直、少し及び腰で歩いていた。



その後、もう一つある渦潮関連の施設「エディ」をさらっと見て。ここはまあ……見なくても良かった。
さっさと出て、南側へ向かって歩いて行く。



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おや?なんだ?幟に「鯛茶漬け」と書いてあるぞ?
鯛茶漬け……鯛茶漬け……わたしの憧れの鯛茶漬け。
今は10:00。朝ごはんをたっぷり食べてから2時間半しか経ってない。

でも!鯛茶漬けを食べてみたいというのはわたしの数年来の念願であった。
ここで食べずになんとしょう。
葛藤を抱えつつも店に入る。お土産やさんの片隅の簡易な食事処で、時間も時間なので当然客はいない。


鯛茶漬け。








お店のおばさんは、話好きの感じの良い方でした。
娘さんが仙台にいたことがあり、ずんだ餅を送ってくれたことがあったそう。美味しかったそうだ。
ここで、今後の台風情報を聞く。……そんなに迫って来てるのか、台風。

鯛茶漬けを美味しくいただき、しかし相当急いで食べ終わる。
次がメインの目的地。すでに時間は10:30。開館時間の9:30過ぎには
着いているつもりでいたから急がなあかん。




5.眉山。

2013-08-02 | 徳島/Tokushima:2013
眉山は、徳島駅から6、700メートル歩いたところに麓のロープウェイの駅がある。
そこまでブラブラ歩く。川を横切る。川沿いに親水公園。













徳島駅から眉山までの道路は、昔ながらの商店街なんだろう。……正直、人がいない。
アーケードは珍しくないけど、こういう日除けは余所者には珍しい。西日がきついだろうからねー。








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ロープウェイは、徳島阿波踊り会館の5階?から乗る。












このロープウェイは、夏場は21時までやっているのだが……18時の現段階で、わたししか乗ってない。
ほんと、徳島市の観光はみんなどこに行ってるのだ?
阿波踊りの時期だけなのだろうか。

そして、何と上に着いても人っ子一人……







いや、実はいたのだ、人が。しかし一人だけ。
観光客なんだか地元民なんだか、よくわからない身なりの人。
おっさんなんだか若者なんだかもよくわからない。こんな展望台に2人しかおらず、大変に気まずい。
まあそんなことを言えば、こっちもうさんくさげな旅行者ですけどね。


上にはこんなものが。







相撲は見ない。なので白鵬も知らない。
さっそくこういう観光名所になってしまうわけですねえ。
微笑ましいのか、商魂の逞しさに呆れるべきなのかわからない。







頭をすっぽり入れるタイプの巨大万華鏡があった。まあきれいでした。
しかし真上を見上げることになるので、長歩きしてきた後の腰痛持ちにはツライ。



……何だか、最初からここまで、すごく地味な話に終始しているが、だって地味なんだもの!
早々にロープウェイでまた下へ降りました。阿波踊り会館の1階はかなり広い観光物産館になっており、
わたしはそこでタオルハンカチを買った。ハンカチ、一枚しか持って来てなくて。
そこのロビーで、20人くらいの老若男女が阿波踊りの練習をしていた。
写真撮りたかったけど、肖像権を心配して撮らなかった。



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ところで、実は今までアニメ絵があちこちで目についていた。

南海フェリーにも、会社のイメージとはそぐわないアニメ絵のポスターが貼ってあったし。
眉山の展望台に貼ってあった阿波踊りのポスターも何枚もアニメ絵。実写のもあったけど。
はて?どういうことだろうこれは、と思っていたらこういうことらしいです。











ははー、なるほど。だからか。

観光資源のないところが、ある意味いつでもどこでものアニメで町おこしを、と考えるのは
方向性としては正しい気がする。アニメなら、巧くやれば無から有を生み出すことが出来るから。
だが、そのための動きってどんなことをやってるのかねー。
調べたわけではないけど、大規模コミケとか誘致してる?
徳島市を舞台にしたアニメを作ってるとか?
ここでしか買えないレアものグッズの販売とか。
有名作家の美術館とか。
……まあそのくらいは最低やらないと、単にポスターをアニメ絵で描くだけでは難しいのではないか。

