piano class emi.i.

いいピアノを弾きたい

ドビュッシー 月の光

2009年01月23日 | 音楽教室
大きな強い音を出したくない、という いかにもそういいそうな優しい女の子6年生、もう譜読みは正確にできました。でも大きな音が小さな音をより引き立ててくれるんだよね。
この曲は 譜面を見る前から知っていたようで、やはり冒頭を「イメージっぽく」『テキトウに』弾いてきたのを8分の9拍子だから、と断固123 456 789、と数えながらリズムを体に覚えさせた。8分音符の2連符があるので。
3週間くらいそのまま 数えながら弾いてねと云っておいた。
「では ご期待通り 揺らしましょう。もう3拍子と感じて弾いてみてね。」
というと
「やったー!」と喜んでいました。でも基本のリズムが染み込んでいるから、少し先へ、とかここは落ち着いて、というのがなんとも心地良く自然に進む。
『動』と『静』の対照を。

元々汚い音に敏感なので、沈めて、とか響かせて!という注意にもすぐ反応できます。
仕上げていくのが楽しみです。

この曲はFとASの2音の和音がオクターブ上を重ねていくように始まりますが、この最初の二つの和音がこれしかない!というくらいぱっとその場に静寂をもたらす。
例えば半音上げて fisとAでもだめ。GとBでもいまいち。
この冒頭が聞こえてくるとどんな状況でも空気が澄んでくるのです。そうじゃなかったらそうなるような音が出るまで何度も弾き続けましょう。タッチとバランス。

調律が狂っていてもだめかな。ASをちょっと高めに(笑)