と思ったところ、こんなことをやっているらしい。
おお、けっこうがんばってるんだねえ。良い話だと思う。工夫することは良いことだ。

結局、人を呼ばないとね。もちろん経済効果という意味が現実的には一番大きいんだけど、
やっぱり人の息がその場所に熱を与えるんだよ。
1万円使う観光客が1000人来るよりも、1000円使う観光客が10000人来た方がいい。
金を集めるつもりじゃなくて、人を集めることを目指して。

今は時期ではないせいか、時間的なものもあるのか、商店街は寂しい限りだったけど、
そういうことが続いていけばね。楽しいんじゃないか。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



19:00過ぎに徳島駅発。19:46鳴門駅着。







ここの鈍行が今回一番旅情を感じた部分かなあ。夕暮れ。地元高校生が大勢乗った電車。
家の明かりが点り始める。頬杖をついて、窓の外を見ている。旅人の感傷に浸る。


実は鳴門で泊まるホテル、地図を持ってくるのを忘れた……。
必要最小限部分をプリントアウトしたつもりだったが、ホテルの電話番号も入ってない。
今どき、携帯を全く使いこなせないわたしはパケホーダイなどに入っておらず、携帯で検索するとなると
相当に金がかかりそうだ。まあいざとなったら家に電話してパソコンで調べてもらおう。

まあとりあえず、駅付近で一番高いところのような陸橋へ登ってみる。
記憶によれば、たしかこの方向にホテルが……


あった!!


多分あれだろう。昼なら見えなかったろうけど、夜で看板が目立っている。
問題なくホテル到着。20:00でした。












4.徳島市へ。

2013-07-28 | 徳島/Tokushima:2013
フェリーで2時間。徳島港着。











あまりにも静かに着岸したので、着いたことに気付かなかった。
アナウンスは……あったと思うんだけど、耳を素通りしていた。
読んでいた本をバタッと閉じて、慌てて下船する。
ギリシャでフェリーに乗った時も(クレタ島から本土へ行く1泊のフェリー)、
朝、本土に着いたことに気付かず、接岸してからだいぶ経ってから降りた。
フェリーは降りっぱぐれることのないよう注意。


フェリー乗り場(わたしにとっては降り場)の真ん前から市の中心部までのバスが出ている。
いやー、これですよ、これ。旅行者がなんの疑問も感じずに移動出来る動線。これ大事。
わたしもアチコチ旅行するけど、動線に疑問を感じることが多々あるもの。
特にギリシャは不思議なところだったなあ……。どうしてバス停をこんなところに作る!?
と叫びたいような場所にバス停があったりする。



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ところで。
徳島市ってどこを観光すればいいんですか?


県庁所在地を素通りするのも義理が悪いと思って徳島市に来てみたものの、
ガイドブックを見ても、あまりここ!というところがない。
特に港に15:40、バスで徳島駅に着いたのが16:20となれば、行ける場所は実に限られる。

ガイドブックを見ていた限りでは、徳島城博物館に行きたかった。庭園がきれいだそうだし。
でもコインロッカーで苦労して、実際に博物館の前へ着いたのが16:45。
そうじゃないかとは思っていたけど、博物館の入館は16:30まで……。












悔しいので石垣を撮って来た。ここの敷地は蜂須賀家のお城があったところで、庭園もその頃の付属物。

だが蜂須賀家っていっても、それを偲んでこの辺りを散策するよすがになるような知識は
わたしには全くない。やっぱりこういう古寺旧跡は、その場所に付随するストーリーを
知っていてこそ趣が深いというもの。……なんにもワカランわたしが歩いても、ただ歩くだけ。
さて、どうしよう。

ガイドブックを見ると眉山というところがある。ここかねえ。
展望台らしいから、まあとりあえず行った感じは味わえるかな。



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しかしその前に寄り道。徳島は「徳島ラーメン」を売りにしているらしいです。

旅行前、K子さんに「旅行ではあまり食べ物にこだわらない」と言ったことがむしろ縛りになったのか、
何だか今回は珍しくご当地ものをけっこう食べました。
あ、フェリーを降りたところで、すでにペットボトル飲料のスダチの飲み物を買っている。
スダチも徳島名産らしいの。(←甘くて酸っぱくて、味が濃かった。氷を入れればちょうどいい感じ。)

そして、少し早めの夜ご飯として、ガイドブックに載っていた「よあけ駅前店」というところで
徳島ラーメン。17:00頃。







ラーメン小サイズ。普通は並盛と大盛があるだろうが、ここには小と大。
特に空いているわけでもないオナカに小サイズがあったのはありがたかった。
あ、でも煮卵はトッピング。
美味しかったですよ。麺がわりと変わっていて、まっすぐな麺。硬めのうどんみたいなコシ。
スープが……はるか昔、国分町にあったこむらさきの「天下一品ラーメン」の濃厚スープに似ている。

けっこう徳島は暑かったので、店にはがんがんエアコンが効いていたけれど、
ラーメン食べおわると汗だくでした。



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ところで、駅に着いたあとコインロッカーで苦労したのは……馬鹿な話で、100円玉がなかったんです。
わたしが持って行ったカバンは300円&400円サイズのコインロッカーには入らないサイズで……。
600円ロッカーだったんですよ。
そしてその時ちょうど、バス代で100円玉を使い切ってしまっていた。
駅ビルの地下だし、何かを買って札を崩そう。

そして、ご当地菓子の「金長」を買いました。105円。
コインロッカーに戻った所、……895円のお釣りでも100円玉は3枚しか手に入らないことに気付く。
500円玉だから。コインロッカーで500円玉使えないし。

急いでいたので200円くらい入れてしまってからそれに気づき。←あほ。
もうイライラしながらもう一度外に出て、ロッテリアで100円でチキンナゲットを買い、
ようやくコインロッカーに荷物を収め。

そうしたら、入口の所にちゃんと両替機があったんだよ。
最初、そのあたりに人がいたので気付かなかった。しかし2回目は気付くべきだった。
やはり平常心を失ってはいかん。
いつお世話になるかわからないコインロッカーに備えて、
旅行の時は、コインロッカー用の100円硬貨を別にとっておくべき、という教訓。





3.南海フェリー。

2013-07-22 | 徳島/Tokushima:2013
まあ行けば何とかなるやろ、と思って旅行全体を通じてあまり下調べもしなかったわけですが、
だいたいは何とかなりました。


関空から徳島、というのは、何が一番普通の交通機関なんでしょうね。地元の方、いかがですか?
和歌山からの南海フェリーでしょうか、長距離バスでしょうか。他にありますか?
わたしが本当に行きたかったのは鳴門なので、徳島市を切る日程にしたらむしろバスだったかなあ。
だが、わたしはバスがあまり得意ではなく(隣に人がいない窓際なら問題ナイが)、
しかも南海フェリーとのことなので、今回はフェリーで海を渡ることにしました。




何故“しかも南海フェリーとのことなので”フェリーなのか。
……これがけっこう、人間の行動は何に影響を受けるかわからないなあ、という話なので
(しょうもない話ではあるが)聞いて下さい。

昔、プロ野球に南海ホークスという球団がありました。
1988年にダイエーに売却されたニュースは覚えているのだが、南海ホークス自体は全く記憶にない。
そもそもパ・リーグは当時……今と違って全くテレビに映らない。
今はBSとかCSとかネットTVとかいろいろあるけど、昔は多分読売様一択ですよね?

そんな南海ホークスの何に思い入れがあるかと言えば。
――野村克也監督が主力として長年いたチームなんだよ。

わたしはスワローズが面白おかしいチームだった90年代、スワローズのファンで。
そのスワローズを強くしてくれたのが野村監督。
その後、楽天の監督を4年やってくれて、4年目はCSにも連れていってくれた。
わたしは感謝している。

野村監督は、何しろ采配が面白い。
一芸しかない、正直二線級の選手たちをやりくりして使うことの上手さ。
意外な人が意外なところにハマり、働き場所を得ていくことの清々しさ。
……年数が経って思い出は多分に美化されているだろうけど、苦労して適材適所で人を使っていく、
そのやり方が好きだった。まあ本人は清々しさとは対極にいるような人だったがね(^_^;)。


そういうわけで、今回四国に渡るにあたっては「ああ、野村監督所縁だから南海で行こう」と思った。
南海電鉄さん、はるか昔に野村さんに払った年俸のうち、
少なくともわたしが今回払った2000円分は償却されましたよ。



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



2000円で四国渡海。わたしはフェリー代が2000円だと思っていたんだけど、
実は関空からの電車代も含めての金額でした。割安感あり。
関空にはJRと南海電鉄がそれぞれ駅を持っており、窓口に行って訊ねると親切に教えてくれる。







ちょっとボケてしまった。

こんなフォーマットが用意されていて、それに駅員さんが記入してくれる。
……だが、その駅員さんは3回くらい書き間違って、その度に書き直したので時間がかかった(^_^;)。
「いいですよ、横線で」って言ったんだけどねえ。

電車の乗換が2回あるのが若干わずらわしく感じたが、これは大阪から和歌山への本線に、
1.関空から本線への接続
2.本線の和歌山駅からフェリー乗り場最寄駅までの接続
が必要なせいで、仕方のないことでした。
乗換はスムーズだったし。大荷物じゃなければ特に苦ではない。







駅にあったアート作品。誰が作ったんだか忘れたが、これは使用済み切符を使って作ったものだそうです。
かなり再現度が高い。まあモナリザは大きすぎるが、それはしょうがない。



電車で外を眺めているのは好きだ。メーカーが作ったただの一般住宅でも、地域によって
デザインが心なしか変わり、その集合で全体の雰囲気が変わる。
あ!そういえば、ハーフティンバーのモチーフを使ったマンションがあってびっくりした!
ハーフティンバーの高層建築って!デザイン的な必然性が……



◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇



和歌山フェリー港の電車の駅からフェリー乗り場まで連絡通路が伸びているんだけど、
……実はこれがひどい代物でした。
プレハブの安っぽい作りで、暑いのクサイのって!ゴムが溶けるような臭いがして頭が痛くなった。
これ、真夏のがんがん照りの日なら、ほんとに地獄だと思います。
この日は日差しが出て暑かったとはいえ、そこまで根の深い暑さの日ではなかったですから。
むしろ外を歩いた方がマシかも。まあ雨風の日は、あって便利だろうけど。
何とかならないだろうか。







フェリー内部。

乗っているのは30人くらいだろうか。もう少しいたかな?ぱらっとしている。
3人掛けの席にゴロンと横になって本を読んでいた。
カーペット敷きのスペースもあったので、寝っころがるならそっちの方が良かったかもしれない。

静かに離岸するので、離岸したことに全く気付かず。フェリーのエンジン音はうるさいけれど、
海は静かで全く揺れを感じませんでした。






2.初ピーチ。

2013-07-17 | 徳島/Tokushima:2013
通勤ラッシュを警戒して離陸時間の135分前に家を出たら、30分で仙台空港に着いてしまった。
まあ特に気にならない待ち時間ではあるけれども。ギリギリになって焦るよりずっといい。

仙台空港は一昨年の京都行き以来。
今の建物が建ったのは1997年だそうだが、いつまで経ってもキレイな空港だ。
いいことだけど、利用客が少ないからか?と心配でもある。わりと閑散としてますよねえ。
まあ空間処理が上手で、人の多さを感じさせないのかもしれないが。
でも成田空港もいつまでもキレイ、と感じるからいいのか。

空港へ着いてピーチ航空のカウンターがちゃんとあることを視認し(そこまで疑わなくてイイ)
ふと隣のカウンターを見ると、……うへー、ANA広島行、機体ぐり出来なくて欠航だって(^_^;)。
福岡へ飛んで、その後JR輸送だそうだ。他人事じゃないですよ。コワいコワい。






特に変哲もないけど仙台空港。


実は今回の旅行写真の一枚目は、松潤と桜井翔の、あれはJALだったかな?の立て看板だった。
それをわざわざ撮る謎の人。ついつい松潤好きのT島さんに松潤のアップを撮って送ってしまう。
朝っぱらから(しかも斜めからしか撮れなかったのであまり良く撮れていない)松潤の顔が送りつけられ、
彼女はナニゴトかと思ったであろう。


国内線はペットボトル持ち込み可でした。いいことだ。国際線はあれ以来ずーっとダメなんですよね。
しかし持ち込み不可だと思っていたわたしは、ゲートを通る前に無理に飲み干してしまっていた。
ちょっと損した気分。







一瞬「操縦席に入ったのか!?」と思うでしょうが、実はこれは空港の子供向けスペースにある、
まあ模型のようなコクピット。時間があるのでだいぶぶらぶらしてました。
朝ごはんは、家からパンを3つもせしめて来たので、特にレストランに入る必要なし。
そういえば、仙台空港のレストランには一度も入ったことがないかもしれない。



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そして、結果的にピーチ航空は。

何のモンダイもなかったのでした。普通に考えて、そもそもそこまで問題ないやろと思うが。
狭いと言われていた座席も、言われてみれば、程度。
特に、行きは両脇が細っこいおにーちゃんだったので圧迫感はなく。(だが肘掛けは取られた。)
でも飛行機はほぼ満席状態だったので、500円くらい出して窓側の席を確保できるなら、
500円出してもいいなと思った。

ピーチ航空は格安で売っているかわりに、実に小まめに追加料金がかかる。
預け荷物も1個につき1050円だし。でも合理的と言えば合理的なので、その点不満はない。
不満といえば、座席指定料金については若干。

座席には4クラスがあり、
スタンダード
プレジャー
ストレッチ
ファスト
となっている。

……わたしは今回、多分予約時のごちゃごちゃで座席指定出来ずに取ってしまっており、
(それともやっぱりサイトが使いにくいせいなのか)
行きも帰りも3人掛けの席の真ん中。
窓際の席確保のためなら、420円の追加料金を払う気は満々なのだが、
スタンダードシートの上のプレジャーシートだと、その設定が
「前方2列目から11列目の全ての座席、ならびに14列目から30列目の窓側の座席」だそうだ。
(詳しくはこちらを参照のこと。)
機体前部の座席に興味関心がない、窓側席の確保だけを目指すわたしにとっては、
こういう設定はあまり意味がない。窓側だけと決めてくれればいいのに。

ああ。でも窓際の席が空いてない時はスタンダードシートを選べばいいだけか。
次にそうしてみよう。



1時間35分かかって関西空港に到着。最近乗り物が苦手になって来ている気配があり、
1時間35分でも若干ヤレヤレ、と思う。
普通の航空会社でも、到着地の空港に着いたら機内でご搭乗御礼のアナウンスはするが、
ピーチでは、ふつーのアナウンスの最後を突然「ほんまおおきに」で締めたので、思わず、
「いきなりそれ!?」と一人でツッコミを入れてしまった。

ちなみにそのアナウンスの中で「ターミナル2は海際にあり、飛行機を降りてから強風にあおられる
場合があるので、帽子などが飛ばないようにお気を付け下さい」という注意があり、
かゆいところに手が届く大事な注意だと思った。
タラップで地面に降りるからね。搭乗口ではなく。











ターミナル2は、外観はほんとに簡易的なプレハブに毛が生えたようなフラットなデザインの建物だが、
中は真っ白でなかなかこじゃれている。
店は少ないので、今後利用客が増えたら駄目だろう。がっつりした食事がしたい人は
ターミナル1で済ませた方がいい。ターミナル2にあるのはPRONTOとそれ系統の店、合計3軒。
店の面積狭め。

ターミナル2の前からターミナル1へのシャトルバスは常時出ている。
ここまで出てしまえばこっちのもの。鉄道駅もこのターミナル1に連結している。
まあ格安航空会社のデメリットがターミナル2を使うので空港内の移動が遠い、という点ならば
わたしにとってはほぼマイナスにはならないですよ。
移動時間が20分くらい余計にかかるだけで料金が半額以下なら、格安航空会社を選びますって。


この安さがずっと続いて欲しいと願うピーチ航空。
席はおそらく満席でした。……ずっと満席だと料金が高くなる可能性しかなくて痛し痒し。






1.なぜ徳島か。

2013-07-11 | 徳島/Tokushima:2013
祝・ピーチ航空就航!ということで、仙台空港―関西空港便に乗り、徳島・香川へ行って来ました。



とにかくピーチ航空就航は大変めでたい。
だって、今まで仙台空港―伊丹空港の飛行機代、3万円超ですよ。
それがピーチ航空で、今回は荷物料を含めて往復約1万2千円。
今までの飛行機代だけで宿代まで出てしまう。これは大きい。全然ハードルが違う。
ゲタ履きで行ける関西。

……が、格安航空会社、ネットで口コミを探すと、若干のトラブルがあるのは事実のようだ。
もうこれは乗って自分で確かめてみるしかないでしょう。乗り心地を。
ぐずぐずしていると利用者が少なくて路線廃止になるかもしれないし。
なので急遽、徳島・香川3泊4日。



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今度徳島に行く、というと、周りの人の反応は「……何しに?」でした。
この辺の住人にとって、徳島というのはほとんど未知の土地です。
さすがに阿波踊りは知ってるが、何しろ本人が阿波踊りに行きそうなキャラではないので。
実際わたしが知っていたのも、他には鳴門の渦潮くらい。

だが、わたしは十数年前から徳島へ行く機会を虎視眈々と狙っていたのでした。それは、


大塚国際美術館


があるから。ここがけっこう……大したところらしい。ちらっちらっと断片的にウワサを聞くんだけど、
システィーナ礼拝堂の実物大復元展示があるとか(←嘘だろ)、ゴヤの黒い家の復元配置展示があるとか、
展示総距離4キロとか……。モノ自体は“世界の名画の陶板画による再現”。
つまり「モナリザ」も「睡蓮」も「ひまわり」も「ゲルニカ」も陶板画として実物大展示。

陶板画はパリで見たことがある。たしかセーブル陶磁器美術館……。
もう数十年前なのでうろおぼえだが。
実物より明るい色あいに仕上がり、なかなかキレイなもんだった。あれなら見たいなあ。
まあ結局のところ本物ではないにしても。


四国に行く機会があったら必ず行こう。――と思って十年以上経った。
だがよく考えてみると、ここから四国って、“機会があったら行こう”という場所ではなく、
わざわざ行かないと行けない場所でした。

行こうか。わざわざ。

幸いピーチ航空が始まった。関空から徳島は目と鼻の先。これは旅行のカミサマが
大塚国際美術館へ行きなさいと仰っているに違いない。



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今となってはちょっとうろ覚えだけど、ピーチ航空のネット予約は若干手間取ったような……。
こういう部分だろう、覚えておかないといけない&情報として拡散しないといけないのは。
……だがどこでひっかかったのか忘れてしまいました。喉元過ぎれば、ってやつやね。
サイトはトルノスと比べると使いづらいかな。だが、ANAよりは格段にマシだがね。

あ、でももう一つは覚えている。
予約して、内容確認メールが届かなくて。
わたしが見逃したのかもしれんけど、けっこう焦りました。予約番号、控えておかなかったんだよね。
後でメールが届くやろ、と油断して。

最終的には電話して、メールを再度送ってもらって事なきを得たんだけどね。
やはり予約番号を控えておくのはマメに実行した方が宜しい、と思った。